m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

神戸市立御影公会堂

2009-04-25 | 建築巡り・街歩き【兵庫】



昨日は王子動物園にある旧ハンター邸が4月が内部公開月なので行こうと予定していたら、ちょうど旦那が予定してた有休が一日ずれ、この日が休暇に。
これは「飛んで火に入る夏の虫」?!とばかりに旦那に車を出してもらうことに。旧ハンター邸+α(御影公会堂、甲南漬資料館、神戸文学館、神戸市文書館)と予定以上?の建築巡りが出来た。
神戸大も行きたかったけど時間がなく、又の機会に。

まず最初にやって来た神戸市立御影公会堂は昭和8年、白鶴酒造の七代・嘉納治兵衛氏の篤志により武庫郡御影町公会堂として建てられた建物。
設計者は地元に生まれ育ち、神戸市初代営繕課長であった清水栄治。
帰ってから気付いたのだけど、次に訪れた甲南漬資料館の設計者と同じだった。
こちらの建物の方がモダンな印象で気付かなかった;





建物の外観は左右非対称というか、西と南の壁面では全くデザインが違っていて見どころいっぱいでとても面白いなあと。
西面はスクラッチタイルに覆われていて、大ホールの天井部分になる段々や各階のトイレにつけられてるの大きな丸窓が印象的。





こちらは玄関がある南面。





入り口付近もスクラッチタイルで装飾されている。





エントランスホール。





重厚感のある柱に囲まれた階段。





3階まで来るとトップライトから明るい光が差し込んできた。





3階の大会議室。
ここでこの建物を管理されてる方?(ここで一番の古株と言われてた)と偶然出会い、お話を聞くことが出来、他の部屋も見せていただけることに。
この大ホールのタイル張りの暖炉は当初のもので、同じデザインのものが他の部屋にも後二つ見かけた。
そしてこの部屋の天井は張り替えられたものだそうだが、隣の部屋には当時の天井が残されてると案内された。↓





この3階と2階にある外から見てコーナーの角部屋が人気の部屋だそうで、天井も当初のまま残されている。





コーナー部分に大きく窓がとられていて庭に植えられた緑も目に入り、明るく素敵な部屋だった。
外から見た時、この大きな木がせっかくの建物の丸みを帯びた美しいコーナー部分を隠していて邪魔、と思ったが、部屋の中から見ると緑はやっぱり必要かなあ。





更に、いいものを見せてあげよう、と案内されたのは屋上。
下から建物を眺めた時にも見える建物のシンボル的な塔が間近に。
一番天辺には避雷針が立てられ、船のマストに見立てた素敵なデザインだった。
普段は鍵が掛けられているようで見せてもらえてラッキーだったみたい。





550人収容できるという大ホール。
案内していただいた方いわく、実は震災前にはここは取り壊されて体育館ができる計画が立っていたのだそう。
震災があった為、神戸市の財政事情が悪くなり、その計画が頓挫したのだとか。
幸か不幸か、震災があったためにこの建物は当初のまま生き残ることが出来た?ようだ。





大ホールの照明。





トイレの丸窓。





トイレのドアノブ。

コメント (7)
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