性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【リビングルーム床材にタタミ】

2019年10月11日 06時53分41秒 | Weblog


わたしも不勉強なもので、リビングルームというのはフローリング、
と固定観念に取り付かれていたのか、こちらの住宅では「畳」が敷き込まれていて
感じたその肌合いについ意表を突かれてしまった。
こちらは積水さんの「MIGUSA」という床材で、
芯材と表材ともポリプロピレンなどの化成品仕様でカビダニなどの不安はない。
そういう仕様なので面材のカラーバリエーションは豊富。
肌ざわりは畳と違和感は感じませんでした。
短時間の滞在だったので、これが普段の暮らしの場になれば、
長期的な感受性がどう反応するのかは不明ではあります。
ただ、やはり足裏に感じる感覚は肌に優しい感じが伝わってくる。
天然のいぐさ畳とこの「MIGUSA」とで大きな感覚の違いを感じられるか、
比較して感じてみなければよくわからない。
足裏のことなので、たとえばフローリングの木材樹種の違いを見分けられるか
といわれれば、わたしにはムリだろうと思います。
しかしフローリングと畳床との違いはすぐに感受できる。
で、そういった感覚の領域で言えば、畳素材の持つ
微妙なやわらかい反発力はいごこちとして魅力的だと思う。

面材の色合いがそれこそ無限に選択できそうというのは
これはこれで「決め手に欠ける」という印象も持った。
人間というのはある程度は「受け身」で生きているので
無限に選択肢がある、というのは長所ばかりとはいえない。
ほかの商品で「無限に選べます」みたいなものの「成功例」が思い浮かばない。
ムクの木材が支持されるのは「おれ、これだから」みたいな
強いメッセージ性を持っているからだと思うのです。
色味・質感・雰囲気総体が人間にある「保守的」感受性を刺激するのだろう。
人間は革新的な部分ももちろん強く持つのだけれど、
突然変異的な世代更新は3%ほどだという説があって、
逆に言うと97%は「継続」していることの安心感が優勢なのだと思うのです。
ある新規のものが生活タンダードとして受け入れられて行くには
総体としてのメッセージが「一挙に」つたわって来たほうがわかりやすい。
そういった「生活合理性でのユーザー判断」での「市場濾過」が
選択肢としての「安心感」につながるように思える。
写真の面材も2枚でまったく違うのですが、
こうまで違うと「目移り」しまって、商品への「特定」認識を持ちにくいかも?
畳はいぐさという自然素材の表情の「ホンモノ」ぶりで
ユーザーからの歴史的長期の「信頼」を獲得してきたことを忘れてはならないかと。

っていうような印象を持った次第ですが、
さてユーザーの反応はどのようであるのか、強い興味を持った次第であります。
コメント