炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

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・ イギリス湖水地域国立公園と、戦争

2005-09-13 | 人災社会学!
 筆者は、今回の与党圧勝を受けて、なぜかイギリス労働党のイラク戦争参戦が気になってなりません。何ゆえ、リベラルな政策を掲げて圧勝した英労働党が、二つ返事でアメリカの戦争に加担したのでしょう。

 確かに、90年代後半から、イギリスの銀行・証券等の金融機関はアメリカ資本に乗っ取られてしまった事情はあります。国の経済がアメリカに牛耳られている状態では、ノーと言えないのかもしれません。その点、今回の郵政民営化法案というのは、「 ぽちイギリス 」化の一歩かもしれないなぁと、ポチっと思う。

 さて話は、飛びますが、私は八月に起きた宮城県沖地震の女川原子力発電所にまつわる、奇妙な報道に興味を持ち、これまで関心のなかった、この原子力の分野を少し調べてみました。

 下の図は、北大西洋の海水中のセシウム137の濃度です。イギリスの有名な観光地、「 湖水地方 」‘Lake District’に隣接する地域の汚染が凄まじく、遠く北欧沿岸に、到達しています。(フランス側も汚染され、アイルランドにまで達しているのが見て取れます。)



出典:OSPAR COMMISSION
The Convention for the Protection of the Marine Environment of the North-East Atlantic .


 イギリスの汚染源は、セラフィールドの核燃料再処理工場です。1950年代の創業以来、度重なる事故と操業による核汚染物質を、環境に垂れ流してしてきた結果です。工場内には、強い放射線に汚染され、手のつけられない状態のプールやタンクが幾つもあるといいます。

 英労働党政権のイラク戦争参戦は、こうした手のつけられない環境破壊への批判を、外に逸らす手段ではなかろうか・・・
普通の自然災害では、政治家への嘆願、泣きつきで、政治家や政府が大いに頼られる、絶好の機会であるはずが、放射能汚染のような、もう手の施しようのない原子力災害の場合、逆に国民の批判の矢面に立たされる構図になります。それを戦争の方に、振り向けて、自分たちの身を守ろうという護身術ではなかろうか・・・。

 この工場では、今年に入り、少なくとも、プルトンニウム160kg、ウラニウム20トンが、溶けた込んだ核燃料再処理溶液、実に8万3千リットルが、またも漏出し、手のつけられない状態に陥っています。

 漏れたものを回収する事はもはや困難で、そのブロックも、閉鎖されたとの事です。しかし、かもめなどの鳥が舞い降りるので、片っ端から銃で撃ち殺して、放射能の直接の拡散を防いでいるとの報もあります。

 バードウオッチングの国であった優雅な英国の落日を見る思いです。
哀れ、かつてアイルランドとイギリスを挟んで、トリスタンとイゾルデがハープに耳を傾けたロマンスの海も、放射能濃い死の海です。夜になると放射線で海が、おぞましくヒカルといいます

野党が勝とうが、人間の手に負えぬ事態になれば、日本も同じ事になるのではと、ポチっと思った画像でした。


-参考報道-
英セラフィールド原子力燃料工場の事故の記事.
 ・英国営放送 (この規模の事故は1992年以来だと述べている ^^;)

・放射能に汚染されたカモメとの闘い 邦文

・地質学者の意見 「原子力発電所は、小さな地震で壊れてしまう....」


「 放射能 カモメとの闘い 」 News.independent.11 September 2005

Sellafield struggles with radioactive gulls
By Jason Nisse

Under fire for its safety record, accused of poisoning the Irish Sea for decades, Sellafield is wrestling with a new and unexpected threat.
http://news.independent.co.uk/uk/environment/article311821.ece

It has been revealed that deep in the bowels of the Cumbrian nuclear plant there is a freezer packed with an expanding mountain of radioactive gulls.
Article Length: 317 words (approx.)

