錦織がバブリンカ破る 難敵にストレート勝ち

男子の年間成績上位８人による今季最終戦、ＡＴＰツアー・ファイナル第２日は１４日、ロンドンで行われ、シングルスの１次リーグＡ組で世界ランキング５位の錦織圭（日清食品）は同３位のスタン・バブリンカ（スイス）に６－２、６－３で快勝し、白星スタートを切った。

　３年連続出場の錦織は今年の全米オープン覇者で過去２勝４敗の難敵を相手に、序盤からラリー戦で優位に立った。１次リーグは４人ずつ２組に分かれて総当たりで争われ、各組上位２人が準決勝に進出する。

　本来の躍動感あふれるテニスで、錦織が主導権を握った。「死の組」と呼ばれる激戦の１次リーグＡ組の初戦。「しっかりラリーを組み立て、アグレッシブにプレーしたい」との狙い通り、四大大会で３度の優勝実績があるバブリンカを相手に先手を取った。

　第１セットは２－２の第５ゲームで最初のブレークに成功。粘り強い守備から流れを引き寄せ、最後はラリーで左右に振って畳み掛けた。左膝に不安を抱える難敵が、武器とする片手打ちバックハンドとサーブに苦しむのをよそに重圧をかけ続け、ミスを誘った。４－２の相手サーブの第７ゲームも奪った。第１セットは６－２、第２セットも６－３で奪い、完勝した。

　リオデジャネイロ五輪で銅メダルに輝き、全米オープンで２年ぶりのベスト４に入ったシーズンの締めくくり。「特別な舞台」とこだわりを持つ最終戦の成績次第では世界ランキング３位に浮上する可能性もある。リドスプレー
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