性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【最北旭川、好立地中古⇒300mm断熱リノベ】

2018年08月23日 10時11分39秒 | Weblog




きのうは地域工務店の全道グループ・アース21の旭川住宅見学会。
朝一番札幌を出発しての参加です。
旭川の住宅事例は毎回、みどころの多い事例が多くて、
楽しみにしている見学会です。

1軒目に訪れたのがこちらのリノベ事例。
リノベ事例なのですが、この家は中古住宅として購入して
それから構造材まで還元してから、最新の住宅技術で再建築した事例。
北海道ではこういった中古再生手法を制度的にも「北海道R住宅」として
制度設計までしてきた経緯がありますが、
確実にユーザーの住宅取得方法の一つとして認知が進んできている。
こちらの建て主さんは、家具作家の方で旭川の高速インターからもほど近く、
交通の便が良くてしかも3方向が緑の環境に囲まれている
すばらしい眺望環境が得られることから購入された。
中古住宅としてはいかにも古いデザインで熱環境的にもよくない物件。
それを骨組み構造まで完全に還元した上で、
いまの旭川での最先端的な断熱仕様、300mm断熱でしっかり性能確保し、
さらにデザインは、外装総板張りという自然派の風合いで仕上げた。
施工は家づくりの志向で共感を得られた藤井工務店です。
コストカットのために、手に入れた住宅の構造材までの還元について
自分で頑張ってやったということ(!)。
住宅リノベの場合、既存構造との対話という側面が大きな制約になるし、
また「住みながら改造」するのでは、そもそもコスト要因が複雑になりすぎる。
こういった構造材還元は、まことに合理的ですが、
なにを残して、なにを還元するか、判断も大きな問題。
それを家具作家としての自分のスキルの一端も活かして
自己責任と自己判断でおこなって作り手に渡すというのは、合理的な選択。
やや傾斜地に立地しているので、一部に地下室なども出来ました。
まだ足場の掛かっている状態でしたが、
重厚な300mm断熱・板張りの外観が背景の環境と調和してみごと。
構造材を活かしながらなのですが、外観的にもすっきりと整理されて、
長期的な資産としての風合いが漂ってきます。
旭川地域ではこうした300mm断熱住宅が積層するにつれて、
地域の中で最上位の品質物件としてユーザーに浸透してきている。
単純に窓周りを見るだけで、ユーザーにもその品質レベルの高さが
視認できるということは非常に大きいと思います。
性能とデザイン、という住宅のわかりやすい訴求として地域の作り手たちが
取り組んできたことが、大きな市民権を持ってきていると感じます。
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