マクロビオティックを知ってからいろいろなことを調べてみて驚いたことの1つが「牛乳は体に悪い」ということでした。小さいころから「牛乳をどんどん飲みなさい」と言われて育ってきましたから。
ただし、
・牛乳を飲むと腹を壊しやすい
・無調整の牛乳は脂肪分が多いのでなるべく低脂肪乳を飲むべき
・牛乳でアレルギー症状が出る人は多い
ということは知っていました。今考えるとこれら3つはいずれも「牛乳は実は体に悪い」ことの理由と関係があります。
調べてみると牛乳の害は、大きく
(1) 牛乳というもの本来の害
(2) 日本で出まわっている牛乳の品質に由来する害
の2つに分けられます。まずは(1)の種々の因子について順に書いてみます。
上で書いた通り、牛乳を飲むと水やお茶よりもよく腹を壊します。私は今は全く牛乳を飲んでいませんが、以前は毎朝飲んでいました。冷たいのだと時々腹の調子が悪くなるのでいつも温めて。でも腹を壊すのは冷たいことが主原因ではなく、牛乳をきちんと消化する能力が私の体に備わっていないからで、冷たいと腸が冷えてさらに調子が悪くなりやすいということだと思います。
牛乳を消化できないのは乳糖不耐性と言われます。牛乳に5%ほど含まれる糖質は全て乳糖(ラクトース)ですが、その乳糖を分解するラクターゼという酵素がうまく働かないのです。汚い話ですが、私が毎朝牛乳を飲んでいたころは便からかなりの牛乳臭がしていて、「ちゃんと消化してないな」と思っていました。今考えるとこれは乳糖不耐性のせいです。日本人の大部分は乳糖を分解できないそうです。赤ん坊の時は母乳を消化するためにラクターゼが働きますが、次第に働かなくなるのが普通です。
乳糖不耐性の人の割合については文献によりかなりばらつきがありますが、例えば以下のサイトにまとめられています。
・ラクトース耐性のない(乳糖不耐性者)の割合 (はじめのいっぽ)
これによると日本人のだいたい80~95%は乳糖不耐性。世界的にみると、地域によって差が大きいのですが乳糖不耐性の方が多数派で、分解できる人の方が多いのは北欧やアフリカの一部の地域だけです。これらの民族は古くから動物の乳を飲んでいたせいで体質が変化し、大人になっても乳糖を分解できる人が増えたのだと考えられます。人間の体の機能の中で人種によって大きく異なるものの1つです。
ラクターゼによる乳糖の分解が働かないと、腸内で以下のことが起こります。
・腸内細菌に乳糖が分解され、乳酸と二酸化炭素が発生 → 腹がふくれる
・乳糖が引き起こす浸透圧によって腸内に水分がたまる → 便がゆるくなる
これらによって腹部が張った感じになったり下痢をしたり、ひどい場合はけいれんを起こすといった症状が起こります。また、その際に乳糖以外の栄養分も一緒に体外へ排出されてしまうという報告もあるようです。
こうやって腸の調子を悪くしてまで飲むのは不自然なことで、もともと我々の大多数は、離乳したあとはいかなる動物の乳も飲まないことを想定した体になっているのです。
ただし、
・牛乳を飲むと腹を壊しやすい
・無調整の牛乳は脂肪分が多いのでなるべく低脂肪乳を飲むべき
・牛乳でアレルギー症状が出る人は多い
ということは知っていました。今考えるとこれら3つはいずれも「牛乳は実は体に悪い」ことの理由と関係があります。
調べてみると牛乳の害は、大きく
(1) 牛乳というもの本来の害
(2) 日本で出まわっている牛乳の品質に由来する害
の2つに分けられます。まずは(1)の種々の因子について順に書いてみます。
上で書いた通り、牛乳を飲むと水やお茶よりもよく腹を壊します。私は今は全く牛乳を飲んでいませんが、以前は毎朝飲んでいました。冷たいのだと時々腹の調子が悪くなるのでいつも温めて。でも腹を壊すのは冷たいことが主原因ではなく、牛乳をきちんと消化する能力が私の体に備わっていないからで、冷たいと腸が冷えてさらに調子が悪くなりやすいということだと思います。
牛乳を消化できないのは乳糖不耐性と言われます。牛乳に5%ほど含まれる糖質は全て乳糖(ラクトース)ですが、その乳糖を分解するラクターゼという酵素がうまく働かないのです。汚い話ですが、私が毎朝牛乳を飲んでいたころは便からかなりの牛乳臭がしていて、「ちゃんと消化してないな」と思っていました。今考えるとこれは乳糖不耐性のせいです。日本人の大部分は乳糖を分解できないそうです。赤ん坊の時は母乳を消化するためにラクターゼが働きますが、次第に働かなくなるのが普通です。
乳糖不耐性の人の割合については文献によりかなりばらつきがありますが、例えば以下のサイトにまとめられています。
・ラクトース耐性のない(乳糖不耐性者)の割合 (はじめのいっぽ)
これによると日本人のだいたい80~95%は乳糖不耐性。世界的にみると、地域によって差が大きいのですが乳糖不耐性の方が多数派で、分解できる人の方が多いのは北欧やアフリカの一部の地域だけです。これらの民族は古くから動物の乳を飲んでいたせいで体質が変化し、大人になっても乳糖を分解できる人が増えたのだと考えられます。人間の体の機能の中で人種によって大きく異なるものの1つです。
ラクターゼによる乳糖の分解が働かないと、腸内で以下のことが起こります。
・腸内細菌に乳糖が分解され、乳酸と二酸化炭素が発生 → 腹がふくれる
・乳糖が引き起こす浸透圧によって腸内に水分がたまる → 便がゆるくなる
これらによって腹部が張った感じになったり下痢をしたり、ひどい場合はけいれんを起こすといった症状が起こります。また、その際に乳糖以外の栄養分も一緒に体外へ排出されてしまうという報告もあるようです。
こうやって腸の調子を悪くしてまで飲むのは不自然なことで、もともと我々の大多数は、離乳したあとはいかなる動物の乳も飲まないことを想定した体になっているのです。
ちなみにシュタイナーの栄養学では牛乳は飲んでもいいってなっていたと思います(肉はダメ)。
が終わったら、私のブログでもこのテーマの記事
を書きたいと思っています。そのときは、リンク
させてください。
今日の記事、TBさせていただきました。
宜しくお願いします。
たしかに人間も離乳したら母乳は飲まなくていい身体になっているのにあえて他の動物乳を飲む必要はないというのもうなづけますね~。
ヤギの乳といえば「アルプスの少女ハイジ」。彼女も乳糖は分解できたんでしょうね。