負けるが勝ち☆

及ばざるは過ぎたるよりまされり、とか。

VERY BEST OF・・・

2005-02-27 19:15:06 | 趣味シュミしゅみ
友人に布教するため、古今亭志ん生の My Favorite CDを焼きました。
演目は次のとおり。


【火焔太鼓】
 志ん生の十八番。志ん生が健在のときには他の誰も高座にかけなかったとか。筋はわかりやすいと思います。野暮な解説はあまりなしで志ん生はまずこれ。
 個人的には「今川焼」のくだりや「岩見重太郎のわらじ」のところでクスクス笑うのが好きですが、聴きどころやっぱり「すわりしょんべんしてばかになるなァ」。
 ちなみに本物の火焔太鼓は2メートルはある大きなもので、風呂敷に包んで担ぐことは無理のようです。切手のイラストでは担いでますけどね。

【妾馬】
 今現在私の中でナンバーワンの噺。「しめこのうさぎ」が出てきます。おめでたい噺ですし、とんちんかんな八五郎、そして酔っぱらっていく志ん生がかわいくてかわいくてずっとハッピーな気持ちで聴けます。「おめでとー」のところは涙さえ出ます。
 妹が大名の側室(妾)になって八五郎は殿様から馬をもらう、だから「妾馬」。その馬を八五郎(家来に取り立てられる)は乗りこなせず・・・でもそこまでやらないみたいです。私もその方がいいと思います。

【替り目】
 私は小学生のとき『火焔太鼓』を初めて聴いたのですが、そのときは志ん生に特別な感情は持ちませんでした。酔っぱらいのようなしゃべり方でよくわからないなあという素直な感想。
 けれども去年の秋、この『替り目』を聴いて恋に落ちました。自分も大人になったと実感しました。リードの「ろくでなしのうた」はこの話に出てきます。

【黄金餅】 
 お坊さんのお経必聴です(「てけれっつのぱあ」)。
 筋はというと、西念はドケチですし挙句の果て死んでしまうし、金兵衛はお金を取ってしまう。みんな自我まるだしで、胸がスーっとする話ではありません。けれども聴くとおもしろい。志ん生いわくこの話は難しいそうで。
 ちなみに私は下谷山崎町から麻布絶口のお寺までの道のりを、フムフムいいながら古地図でチェックしました。

【鈴振り】
 「左甚五郎」あとからちょっと間延びする感もあるけれどサゲがおもしろい。
 なんの予備知識もなく聴いて一番初めは正直ムカつきました。「私こういうのキライ」と。純情娘なのです。けれどもあるときこのあらすじを人に話したら、落語を聴いたことない人が大笑いしていました。あんたも好きね~、という笑い。みんな下ネタ大好きなんだから。
 こういった艶ばなしは、噺家がお座敷に呼ばれたようなとき、つまりお酒も入るしちょっとした座興でやっておくれよ、というときに話すことが多いそうですね。
 左甚五郎のところで「内緒ですよ」と笑う志ん生はかわいいにもほどがある。私の鈴が振り切れます!

【大津絵(冬の夜に)】
 小泉信三先生が毎回毎回聴いて泣いたという曲。決してうまいと思わないのですが、聴いていると気持ちよく歌っているのがわかるような気がします。歌は魂の叫びですからね。昔歌の稽古もしていたそうで、志ん生はよく話の中で歌を歌っています。


 
 志ん生は昭和36年12月に脳溢血で倒れています(なんで巨人の祝勝会なんかに・・・)。危篤状態というニュースも出ましたが、奇跡的に回復し昭和38年に高座に復帰しています。最後の高座は昭和43年です。本当の最後は聴いているのがちょっとつらかったとか。それでも、生きてくれているだけでありがとう、と。
 この Favorite 集のなかで、いわゆる病後のものは『鈴振り』です。なんも知らないときは酔っぱらっているのかしらと思っていましたが。でも悪くないと私は思います。

 おそまつさまでした。では最後にやっぱりかわいい志ん生でしめたいと思います。

           
           味の素あまり不思議でなめてみる   志ん生




そうくりゃしめこのうさぎよ!

