好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※かつては名探偵コナンと逆転裁判、今はシティーハンターとADV全般の話題が主。

破壊される、夢の世界たち。

2019-10-07 | 物語全般

『ペンギン村に陽は落ちて』(by高橋源一郎)、読了。

奇妙な本である。
久しぶりに、いわゆるトンデモ本に当たったかもしれない。
こんな本を出せた1989年当時は大らかだったんだな。

構造からして一口で説明しづらい。
全7話の短編集と呼んでいいか分からない。
最初の「序文」というのも、そういう題の作品である。
その後の1作品が、前編と後編に分けられていて。
その前編と後編の間に、4つの短編が挟まっている。

で、問題は、その短編たちのモチーフ。
『Dr.スランプ』『サザエさん』『ウルトラマン』『ガラスの仮面』
『キン肉マン』『北斗の拳』『ドラえもん』
……という1989年当時の有名キャラ達、の同名人物(と呼ぶべき)によって、
不条理な展開がひたすら続いて終わる(終わってないかも)。

個人的に残念なのは、当の作者が、元ネタの作品たちに詳しくなさそうな事。
『Dr.スランプ』こそ、原作コミックスの細かい設定を持ち出しているが、
他は何とも。
ゾフィー(Zoffy)が女の子って設定に仰天するし、
ケンシロウはマトモな言語しゃべれてないし。
元ネタのファンが素直に楽しめる作品にしてほしかったな。

それでは。また次回。


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