好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※かつては名探偵コナンと逆転裁判、今はシティーハンターとADV全般の話題が主。

『尚も生きる。手を取りて』第30話「会話ゲーム」

2019-10-12 | ゲームブック二次創作

結局、グロッグに押し切られる形で、二人旅(正確には三人旅)が始まった。
廃墟のような建物の前で、グロッグは立ち止まり、ナオに声をかけた。

「ちょっと待っててくれ。ここにブツを埋めておいたんだ」

グロッグは、すぐに荷物袋を背負って戻ってきた。
袋には何か大きな物体――箱らしき物が入っているようだった。
それが何かは、グロッグは答えようとしなかった。
再び歩き始めると、再びグロッグのお喋りが始まった。
黙っているナオに、しかしグロッグは挫ける事なく呼びかけ続けた。

「それにしても、お前って変わってるな。
 獣にしては人っぽいが、獣人というには獣っぽいし。
 喋れないにしても、何か声を出す事は出来ないか?」
「ナオ」
「お? 何だよ、言えるじゃないか。なら、こういうゲームをしよう。
 これから俺の言ってる事が合っていたら、『ナオ』って1回言う。
違っていたら『ナオナオ』って2回言う。出来るかい?」
「ナオ」
「よし、いいぞ。まず、ナオ……お前の名前『ナオ』でいいよな」
「ナオ」
「お前は何か探し物をしてる。人じゃなくて物だ」
「ナオ」
「それがドコにあるか見当が付いている」
「ナオナオ」
「そうかなるほど。それじゃ……」


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