2005-02-22 11:05:31 | 趣味シュミしゅみ
『志ん生のいる風景』という本を買いました。
『なめくじ艦隊』や『びんぼう自慢』とは違う、客観的視点からの志ん生の姿に、ちょっと悲しくなったりよりいとおしくなったり。とにもかくにも、寝ちゃう志ん生、「商売」を見せる志ん生、「藝」を見せる志ん生と同じ空気が吸いとうございました。

ところで、「吉原というところは『女郎買いは禁止してもむだだ。どうせならひとっところに集めて遊ばせる方がいい』ってんで、平賀源内という人が発明した」と私の持っている『お直し』の枕で、志ん生はいっていました。
元吉原まで考えると、17世紀の初めにはとりあえず吉原はあったわけで、18世紀生まれの平賀源内が発明したものであるわけがない。プチ・歴史オタクの私はちょっと眉をひそめました。

でも『志ん生のいる風景』に、寄席は学校じゃないんだからいいんだ、というような志ん生の言葉がありました(これは「鈴ふり」の十八檀林の順番を間違えたのを指摘された時にいった言葉ですが)。
そうだそうだ、そういう志ん生だから好きなんだもの。


さてイケナイ恋の人から昨日電話がきました。じつは私がメールをうったんですけど。
前の電話はもうつながらないんですが、それを「ひとりよがりな着信拒否」と取られるといかにもヒステリーみたいでいやなので、大人として、電話がつながらない旨を連絡したのでした。ひと悶着後の反応テストという意味もこめて。
そうしたら夜電話がかかってきました。
「やめようと思ったけどかけてしまった。このまま音信不通になるのかなと思ったらかなしくなったから」といっていました。

うー。だめだ。かわいすぎる・・・



彼女(?)

2005-02-20 21:54:52 | コイバナ
急に彼女が怒り出した。
「彼女」っていっても僕は結婚してるんだけど。

そりゃあバレンタインデーの日は忙しくて、水曜日に約束したけど会えなくて、木曜日の朝「ごめんね」って電話したときに、からかう意味で「今日もダメかも」っていってみたけど。
木曜日のお昼、急に「もう約束なんかしない。毎日楽しみにしてるのにがっかりさせられるから」ってメールがきたから意味がわからなかった。電話したけど出ないし。

機嫌をとって木曜日の夕方に「会おう!」メールしたけど返事が来ない。さすがにむかついてめんどくさくなったから「今日も会えない」といってやった。忙しかったのは本当で、少し無理すれば会えたけど、めんどくさいからほっといた。

そうしたら「わがままが通らないのはいやだけど、わがままいう自分はもっといやだ。自分ばっか盛り上がってばかみたい。嫌われたくないけど嫌われそうだからもう会わない」というメールがきた。

僕が今週「会えない」っていったのは、最近待ち合わせしても、たとえば9時にいけるといっても結局僕が11時になってしまったり、彼女が朝早いときに夜中までひっぱりまわしてしまうのが、すごく申し訳ないなあと思ったから、無理して会うよりもゆっくり会える日にいっぱい一緒にいようって考えただけなんだけど。

彼女はカシコイから、僕が最近ちょっとだけめんどくさくなってることを察知したのかもしれない。
彼女は朝まで一緒にいたいみたいでホテルで寝てしまう。僕は困る。
「休憩」を選ぶと、何もいわないけど、悲しそうな目をする。だってしょうがないでしょ。
ある日、彼女がすごく酔ってるとき「大好き!」と抱きついてきたことがあった。ある程度のお酒じゃ(もしくはしらふのときは)絶対にそんなこといわない。いつもはそんなこといわないから、無意識で出てきた「大好き」は、重い。いいたかったんだろうなあ、でも我慢してたんだろうなあと。
彼女がほかの用事で飲んでいて僕が家にいるとき、彼女は酔って電話をかけてくる。困る。

だからといって彼女のことは嫌いではない。ちょっとだけ「会わなくてもいいか」程度のことだった。
彼女は、たぶん、僕のことを好きになっていつも一緒にいたくて、毎日僕に会いたいと思うようになって、でもわがままや愚痴をいわないように(いってもしょうがないから)我慢してたんだろう。でも我慢のぶんだけ不機嫌になってきて、そして爆発したんだろう。
こんなことになるのなら、その前に、いろいろいってくれればよかったのに。

僕は彼女とおしゃべりしてお酒を飲んでおいしいものを食べるのが好きだ。もちろんセックスするのも好きだ。責任とかその先のことはわからない。ただ、彼女に離れていってほしくない。
・・・電話がつながらない。



 あたぼうよ!電話なんか金曜日やけ酒飲んで
 どっかにおとしちゃったわよ
 つか、私が爆発したら危ないの
 会うたび泣くし
 どうせ私のこと嫌いになったんでしょとからむし
 そういうのさすがにやばいから距離をおいたの
 ドロドロしちゃったらいままでの幸せ気分が
 台無しじゃない
 だからきれいな思い出のまま
 終わりにした方ががいいと思ったの

