はじめてのぎっくり腰は16歳、高校1年生。
親戚のトイレでぎっくりサンはやって来た。若いからほっといてもそこそこに良くなった。
その後バスケットの練習で無理をして結局、椎間板へルニアとなり手術。
手術後はマリーアントワネットのようなコルセットをして、そろりそろりと登校し体育は見学をしていた。
なんだかさえない高校生活のスタートだった。
その後もときどき、ぎっくりサンはやって来て、わたしの青春を脅かしていた。
梅雨時になると古傷は痛み、若いのに年寄りの気持ちがわかる20代を過ごした。
ぎっくりサンは重いものを持った時になるのではなく、
くしゃみをしたり、掃除機をかけたり、パンツを履こうとしたり、笑ったり、歯を磨こうとした時、
つまり何気ない日常生活をおくる小市民の後ろからそっと忍び寄り、「魔女の一撃」をくらわすのだ。
なってしまったらもう安静にするしかない。仕事をし始めてからは急には休めないので、コルセットを巻いて、歯をくいしばって仕事をしていた。
しかし年を経るごとに無理をすると痛みが長引くことを知り、さっさと休んで休養をとるようにした。そのおかげなのか、重くなることはなくなり1週間もすると何とかいつもの生活に戻れる。
実はぎっくりサンには前兆がある。無理をしたり、疲れたり、ストレスがたまったりした後にやってくる。身体と心のバランスが微妙に崩れたことを教えてくれるのだ。だから「そろそろ休みなさいよ」というサインなのかもしれない。
今回はきっと、開店3か月と連休とヨガということで、ちょっと無理をしたから休もうというサインが出たのかもしれない。
ということで現在のRibbon cafeのお掃除は、オードリー父がしてくれている。
「ありがとう、父ちゃん!」