もう一度、ラミアの部屋に入る。
今度は、まともに見ないよう気をつけて、顔を逸らして。
「ふふふ、そんな顔しないで。
あたしの『魅了(チャーム)』は軽いんだから。
ヘクトアイズは、こうは行かなくてよ。
2つ目の部屋にいる百目の化け物。
あいつの魔法は命取り。一度ならまだしも、二度会ったら命が無いわ。
あんた達は、あっという間にどろどろに溶けて、
あいつと一緒に、溜まった汚物に混じってしまうの。
ああ、そんな事より早く、そのお土産ちょうだい!
取れたて新鮮、何て美味しそう!」
俺たちの差し出した、こうもり入りの網を、ラミアは揚々と抱え込んで、
ばりばり、ぐちゅぐちゅ、おぞましい音を立てて貪り始めた。
「そうそう、ギガースの話だったわね。
あの怪力は、あたしに首ったけだから。これを持って行けばいいわ」
満足げな顔のラミア。その血塗れの手から押しつけられたのは、
たった今はがしたばかりの、自身の鱗一枚。
「ああ、おなか一杯。眠くなっちゃった。
あんた達、もう行ってちょうだい」
今度は、まともに見ないよう気をつけて、顔を逸らして。
「ふふふ、そんな顔しないで。
あたしの『魅了(チャーム)』は軽いんだから。
ヘクトアイズは、こうは行かなくてよ。
2つ目の部屋にいる百目の化け物。
あいつの魔法は命取り。一度ならまだしも、二度会ったら命が無いわ。
あんた達は、あっという間にどろどろに溶けて、
あいつと一緒に、溜まった汚物に混じってしまうの。
ああ、そんな事より早く、そのお土産ちょうだい!
取れたて新鮮、何て美味しそう!」
俺たちの差し出した、こうもり入りの網を、ラミアは揚々と抱え込んで、
ばりばり、ぐちゅぐちゅ、おぞましい音を立てて貪り始めた。
「そうそう、ギガースの話だったわね。
あの怪力は、あたしに首ったけだから。これを持って行けばいいわ」
満足げな顔のラミア。その血塗れの手から押しつけられたのは、
たった今はがしたばかりの、自身の鱗一枚。
「ああ、おなか一杯。眠くなっちゃった。
あんた達、もう行ってちょうだい」