性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

ビル解体・再生型事業

2009年02月24日 06時21分52秒 | Weblog



先日の仙台での講演の折り、
会場となりのビルで、解体工事をしておりました。
最近、中心部でこういう解体現場を見ることがなかったので、
ついカメラを向けてみました。

以前、というか、10年前くらいであれば、
なんか日常的な風景として感慨を覚えなかったのですが、
エコロジーだとか、景気の最悪状況など
最近の流れからすると、こういう光景は異質に感じます。
鉄筋コンクリート建築は、一応60年とか「耐用年数」が
定められていますが、きちんとコンクリート品質が保たれたものならば、
それこそ100年を超えて長期使用に本来耐えうるもの。
その意味では、この解体現場で見ている範囲では
頑丈そのものであって、解体している様子では、必要ないんじゃないか、
っていうように、通行人としては見てしまいますね。
しかし、一方で日本の経済って言うのは、
こういうスクラップ&ビルドの繰り返しを続けることで
活力を維持させてきたような側面もある。
まるで大型建築というものが建たなくなる、というのも
経済循環で考えれば、景気動向に影響してきたんですね。

しかし、やはり、場違いな感じは否めない。
コンクリートから破断面で見えている鉄筋の量もたっぷりしているし、
断熱の様子は見えないけれど、
構造としてみれば、まだまだ強度をしっかり保っていると言える。
やはり直して使い続ける方がいいのではないかと思ってしまいますね。

本日、わたしも4年間関係してきた
「北海道R住宅推進協議会」の
長期優良住宅モデル事業としての参加社説明会が開かれます。
午後2時から北海道自治労会館ということ。
北海道が長い時間を掛けて取り組んできた
既存住宅への長寿命化方法を具体的に指し示す方向性をもったものです。
ぜひ多くのみなさんの参加を得て、
画期的なリフォームについての指針が産声を上げて欲しいと念願しています。
4年もやってくると、やはり愛着が湧いてくる部分もある(笑)。
いろいろなまとめられた社会システムの各部分で
あんな論議もした、こんな検討もした、って思えるのですね。
どれくらいの参加社が出てきて、どんなメンバー構成になるのか、
関与したメンバーの側でも全然、読めないのです。
わたしどもでも各方面には声かけはしておりますが
さて、どれくらいの反響があるかどうか、
まったく未知数。
ぜひ多くのみなさんの参加を求めたいと思います。



北のくらしデザインセンター
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