名古屋はおいしいものがたくさんあった。
みそカツに天むす、手羽先などは有名。味噌汁は赤だしが基本で
しじみ汁などは本当においしかった。
私のバイト先では、焼うどんや、ピラフの上にカレーをかけたその名もズバリ「カレーピラフ」がよく出ていた。焼うどんにライスをつけたものも人気。
炭水化物に炭水化物のおかず、栄養士さんが眉をひそめるものが実はとてもおいしいのだ。
私が好きだったのは、チキンカツの上に赤みそベースのたれがかけてあるもので、自動車の教習所に行く前によく食べていた。
名古屋人は日曜の朝に家族で喫茶店のモーニングを食べる家庭が多く、
「みかんの木」も日曜は大賑わい。
むしゃむしゃモーニングを食べ、昼にはランチを食べ、夕方には友達とお茶を飲む・・・なんていうのが特別ではない、日常だった。
十日町でお茶をするというと、双方の家で日本茶に漬物というのが定番だが、
あちらでは外でお茶をするのが一般的のようだった。
コーヒーを頼むとほぼすべての喫茶店でおまけがついてくる。豆だったり、お菓子だったり。
ついてこないとケチな店と思われる。
だから東京で喫茶店に入ったらびっくり。おしぼりはでないし、(名古屋は布おしぼりが基本)、
豆はついてこないし、値段は高いし。
今はどうか知らないが当時の名古屋は喫茶店天国だった。