☆拙ブログ 関連記事 
・「宮城県女川原子力発電所の謎
・「869年の三陸沖巨大地震発掘

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28 コメント

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このごろ (筆者)
2005-09-15 01:51:08


原子力関連のところを書くとスパム来くるこのごろです。

エロ系と宗教系から来るようです。こいつら一つ穴?

どうしたものやら (てふ)
2005-09-15 21:24:42
娘が、夏休みに井伏鱒二の「黒い雨」を読んで、つぶやきました。「フランスの発電は、ほぼ100%が、原子力だって。大気汚染がないから、森は、守られているっていうけど、変な話だな。」私は、答えようがなくて、親子で悩んでしまいました。

牡蠣と、タラと、鱒 (U-1)
2005-09-15 22:35:53
てふさん ありがとうございます!

フランスは原子力への依存度が本当に高いでですね。発電所よりも再処理工場の方が、難しいらしく、汚染が進んでいます。

フランスの施設は、コタンタン半島先端のLa Huagueにあります。この辺の牡蠣を食べるには勇気がいりますね。



イギリスの方は、凄まじい状態のようです。この春、ウラニウムがトン単位で漏れましたので、タラ料理はいけません。



井伏鱒二は私も中学の頃読みました。日本もこうなったら、山椒魚のように穴の中に住まないといけないかも知れませんね。



森の方にも、フィルターをすり抜けた塵が降り注いでいます。文字道理・・も積もれば....です。探査衛星から発電所周辺が異常であるのが分るそうです。
こんにちは (ゆき)
2005-09-16 05:59:26
書き込みありがとうございました。

調べてみたところ、5月ごろに一度ニュースになっていたようです。

ご存知かもしれませんが、ほかのイギリス在住の方のブログで触れていたところがありますので、一読されて見てください。新聞記事とのリンクもされています。



http://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/archives/23033241.html
つけたし (ゆき)
2005-09-16 06:53:52
つけたしですが、そのブログにも書いてあったように、総選挙の前だったということで、報道に操作があったのでは、という憶測もなされているようですね。

ちなみに、そのときの報道はテロの報道ほど盛り上がってはなかったと記憶しています。
It's Hevy metal ! (U-1 ここの主)
2005-09-16 14:19:34
ゆきさん、お知らせ下さり、ありがとう御座います。



セラーフィールドという所は、汚染が恒常化していて、このくらいの事故では、騒ぎにならないのでしょうか。国際原子力事故基準の第3レヴェルだそうです。(チェルノブイリが7.スリーマイル島が5)



BBCも、このクラスの前回の事故は、1992年とあり、ニュース性は薄いのかもしれませんね(^^;;

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/cumbria/4559771.stm



セラフィールドの汚染物質処理は、お金が掛かるので、水に薄めて少しずつ、海に放流したり、燃やして、大気中に薄める方法をとっていると聞いています。周辺の小児白血病発生率は、10倍以上と聞きます。



私は、8月に起きた宮城県沖地震M 7.2で、現地の女川原子力発電所の報道が不自然なので、検索していましたら、そちらの事故を知りました。

ウラン2万キログラムというのは、「 重い 」ものがあるように思いますが・・

無益な戦争をする背景が、判ったような気がいたします。
世も末ですね (kyoko)
2005-09-16 21:29:02
来年はチェルノブイリから20周年ですね。いろいろ考えさせられます。



(ところで、エロと宗教が一つ穴というのは私もかねがね感じていたところです。よかれ悪しかれ)

kyokoさま ようこそ(^^)。 (U-1 ここの主)
2005-09-16 21:35:42
チェルノブイリの影響も甚大で、ヨーロッパの汚染を示す図も公開されています。

なかなかヘヴィなものが御座います。



以前、巫女を称する人が、原発関連の記事に来ましたので勘違い致しました。お詫び申し上げます。
いえいえ (kyoko)
2005-09-17 19:30:57
私もよく「巫女」と呼ばれますが・・・

こちらこそちゃんと自己紹介もせずに失礼致しました。
お優しい方で (U-1)
2005-09-18 08:12:18
あなたは、東方の淑女と賞賛されましょうぞ。

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