 
どっちもどっちだよな。
正論や理屈いっても、不倫、なんだからえらそうにしてんじゃないよ。
ただ「日々のいろどり」がお互いなくなるわけだからしばらくさびしいかもしんないね。

さてどうなるのかなあ。私も未練あるしなあ・・・

瞬間湯沸かし器

2005-02-17 21:17:09 | コイバナ
イケナイ恋の人に今日もふられた。
そして昨日会えなかった理由は「早くに自宅に帰っていたから」。
もしかして仕事がすごく忙しいのかもしれない。お子さんがインフルエンザにかかっているのかもしれない・・・そんな想像はするけど、私と会ってくれないという事実は私を不機嫌にさせる。

不倫のくせにそんなわがままで思いやりのない自分の心がウザい。
リミッター外れてマジ惚れしてしまった自分が怖い。
いつごろからそうなっちゃったんだろう?
はじめは、イケメンの先輩がちょっかい出してくるから「まいっか。もったいつける年でもないし」って感じだったのに。

さっき「さよならメール」を送りました。
僕たちは別につきあってないじゃんと、いわれるのが怖いから「約束して会うのはもうやめましょう」と。「なんかのときに偶然会ったら、お酒でもご一緒に」と。

悲しくて悔しくて、瞬間湯沸かし器作動。
後悔してる。

でもアドバンテージが常に向こうにあるってことにジレてきた。こういう関係はもう続けられない。
相手の奥さんや家族に嫉妬して、仕事中に電話かけて、「プレゼント用意した私の気持ちをどうして台無しにするの???」とブチ切れて・・・そんな私は彼にとってもう必要ない。そういうめんどくさい相手はいらない。将来を約束するわけでもないんだから。
私は「彼の理想の女の子」であってこそ彼といられるのに、そういうのからどんどん離れていく。
普通につきあっているのならけんかもできるのになあ。

彼は私と一緒にいなくてもお家がある。私には何も残らない。それでもいいの、は続かなかった。
どんどん贅沢になっていった。その日その夜がしあわせだった。一緒にいてとても楽しかった。ときには私を一番優先してくれた。「もっともっと・・・」とせつなくなった。

三十路になってからははじめて好きな人と別れます。大人なんだから、きれいに別れようね。

志ん生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)読みました。

2005-02-16 23:04:10 | 趣味シュミしゅみ
『なめくじ艦隊』は既読です。

タイトルとしては『なめくじ艦隊』の方がイカすけれど、『びんぼう自慢』には、家族への愛がいっぱいつまってて、それもまたいい感じ。大津絵の、火消の女房の歌の歌詞も載っていて、本当にしみじみと読みました。
先日JRの駅の改札前にワゴンが出ていて、<子別れ+大津絵>のCDが1500円で売っていたので即買いました。前にうちの父さんのライブラリー(AMラジオをテープに録音したもの)の大津絵を聴いたってのは前に書いたけど、やっぱ自分の手元に置いておきたいのです。
それから『びんぼう自慢』には、業平の長屋から、志ん生のお見舞いをするためになめくじがやってくる歌(の歌詞)も載ってました。ぐっと来ました。うーん、音を聴きたいなあ。

ということで最近また志ん生を聴きまくっています。
好きなキャラは『替り目』の亭主、『妾馬』の兄さん、『黄金餅』の坊さん、『唐茄子屋政談』のおじさん。志ん生かわいいよもう~
『唐茄子屋~』のおじさんはちょっと違うけど、基本的にだめんずが好きな私。
でもね、だめんず好きだけど、こっちの人間の器も小さいからだめんずと一緒にいるとたいへんなことになっちゃうんですよ。赤ちゃんが4トントラック(しかもM菱ふそうの。うわ!よせ・・・)運転するようなものだ。どっちも危ないんですよ。私も相当の「こまったちゃん」なもので。「共依存」確実。好きなんだけどねえ・・・
それにしても志ん生の奥方りん夫人はすごい。

