梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

Apinkのファン・ミーティングを見る

2018-09-22 14:08:11 | 日記
   Apinkのファンミーティング・・・。彼女たちの公演を見に行くのはこれで何回目でしょうか。たぶん5回目くらいになるかと思います。そして最初の公演を見に行った際にはこのブログに、彼女たちを見に行くならあと1,2年のうちに行った方がいい、また、歌やダンスが現状の方向だと、アリーナ・ツアーは無理だろうと書き込んだ記憶があります。

   そんなことを書いてから4年くらいたったでしょうか。BlackPinkという新しい4人組のグループは激しいダンスで若い女性からの圧倒的支持を受け、デビュー前から武道館に二万人を集め、次にはいきなり幕張メッセという大会場を満員にしてしまいました。TWICEもまた同様に、最初から大会場で公演をこなしています。しかしApinkは相変わらず最大で東京国際フォーラム止まり。私の予感は的中してしまいました。

   今回のファン・ミーティングは日本初上陸時と同じ豊洲ピット。初登場時には全席スタンディングで観客を詰め込んだものですが、今回は全部椅子席です。額面通り、1300人台の客数だと思います。また、公演の週に至ってもまだチケットが完売していないという状況でした。KARAがドーム公演のチケットを8分で完売した時代とは違うとしても、少々寂しい限りです。

   Apinkの支持層の最大の特徴は、全体に地味目ということでしょうか。着ぐるみを着込んだ人もいなければ、メンバーに似せた衣装でコスプレをしている人もいません。そして、特に目に付くのは、観客の年齢層が幅広いということです。女子高生はおらず、最低でもメンバーと同年代から上、という感じです。柄の悪いオッサンは一人もおらず、男性陣が声を合わせて前奏に乗せてメンバーの名前を連呼したりはしますが、どこまでも整然としています。ちなみに私の前の列には60代後半とおぼしき老人が3人連れて来ていました。内一人は白い杖持参。

   舞台に上がった彼女たちを見ていると、どう見てもボミとウンジのグループという印象が拭えません。チョロンはリーダーとしての責任感からか、ところどころ話に絡んできますが、他のメンバーはよく言えばおとなしく、悪く言えば、積極性に欠けます。ファン・ミーティングですから、全編歌で通す訳ではなく、定石通りクイズやゲーム等を挟む展開になりますが、メンバー中4人の存在感がないのです。

   ハヨンはいつも通り愛嬌に欠け、一番可愛いといわれるナウンは一貫して不機嫌な表情を貫き、笑顔がありません。ナムジュは今一つ存在感が無く、ウンジ一人が全力投球、ボミがそれに続く、といった印象でした。事前にシナリオはあったはずなのに、これでは演者としての責任感が足りないという気がしてなりませんでした。ハヨンの場合はおそらく根っから不愛想な性格なのでしょうが、ナウンについては可愛さが売りで、歌もダンスも大したことはないのですから、もう少し自分の立場をわきまえる必要があるでしょう。

   前回舞浜で見たLOVELYZのファン・ミーティングとどうしても比較してしまうのですが、LOVELYZと比べると、Apinkはちょっと流してるかなあ・・という印象でした。細かい話になりますが、LOVELYZは8.500円で丸々3時間。Apnkは9.700円で一時間半。ウンジとボミの熱さでカバーしているとはいえ、メンバーたちの熱意を加味すると、LOVELYZ対Apinkは4対1でLOVELYZの圧勝と判定しました。

   強いて新しい発見を書くとするなら、素っ頓狂な振る舞いが印象に残りがちなボミの意外な一面が見られたことでしょうか。椅子に座って話をしたりする際に、他のメンバーたちが足を組み直したり姿勢を入れ替えたり、なんとなく落ち着きが感じられない中で、ボミだけは背筋をピンと伸ばし、実に品のある姿勢で座り続けていたのです。他のメンバーたちとの歴然とした違いに、育ちの違いのようなものを感じてしまいました。

   少しだけ希望的観測をするなら、彼女たちの日本語がそれなりに上達して来ていること。KARAのように日本語が自由自在というグループは後にも先にも類を見ないので、Apinkも日本語に熟達することが日本市場での寿命を延ばす一助となると思います。

   ただ、最近のApinkは曲調もダンスも当たり前の韓流化して来ているので、それを日本のファンがどこまで受け入れてくれるかが課題となるのではないでしょうか。日本のファンクラブも契約が切れて解散してしまいましたし、年齢的なことを考えても、あと数年の寿命と考えられるApinkです。グループとして今一度底上げをすることを期待します。運営側は、勢いのある新しいグループに押されまくって忘れられかねないという危機感を感じているはずです。その証拠に、Apinkは初めて出口でのお見送りを敢行していましたから。