m's diary

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神戸ムスリムモスク

2010-10-27 | 建築巡り・街歩き【兵庫】



少し前、異食文化の会のみんなで神戸へ訪れた。
そもそもの目的はインド通のKさんが一度行きたいと言ってたインドカレーのお店に行くことだったが、ついでに周辺に何かないだろうか?と・・
そうだ、モスクを見学させてもらおう~ということに。
前々から気になってたこの外観が異彩を放つ神戸ムスリムモスク。
こちらは申し込みすれば内部も見学できるという。





神戸ムスリムモスクは昭和10年に、チェコ人のヤン・ヨセフ・スワガーによって建てられた現存する日本最古のモスク。
中央に玉ねぎ型の銅板葺きのドーム、両脇にはミナレットを配し、伝統的なトルコ様式で建てられているそう。
ヤン・ヨセフ・スワガー、聞いたことあるなと思ったら、
以前見に行ったことのあるあの和洋中折衷の不思議な外観の豊中カトリック教会の設計者と同じだった。

ファサードはイスラーム風の幾何学模様で細やかに装飾されている。





建物両脇に建つミナレットは、これだけ見てると一番上の八角形?のバルコニーなどはなんとなく中国風でもあるなあ。
そういえば、この塔の上にも上らせて欲しいと頼んでみればばよかった~と後で気づいた(たぶん無理だと思うけど;)





そして内部へ。
こちらは一階礼拝堂で男性用となっている。
女性用は二階。
私たちは女性だったので立ち入り禁止かと思ったが、礼拝時でなかったので入らせていただくことができた。

礼拝堂正面中央には聖地メッカの方角を示すミフラーブ、右横には説教壇が配されている。
ミフラーブの両脇には黄色い色ガラスの窓が入れられ、中央には豪華なシャンデリアが下がっていた。





大理石で造られたミフラーブ。
周りの白い大理石とは少し色味の黒い大理石が使われていた。





一階の男性用礼拝堂から二階の女性用の礼拝堂を眺める。
男性用のこの広々とした礼拝堂に比べると女性用は少々窮屈そうかも。





礼拝堂外の廊下。
人が多く集まる礼拝時にはここも礼拝の場となるのであろう、絨毯が敷き詰められていた。





色ガラスから差し込む光が美しい階段室。

唯一神、アッラーを信仰するイスラム教。
一日五回の礼拝をはじめ、豚肉やアルコールは厳禁、断食習慣など一般人の我々からすると
厳しく思えるイスラム教の戒律だけど、
尋ねてみると、
イスラム教では来世というのが信じられていて、千年も続く来世での処遇は現世の行いによると言われてる。
なので現世で戒律を守り、善行を積むことはより良い来世を迎えるためには必須なのだ。
ほんとにそんなに長い来世があるとしたら現世で100年くらいは戒律守ってがんばろうか~という気になるのかも。。
逆に戒律を守って善行を積んでる人は来世があるから死も恐れることはないんだろうか~?!
宗教心をほとんど持たない我々にとっては不思議に思うこと、考えさせられることがいろいろとあった・・





モスクの近くにあるこちらのお店はイスラム教徒御用達のハラールフードのお店。
ハラールというのは「許された」という意味で原材料までさかのぼってイスラム教徒が食べられることのできる食材のみが販売されている。
私たちもここで少し買い物を楽しんだ。


コメント
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