好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※主にミステリ・SF・ファンタジー要素の小説やゲームの記録です。

時の経つのを拒んだ女性、そこから生まれる強迫症状。

2017-04-24 | 物語全般
『エリザベート 血の伯爵夫人』(by桐生操)、読了。

「Fate」シリーズで知ったキャラを勉強するシリーズ。
古本屋で見かけてGetした。

エリザベート・バートリそのものは、昔から何度か見聞きしている。
思い出せるのは、例えば『流行り神』だったり。
『地獄先生ぬ~べ~』でも確か見かけた。

一番に浮かぶイメージは、やはり真っ赤な血液風呂。
永遠の美を保とうと、城で女を殺しては血を抜いて使っていたとかいう。
が、あとがきで書き手が述べているように、この本で扱われている
彼女の性格は、単純な猟奇趣味でなく、荒涼とした強迫観念が寧ろ強い。
近親相姦を重ねた事から始まる一族の系譜から、
じっくりと半生が描かれている。

端的に言ってしまえば、エリザベートは、
生まれた時代が早すぎたのかもしれないと思う。
例えば、現代の先進国だったら、
結婚しようがしまいが、夫がいようが失くそうが、
自分の能力や意欲に見合った生活を全うできる。
それこそ芸能界で永遠のアイドル目指したっていいのだ(笑)。
ひいては、こうして自らの人生に悩める時代の国に生まれた幸運へ感謝しつつ、
この本の感想としたい。

それでは。また次回。
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