第三回多磨農協脅迫事件のとき、一橋本、79頁によると、「緑の箱の横に名札をかけるところがありますが、その箱と名札入れの間に手紙が入っています」となっているが、たしかに、府中市のダストボックスには、初期、名札れがあったのだ。だが、普及していく段階で、名札入れはなくなっていく。前者を初期型ダストボックス、後者を普及型ダストボックスとすると、三億円事件犯人は、第三回多磨農協脅迫事件では、初期型ダストボックスを想定していた訳である。ところが、実際、すでに、名札入れのない普及型ダストボックスの設置が開始されており、第三回多磨農協脅迫事件では、普及型ダストボックスとなっていた。そこで、脅迫状はダストボックスの下に置かれていたのだ。
(2013年12月記)
(2013年12月記)