さてバレンタインデー。
イケナイ恋の人にふられ続けてます。バレンタインデーの当日も会えず、今日もドタキャンをされ・・・プレゼントに「LIFE」誌の写真集『SMAILS BACK』を用意してんだけどなあ。
本当はマフラーとか帽子とかあげたいけど足がつくから、悩んで考えてこれをチョイスしたのにさ。癒されるしご家族でも見られるでしょ。もーーー早く取りにこいってばーーー!
とはいえ、まさかイベントデーに「坊主」で終わるような私ではないので、別件でイベントはしましたよ、さみしがりだもん。でももっとさみしい気持ちにもなったけど・・・

みなさんも『SMAILS BACK』をぜひプレゼントに!相手によっては『なめくじ艦隊』と『びんぼう自慢』をセットで!後者を喜んでもらってくれる殿方がいたらしびれっちゃうんだけどなあ。



ブログで解雇 「空の女王」

2005-02-07 01:30:39 | 働く女あるいは働かない女
興味深いニュースを発見しました。
水戸協同病院の女医事件のこともあるし、小心者の私はビビッてしまいます。



● 2004年12月22日のニュース ●
【私はBlogで解雇された――あるフライトアテンダントの体験】
<私の名はエレン・シモネッティ。Webサーファーの間では「空の女王」という名の方が通りがいい・・・>

※ 以下超要約

「空の女王」は『ある客室乗務員の日記』というブログをつくっていました。彼女はブログの記事を書くことで自分を開放し、つらいことを乗り越える心理療法、という意味づけをしていました。

ある日、彼女は急に仕事からはずされました(「明日君は飛ぶことができない」)。
わけがわかりませんでしたが、職場「デルタ航空」の制服を着た自分や仲間の画像をブログにアップしていたので、その辺がやばいのかなあと思い削除をしました。(このへんよくわからないのだけれど)会社側と面談を重ねるうちに、まずかったのは彼女のブログそのものらしいということに気づきました。

で、解雇通告。理由はウェブ上に「不適切な制服姿の画像を載せたこと」。

女王はぶちきれました。
私は申し分のない社員だったし、ブログは私の心の支えなのよ。それに男性の制服姿の画像ならウェブ上にいっぱいあるし、そもそもウェブ上に画像を載せてはいけないという社則はないじゃない。
うがーーーーー!権利の侵害よ。不当解雇だわ。理不尽な敵と私は戦うわ!


-------------------------------------- 以上

途中意味不明なのですが、ともかく、ブログが原因で解雇された、と。
会社には会社の言い分があるんだろうし、理不尽な敵と戦うわ!的なところは、ちょっとついていけない。

ブログは簡単に発信できてしまうから(調子に乗って書きがちだもんね)、「ここまで」というリミッターを設定しとくとか、ちょっとフィクションにするとか、自分自身で注意しないとばればれのヤバヤバになってしまう危険性は大いにありますね。

このブログだって、見る人が見たらやばいもん。
偶然にこのブログ見ているあなた! 私はお知り合いの●●ですよん。

うへーーーー。こえーーーー。

よかった

2005-02-06 22:16:42 | コイバナ
本日午後、家族サービス中のイケナイ恋の人から、目を盗んでのメールあり。(やべえってば)
びびりつつ、やっぱ、っていうか「そういうとき」にメールしてくれるってのがうれしかった。

「反省猿元気か?」みたいな文章だったけど。

反省しました! でも次に会うのは怖いなあ。

今日は走る日ですがそれどころではありません。まずい・・・1か月坊主になっちゃうな。
別府大分見て、シャラポア見て、『義経』見て、案外のんびりとしてしまった。去年のくせで、日曜8時はNHKを見てしまう私。
『新選組!』では全然気にならなかったのに、『義経』での現代語まる出しのセリフに違和感を感じます。あばたもえくぼの原理ですね。
五条大橋のシーンもねえ、マツケンもったいねえなあ。ちょんまげじゃないのがまず惜しい。
ともかく私は松坂慶子を見るために『義経』を見ています。ヒーリングです。

ともかく、明日は早起きなのでもう寝なきゃ。
その前にしくだいを。あーあ2日間もなにやってたんだよう~

不倫は美しく・・・のはずなのに

2005-02-06 00:19:28 | コイバナ
ゲーした口でチューしたらダメです。
気持ち悪いのでむかえに来て、といったらダメです。
むかえ来てもらって、泣いたらダメです。

昨日なぜかすごく酔っぱらって駅で吐いて構内で気絶して駅員さんに収容されてイケナイ恋の人に迎えにこさせました。最悪。

美しくあってこそ、幻想でいられるからこその、不倫なのに。殿方のわがままを聞く、でも自分はわがまま言わない、だから一緒にいられるのに。
ふられちゃうかも・・・