好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※かつては名探偵コナンと逆転裁判、今はシティーハンターとADV全般の話題が主。

『尚も生きる。手を取りて』第24話「脱出!」

2019-09-17 | ゲームブック二次創作

ナオは困り果てて、キャリイに訊きました。

(どうしよう。コレを渡したら、抜け道を見つけられなくなるよ)
(ここは従いましょう。この門番さんは、恐らくナオと同じくらい強いですよ)

ナオは悔しかったけれど、大男にペンダントを差し出しました。
大男は、鼻を鳴らして受け取りました

「よし。それなら俺も礼儀として、お前に名乗っておこう。
俺はナックラビーという。この先も、せいぜい気をつける事だな」

大男は、ポケットから鍵束を出し、奥の扉を開けました。
扉の外には、上り階段がありました。
階段を上り、突き当たりの扉を開けた時、ナオは暫く呆然となりました。

………………それは、何と広い空間だろう。
ナオは、冷涼な夜の空気を深々と吸い込み、辺りを見回した。
平らな地面。規則的に配置された石柱。
左方、平地の端には、尖った屋根の家屋がそびえている。
右方は森林地帯であり、ナオの立つ位置から一直線に道が通じている。
見慣れない物の連続に、キャリイは大いに戸惑っていた。

(ナオ、コレは何ですか?
上にボールが浮かんでいますし、そこに煙が流れています)
(何って、コレが「外」だろ? それに、アレは「月」と「雲」。
まさかキャリイ、何にも知らないんじゃないだろうね?)
(はい。わたしは洞窟しか知りません。
「外」というのを実際に見たのは、今日が初めてです)
(ふうん、そうか。じゃあ本当は、知ってるナオの方が 年上なのかもしれないね。
キャリイの方が「妹」なんだ)
(そう、かもしれませんね。ここから先の運命は、わたしには分かりません。
くれぐれも慎重に旅を続けて下さい)
(分かってるよ。じゃあ、まずは、あの建物に入ってみようか)


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