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京都生活工芸館 無名舎(吉田家住宅)

2019-11-08 | 建築巡り・街歩き【京都】
この日はTちゃんと、龍谷ミュージアムで開催中の素朴絵展と、吉田家住宅をはしごしてきた。


吉田家住宅は京呉服の問屋街区、室町の一画に明治42年に棟上げされた京町屋。
「白生地」を商っていたという商家。



現在は現当主の方が国内外から収集された染め織物などのコレクションが展示され、
建物と共に季節の設えや美術品を楽しむことのできる施設として公開されている(要予約)


まず最初に通された店の間。当初は商売する間として使われていた部屋。
こちらの部屋で、現在当主に代わって管理をされているNPO法人うつくしい京都の方に吉田家住宅についての説明を詳しく受けた。



部屋は美術品の展示室にもなっていて、当主により、季節や節句に合わせて設えが整えられている。
美術品はショーケースなどには入れられず、目で見て、手で触れて
楽しむことができるという。


美術品は貴重なものが多く、こちらは東インド会社の紋章を織ったという織物。


バーナード・リーチの器や、


富本憲吉、


オランダのデルフト焼のタイルに、


このタペストリーは当主の方が最近手に入れられた中でも最も貴重なものだそうで、八星メダリオンと呼ばれるヨーロッパで幻の絨毯と呼ばれるもの。
日本にも3枚しか存在しないという。


テーブルの上には何気に可愛い水滴が置かれてる。
テーブルクロスとして使われているのも古い絨毯。


こちらも貴重な朝鮮綴と言われる織物。
現当主は朝鮮綴のコレクターでもあるという。



こちらの建物は商売を畳まれた頃、改築され、一旦店の間がなくなっていたところ、現当主が元の姿に戻されたのだそう。
店の間から見えるのは陰の中庭。


シュロの葉が植えられ、夏の涼しさが演出されている。


中庭の向こうは母の部屋として使われていた中の間。


襖を開けると、水屋がビルトインされていて驚いた。


襖の取っ手も細かく珍しい形。


その奥の間は父の部屋として使われていた奥の間。


脚のないテーブルは当主のアイディアで造られたもの。


奥の間から見える「陽」の中庭。


こちらは太陽が降り注ぐ広く明るい庭に。


そして二階へ。
二階の奥の間はなんと板張りになっていて、音の反響がよく、
能などのお稽古に使用されたそう。




こちらもコレクションの朝鮮綴。
この温かみのある色合いは朝鮮綴ならではのものだという。


鳳凰の透かし彫りが入れられた欄間。





二階の中の間。
町屋は通常、夏の暑さを涼しくする建てられかたをしてるそうで、
夏の6月からと冬支度の10月で建具の入れ替えもされるという。
現在は冬の設えなのだそう。





1階へ下り、通り庭にある待合。


待合のそばにあった小さなコーナーには


織部の滑車と、


敷瓦があった。


床に組み込まれている一枚も敷瓦で、全て江戸時代のものだとか。
他所から譲り受けてこられたもの。


通り庭の奥には台所。


現役のおくどさんもあり、お祭りの日はここで赤飯が炊かれるそう。


吹抜けの高い天井に梁が通る。


現当主は日本画家でもあり、その作品が吹き抜けの壁にかかっていて、
それがこの空間に馴染んでいて素敵だった。




にゃんこがご飯をせがみにやって来た。



そして、お風呂やトイレに古いタイルは残されていないか?と尋ねたところ、
当初はタイル貼りだったそうだけど、さすがに明治時代からは貼り替えられていて、一枚だけ当時のタイルを取ってあるというので、見せて頂くことができた。
瀬戸の敷瓦で、オランダのデルフト焼きを模したものだと言われてた。
ガイドの方には祇園祭などをお話も含めてみっちり2時間ほど丁寧に説明して頂け、最後はタイルも見れて満足の見学だった。
夏の特別公開時に見逃していたのでやってきたが、公開時には大混雑してたそうで、ゆっくりお話を聞きながら見ることができてよかった。


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