梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

「人魚姫」を途中まで見た

2015-03-28 16:20:05 | 日記
四国旅行記を書き上げたら脱力感に襲われてしまい、力のこもった記事が書けないでいます。しかたがないのでこういう時は韓国ドラマ評。

   「人魚姫」という長い長いドラマがあります。かなり前の作品なので、街の景色などは現在のソウルを反映していませんが、中国の店でもこのDVDをよく見かけたので、中国では結構受けていたのではないかと思います。私が持っているDVDも中国語バージョンです。もう吹き替えの声が本来の声以上になじんでしまいました。

   ヒロインの女優はこの作品以外これといった名のある作品はないようです。これが彼女にとってのはまり役であると同時に、はまり役過ぎてイメージが固まってしまったのでしょうか。ストーリーはまず、幼くして父に捨てられた母子が、金銭を与えられてアメリカに追放された後、韓国に戻って来て、その娘が自分たちを捨てた父親に復讐するというお話です。

   母親は学生時代に父親に見初められ、学業を捨てて結婚し、ヒロインが誕生しますが、父親は新進女優との不倫の果て、女優を妊娠させてその責任を取るかのように、母親を捨て、女優と結婚してしまいます。ヒロインは父親に復讐するために、その娘から婚約者を奪うことを企て、これに成功するも、腹違いとはいえ妹が婚約破棄をされて精神に異常をきたしたのを見て、深く後悔し、フランスへと身を隠します。

   しかし盲目の母親が火事で逃げることが出来ず焼死してしまい、一人ぼっち残されたヒロインは自殺を企てるも失敗、結局一度は離れた妹の婚約者の元にすがりつき、結婚してしまいます。

   この作品、ここまでが前半です。そして、「息をもつかせぬ展開」とあるのですが、無意味にゴキブリが登場したり、他の登場人物が急に口がひん曲がってしまったり、幼馴染の男が急に下痢に襲われたり、ボヤ騒ぎがあったり、明らかに契約回数をこなすためにどうでも良い話で水増ししていることがわかります。そのくだらなさは時に液晶に向かって灰皿でも投げつけたくなるほどです。(残念ながら我が家には灰皿がないのです!)

   かくしてヒロインの復讐劇はだらだらと緊迫感をぶち壊しながら続くのですが、後半は一転して「嫁いびり」のホームドラマと化します。しかも、復讐劇よりも、姑と義理の祖母による嫁いびりの方が実に精彩があるのです。私の長い人生を顧みても、そのひねくれた解釈といい、非常に現実味を帯びているのです。男である私は、女性が誰かを激しく憎んだ時の行動を見て、いちいちうなづいています。

   一例を挙げれば、外へ出て働く義父と夫のために、ヒロインは朝飯をそれまでの粥から普通の米飯に変えようとします。姑・義理の祖母・使用人の女性はチームを組んで嫁いびりをするのですが、米飯に変えれば、「米飯でなければ死ぬとでも言うのか!」といびり、あきらめて粥に戻せば、「私たちに気に入られようと粥に戻して、本当に性格が悪い!」とののしります。こういうシーンを見るたびに私は、女性の持つ悪しき一面を切り抜いて展示されたような気がして、「うん、ある、ある!」と、思わず納得してしまいます。正直、復讐劇よりもホームドラマになってからの方が脚本にも精彩があり、リアルでもあるので、鑑賞に堪えるのです。

   ここまでで第112話。ここまで見るのに4年かかりました。私は中国語字幕付きで鑑賞しているのですが、知らない単語が出てくるたびにDVDを止め、その単語をメモし、理解と暗記をしてから次に進むことにしており、各回を10回ずつ見るのでどうしても日数がかかってしまうのです。全248話を鑑賞し終わるのは一体いつの日になるのでしょうか・・・・。おかげで中国語の授業で時々「どうしてそんな単語を知ってるの?」と先生から感心されることもあるのですが。

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