イケフェス1日目は関西大学キャンパスツアーに当選してたので参加してきた。
関西大学博物館は以前、個人的に見学したことがあったけど、今回はキャンパス内の村野藤吾設計の校舎を
いくつか見て回れるということだったので楽しみにしていた。
村野藤吾は1955年から1980年にかけて約30年間もの間、こちらのキャンパスの設計に携わり続けたそうで
当初は村野藤吾設計の建物は40棟あったのだとか。
現在は20棟と半減してはいるが、それでも一つの敷地内でまとまった形で見ることができる唯一の貴重なスポットだそう。
まずはこちらの関西大学博物館。
1955年の建築当初は簡文館という図書館として建てられたもので、キャンパス内に残された村野藤吾の最古の建築だそう。
今では周りの建物や木々に隠れて目立たない存在になっているが、当初は丘の上の目立つ位置に建てられたという。
外観はタイル貼りになっていて、
タイルがモザイク状に貼られている箇所があり、
そのモザイクのデザインが全て微妙に違っていて楽しい。
縦長の窓はヨーロッパの石造建築によく見られるようにクラシックな印象を与えるという。
更に窓には飾りが入れられ、バルコニーが付いていて優雅な雰囲気を漂わせている。
窓面と直交する部分のタイルは色タイルが使われていたりと細かいこだわりが。
昭和3年に建てられた校舎と村野藤吾設計の簡文館との境目。
建物内へ入ると、美しいラインを描くらせん階段が。
S字を描くカーブ
村野藤吾らしい軽やかで優雅な階段。
階段途中の照明
こちらは昭和3年建築時に玄関となっていた階段
いい色合いの煉瓦タイルが階段にも壁にも
当初建築時から、補修用のタイルがちゃんとストックされてるそうだ。
昭和3年建築部分は階段を上がると花台と受付窓口があって、
周りの壁は大判の布目タイルに覆われていた。
階段周りにも。
博物館の2階に上がると当初図書館の閲覧室だったところが博物館の展示室に改装されている。
展示室になったことで、窓が全てふさがれてしまっているのが残念。
星空のようなロマンチックな天窓はそのままに。
階段室への扉。
真鍮の取っ手のラインがきれい。
ガラスのスクリーンに入るグリルも村野藤吾のデザインによるもの。
この後は第一学舎の2号館へ。