風草

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明日に向かって歩け

2013-01-29 00:43:48 | Weblog
民訴の込み入った知識をガリガリ頭に叩き込んで…

一応の終着駅じゃないけど、各停列車の何番目かの駅でひとまず終えるわけですよね。

で、条文から解放されて小説を開くわけです。

三四郎の続きを開いて


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三四郎は四人の乞食に対する批評を聞いて、自分が今日まで養成した徳義上の観念を幾分か傷つけられるような気がした。


けれども自分が乞食の前を通るとき、一銭も投げてやる料簡が起こらなかったのみならず、実を言えば、寧ろ不愉快な感じが募った事実を反省してみると、自分よりもこれ等四人の方が却って己れに誠であると思い付いた。


又彼等は己れに誠であり得る程な広い天地の下に呼吸する、都会人種であるという事を悟った。



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うっひょ----

ってなるんですよ、こういう文に触れると!!!

日本語って素晴らしいなあって……
日本語の可能性って無限だなあって……

法規制の云々を語るのが文章ではなく、物語や心情を語るのがほんとの文章、生きた日本語だっていうのを圧倒的に再確認できるわけですよ。

そしてそういうものに触れている時間こそが、自分がほんとうに生きた時間なのじゃないかと。

文学を含む芸術に、音楽や美術に感銘や感動を覚えなくて何が人生かと。

でもそれを味わうため、自分に枷であったり、重荷みたいなものを背負わせて、それは車輪の両軸で、どっちが欠けてもダメなんだなと思います。

仕事しっぱなしもダメだし、遊びっぱなしもダメだということですよね。

昼が来れば夜が来るし、夜が来れば昼が来る。

そういう風に出来ているんですもんね。

明日に向かって歩くと。
そういうことのようです。

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