金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
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16:瀬川貴次 『百鬼一歌 都大路の首なし武者』

2019-01-12 13:52:26 | 19 本の感想
瀬川貴次 『百鬼一歌 都大路の首なし武者』(講談社タイガ)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

ある夏の夜、天才として誉れ高い歌人の希家は、
都大路で馬に乗った首なし武者と遭遇し震え上がる。
背筋の凍る体験を聞いた怪異譚好きの少女・陽羽は、
目を輝かせて死霊の正体を探ろうと密かに調査に動き出す。
亡霊に怖気づく希家は、
鎌倉からの客人の警護に陽羽を同行させるが、
その夜道でまたもや首なし武者に襲われ……。
亡魂の真相とは? そして死霊退治は成功するのか!?

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長い間積んでいたものをようやく読めた。

八条院に式子内親王、来たーー!!

歴史上の有名人が続々登場して話に絡み、
この時代ならではのストーリーになっているのがいいね。
ただ、今回は、
「この人、実はあの人だったのです!!」
というパターンが3回は繰り返されていたので
やや食傷気味。

おや? 希家よりも陽羽のほうが主人公みたいだぞ?
という1冊になっていたのだけども、
再読したら1巻からクライマックスで活躍していたのは
陽羽だった……。
しかも今回は寂漣よりも存在感がない希家。

幼く無邪気な帝が、将来希家と揉めるのかと思うと
わくわくしちゃう。


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