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熊本&久留米&広島の旅2013【万田坑】

2013-08-26 | 熊本&久留米&広島の旅2013


旦那の一日内観終了後、息子が入れ替わり内観へ入ったったのだが、
熊本まで来たからにはこのまま帰るわけにはいかない、とこの日は久留米、そして翌日は広島へ宿泊し、
ぼちぼち帰る予定にしていた。
久留米に向かう前、玉名の隣、荒尾市にある万田坑へ訪れた。

万田坑は三井三池炭鉱に現存する日本最大級の炭鉱遺跡。
明治35年に出炭が開始され、戦前~戦中には平均で年間86万トンの石炭が出炭され、
三池炭鉱の中でも中核的な役割を担っていたという。
ここでは重要文化財クラスの煉瓦建築がいくつか見られる。

ガイドさんがおられ、ひととおり案内していただいた。





万田坑のシンボル、第二竪坑櫓
明治41年完成。国重要文化財。
鋼鉄製で高さ18.9m。英国製の鋼材が使用されている。
隣接する巻揚機によりワイヤーが巻かれ吊るされたケージが上下し、人や資材を昇降させていたのだそう。









第二竪坑巻揚機室は明治42年完成。
国重要文化財





巻揚機室の中には資材を昇降させるウィンチや、





巨大なケージ巻揚機などが当時のまま保存されていて迫力いっぱい。
36mmのワイヤロープに、巻胴は直径約4m。





巨大な巻揚機を操作する運転台。





深度計





巻揚機室2階からから広がる景色は元選炭場。
こちらには第一竪坑から採炭された石炭を選炭し、運搬する施設があったそう。
採掘された石炭はここから炭鉱鉄道で三池港へ直接運ばれていた。





大正3年頃建築された旧扇風機室。
昭和26年閉坑後は事務所として使用されていたそう。
国重要文化財





倉庫及びポンプ室
明治38年建設当初は坑内の換気を行うための扇風機室だった。
その後、倉庫や坑内から汲み上げられた水を送水するためのポンプ室として利用された。
国重要文化財









安全燈室及び浴室(旧扇風機機械室)
国重要文化財





第二竪坑坑口





明治41年に完成した、人員昇降と排水、排気のための坑口。
深さは274mあったそう。









竪坑から作業員が坑底へ降りるのに使われたケージ。
25人乗りでかなり窮屈だったとか。





信号所施設。
巻揚機室の運転手や坑底と連絡を取り合っていたところ。

その他、万田坑ステーションにある展示室には当時の坑内の写真の展示などがあり、
過酷さ極まる採掘現場の様子などがうかがえた。
つい最近は来年封切りの映画、るろうに剣心のロケも行われたとか。
今ちょうどはまってる息子に見せてやりたかった~


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2 コメント

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荒尾 (ぷにょ)
2013-08-28 14:18:43
そうそう、久留米はどう~とメールで話した数日後、
3月の写真展のときにもらった荒尾の産業遺産の資料を見つけて、
あ~荒尾もあったなぁと思ってたのでした。

写真みたらやっぱりすごいね!!シンボリックな塔だけでなく
あたり全体残ってるんやね~すごい!
ぞくっとします。私もまた行ってみよう~
Unknown (mayumama)
2013-08-28 22:21:38
ぷにょさん
そうそうおすすめの久留米おかげで満喫してきましたよ~
ありがとうございました!

万田坑知ってましたか~
私もガイドブックにちらっと載っていたのを見て興味を抱いて
行くことにしましたが、
こんなに規模が大きいとは思ってませんでした。
炭鉱遺跡、迫力があってとても見ごたえありました。
ぷにょさんもぜひ~!

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