Ribbon cafeブログ

中味はコテコテの喫茶店でござります。

Ribbon cafe ・・・リボンのこと

2009-05-09 17:46:59 | お店の話

Ribbon_cafe Ribbon cafe・・・リボン カフェ・・・

オレンジ色の扉とグリーンのブラインド。さぞや可愛い女の子がいるのでは?と思わせる外観。
しかし中に入ると、青白い顔をした、

もう若くはない女が立っている・・・それがRibbon cafe。


オレンジ色とグリーンがテーマカラーなのだが、店内は茶色が基調でさし色が赤色で、
外は20代、中は40代ですいません、という感じである。
表と中のギャップに店長自身もなんだか申し訳ないと思っているが、どうしようもない。

ところで店名である「Ribbon」は飼っていた犬の名前。
昨年の7月に心臓の病気で死んでしまった。8歳と4カ月でまだ早すぎる死だった。
帰郷を決め、当時のリボンの主治医にそれを告げると「寒い所に連れて行ったら、寿命を縮めるから勧めないよ」と言われた。
心臓弁膜症だったが、1年前には意識もなくし酸素テントの中で入院もした。
もう助からないかもしれない状態だったが、奇跡的に復活したのだ。
帰郷してからの数か月は元気だった。
しかし昨年の春ぐらいから症状が進み、肺水腫を起こした。
肺に水がたまり、いつもおぼれているように苦しいのだ。利尿剤を飲ませ、きかなくなると注射をした。
平らなところで寝るのが苦しいのか、キャリーバックのふちに顔をのせ、苦しそうにしていた、そんな状態が1か月以上続いた。
わたしもその頃は夜中に呼吸困難になるリボンに心臓の薬をのませるために充分な睡眠はとれなかった。
何度か「もうだめかもしれない・・」という瞬間があった。

その日は7月末の朝だった。息もたえだえになり、最後の時がきた。
それまで畳に横になっていたリボンが必死に立ち上がり、わたしの膝の上にあがった。
最後の10秒。お別れを言いに来てくれた。
その直後、永遠の別れが訪れた。

はじめて会った時、なぜかアニメの「リボンの騎士」の主人公を連想し、そこから「リボン」と名づけた。
おてんばで勇敢。まさにリボンの騎士のように育った。
リボン・・・Ribbonという名前を付けたのは、もっと長生きをさせたかったという後悔と、
毎日リボンに会いに行くようにお店に行きたかったから。

「Ribbon cafe」は長生きをめざします。


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