梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

「小学校の英語教育の問題点」本論⑨

2018-09-23 15:00:08 | 日記
   KARA・少女時代 のち、LOVELYZさん、今回も丁寧なコメントをありがとうございました。Apinkに関しては、初めて見た時に感じた将来の行き詰まりをそのまま見ることが出来て、少々残念ではあります。いっそKARAのように日本人の手になる曲を多用して取りあえずは日本市場に食い込みを図る等の手段を講じないと、このまま消滅してしまうかもしれません。それは本質的なやりかたではないのかもしれませんが、一つの手であろうかと思います。

   さて、私の英語教育論もめでたく9回目を迎えることが出来ました。ここでいきなり頭から冷や水を浴びせることになるかもしれませんが、外国語学習の困難さを物語るお話をまず書いてみます。何度も書いているので、もしかしたら既にこのシリーズでも書いてしまったかもしれませんが、米軍が太平洋戦争中に日本語の出来る語学将校を養成するのにかけた手間についてです。

   この期間が日本語を使いものに出来るようにするためにかけた期間は、わずか一年です。ただし、この一年間で3,000時間という膨大な時間を費やしていたのです。これは授業時間だけの話ですから、自習時間を含めれば更に多くの時間が割かれていたはずです。なおかつ軍隊ですので、完全に合宿形式、缶詰で朝から晩まで24時間日本語浸けになります。

   一方日本の学校における英語学習の時間は、年間の授業日数が35週、小学校では週2時間として35×2×6=420時間、中学では週4時間として3年間でやはり420時間、高校では週5時間として3年間で525時間。もし高校で3年時に週2時間の選択を履修しても70時間増えて595時間にしかなりません。

   外国語を身に着けるという事は、私の考えでは、脳の中にその外国語を専門に受け持つ部分が確定的に出来上がることを意味します。しかし脳は雑多な記憶を整理して真に必要な記憶だけを留めようとする働きを持っているようですから、日常的に使用する機会の無い外国語は、きちんと定着するのが不可能に近いのです。

   そんな訳ですから、学校教育で英語を身に着けることはあり得ないと考えるのが間違いのない姿勢であると思います。まして英語に対して苦手意識を持たせてしまったら(現実には苦手意識を持つ生徒の方が多いと思いますが)、脳は英語を脳内に定着させまいと努力することになるはずです。小学生に苦手意識を持たせてしまったら・・・・実際にはかなりの数の小学生が既に苦手意識を抱いている訳ですが・・・・小学校で英語を教えたことが、実は将来英語が身に着かない下地を作っていることになります。

   英語を身に着けるためには、真に英語が自分にとって必要なものであるという経験から、脳にその事実を認識させることが必要となります。中には特に苦労せずに身に着いてしまう、得意な才能の持ち主がいますが、皆さんの身の回りには一人も見かけなかったはずです。

   ではどうすれば良いのか。今日は最後に私の知り合いがFacebookに投稿したコメントを転載させてもらって、その回答に代えさせていただこうと思います。

   「私はアメリカに住んだ後よりも、海外営業やったことの方が英語が本当に身につきました。
要はパニくるような状況に追い詰められると上達するのかなと(兎に角考えてる暇なく電話して交渉して、メールも瞬時に大量に読んで即座に返信せねばならない地獄でした)😅。」

   彼はアメリカに住んでいたことがあるのですが、現地で身に着いた英語はたかが知れていて、会社で死に物狂いで英語を使った営業を続けている内にいつの間にか身に着いていたと語っています。

   必要は発明の母、という言葉がありますが、この「必要」という言葉が全てなのだと思います。

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