ブナの中庭で

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東北から太平洋へ流出するガレキ

2011年11月30日 | 環境問題
私の友人に海洋土木の専門家Oさんがいます。彼は長年、港湾設計の仕事を日本各地で行ってきました。
そして3.11震災後は東北の港の復興に、文字通り身を挺して頑張っています。

彼のブログに以下のようなアップがありました。

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このような(注:冒頭写真)漁業施設や津波にのまれた多くの家屋の残骸が太平洋に流されました。

太平洋に流された瓦礫は、太平洋の北側を流れて東に流れ、ハワイ、アメリカ大陸西岸に漂着することが予測されていました。震災後、1年でハワイ近辺かと予測されていましたが、すでにハワイ諸島に近づいているとのこと。


IPRC(国際太平洋研究センター)の資料より

今後上の図のように、太平洋の北部を流れてきた瓦礫は、北緯20から40度付近に海流が滞留する海域「北太平洋ゴミベルト」に集まってくると予想されています。

ハワイ諸島など途中の海域では、大小さまざまな瓦礫の漂着により、環境被害が予測されています。
今月14日には、漂着ごみに対する対策会議がもたれたようで、ミッドウエー島付近に海面に浮かぶ防護施設を設置することも計画されているようです。

いよいよ、地球規模の海洋汚染に発展しそうです。

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海は世界とつながっている、を実感させてくれる報告です。(そして空もつながっています)
ガレキも大問題ながら、長期間にわたって環境にもヒトを含む全生物にも被害を引き起こす放射性物質も放出され、今日も太平洋を拡散しています。

私たち日本人は、地球環境に対して取り返しのつかないことを引き起こしてしまいました‥‥。
(という自覚を忘れずにいたい、と思っています。)

この友人Oさんのブログには、東北各地の様子がアップさています。
ぜひこちらをご覧くださいね。

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