梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

続「夢をいつまでも」

2016-01-30 13:29:17 | 日記
   何となく「「ゆるーい」感が否めないこのコンサート、入場してみて更にその感を深くしました。韓流のぎんぎらぎんのプロジェクション画面を見慣れた目に飛び込んで来たのは、舞台正面に投影された、かなり粗い画面。映し出されているのは、本日も出演予定の保科友里(最近のofficeは昔よりはるかに変換機能が向上しましたね。こんな名前が一発正解で出ました。)が出演する、電気釜・マイク型カラオケ・カーナビのコマーシャル。黒沢敏夫が電気釜からご飯をよそって、にっこりほほ笑んでいたり・・・・。仮にも「橋幸夫芸能生活55周年記念」コンサートなのに、このゆるさはいったいどこから来るのでしょう。

   狩人の二人、ベテランなのに声の大きさとマイクの距離が合わず、聞きずらい。新沼謙治はいつも通り直立不動で律儀に歌います。葛城ユキ、ホットパンツから伸びた細い脚に違和感が。帰りの電車で見た女子高生の、短いスカートから伸びた細い脚、太さは同じくらいなのに印象が全く違います。そう、既に老人の粋に達した葛城ユキは、あまり人様に脚を見せない方が良いのです。

   以外と良かったのは、初めて歌う姿を見た保科友里。人の好さそうな声質で、聞く者を心地よくさせてくれます。美人なのにどこかゆるさを感じさせ、夢グループがCMに起用する理由が良く分かります。この人、社風とピッタリなのです。とても感じの良い歌手です。

   私が知っていた姿と全く違っていたのは、韓国人歌手、ゼロ。イ・ビョンホンとチェ・ジウが共演した、「美しき日々」というドラマの主題歌を歌った人です。主題歌を聞いた印象では線が細い、女性的な印象があったのですが、実物は声量もあり、典型的な熱唱タイプでした。張り切り過ぎたのか、少々気合が空回りしていた感がありますが、熱唱でした。この人、他の韓流たちのように整形していたら、もっと売れたかもしれません。

   何なんだ?と思ったのは、レジェンド・ヒーロー90’sという4人組。途中で自己紹介が入り、それによると、90年代にテレビで放映された戦隊物の中で、〇〇イエローとか、〇〇ブルーとかを演じていた連中がグループを組んだものとのことでした。それにしてはリード・ボーカルの歌が、うますぎないか?と思ったら、4年間、ムード・コーラスである「敏いとうとハッピー&ブルー」でリードボーカルを務めていたのだという話。レジェンド・ヒーローという名前に関わりなく、後半は「女に生まれて来たけれど・女の幸せなぜ来ない・・・」といった、キャバレーの舞台で歌うようなジャンルの歌をメドレーで聞かされました。

   ついでに四人組、舞台を降りて客席の一番後ろまで移動、その間通路際の席のお客さん全員と握手を交わしながら歩いていました。私は・・・・見事に通路側の席だったので、リードボーカルの男性に握手をしてもらえたというか握手を強いられたというか、とにかく芸能人と握手をするという人生初の体験をしました。

   おりも政夫、桑江知子については省略。後半はまずは森昌子が登場。ここからは持ち時間が歴然と長くなります。「スター誕生」の初代チャンピオンであり、山口百恵らと共に一世を風靡した歌手であり、紅白で司会とトリを同時に勤めたことがある国民的歌手という意味で、他の一発屋の歌手たちとは一線を画しています。

   森昌子、歴然と歌唱力があります。しかしその歌はどこか繊細で健全、似たような歌を歌っても、津軽海峡冬景色を歌った石川さゆりのような、怨念は伝わらず、小林幸子のような、どんな苦労も受けて立ちそうな気合や骨太感はありません。そこはかとなく漂う「普通」感。彼女のファンにとっては、そこが良いのかもしれません。彼女のファンクラブの年会費は初年度1万円、二年度からは8千円。少々高めですが、韓流アイドルのファンクラブと比べると、特典という点では優れていると思います。  

   大トリは当然本日の主役、橋幸夫。御年72歳ですが、その声量は衰えることを知りません。実を言うと私は葛城ユキのど迫力の歌唱・「ボヘミアン」を一度生歌で聞いて見たくてチケットを購入したのですが、橋幸夫が予想外に良かったのはうれしい誤算でした。髪の毛はもしかしたらカツラである可能性もありますが、私よりはるかに年上であるにもかかわらず、こちらが反省したくなるほどの元気さでした。この後夜の部でも同じことを再度行うのですから、体力も相当なものです。

   というわけで、3時間10分にわたるコンサートが無事終了。私はコンサートと言えば2時間と勝手に思い込んでいたので、時間が4時10分を回ってしまった時点で、少々慌て始めました。この後6時半錦糸町集合の飲み会があり、一旦帰宅してから出直すつもりだったので、残り時間を逆算して、焦ってしまったのです。
それでもなんとか間に合い、慌ただしい一日が無事終わりました。

   本日のチケットは、奮発してプレミアム・シート。前から10列目までの特別席です。私がいたのは4列目。当然値段もお高めですが、貸し切り機・ビジネス・クラスでアイスランドに行って以来、価値観が変わり、少しだけ気前良くなりました。私も今や、こうした昔懐かしい歌手のコンサートに出かけるような年代になったということなのでしょうか。

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