性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【採光・広さでの原初的「空間」デザイン】

2018年03月22日 05時57分39秒 | Weblog
写真は20日に函館で見学させていただいた
ミズタニテツヒロ建築設計さんの自邸。
シャープなデザインが特徴的な地元建築家。

空間性っていうコトバは人によって受け取り方、感じ方が違う。
では、空間というものはなにによって構成されているのか?
そう考え直してみると、空間ってある広さがあって、
それを認識するための「採光」もしくは「照明」などがあるもの、
というようなことになるのかもしれません。
物理的な寸法によって区切られたなかに、
その床・壁・天井をよって構成されたものを認識可能な光環境でみる。
それが「空間」というものの原初的ありようかと。
で、その「切り取り方」で人間がどのように感じるかが、建築の仕事。
たぶん、原初のころ人間が出会ってきた「空間」といえば、
洞窟などの乏しい光環境の中での認識だったのではと思われる。
そこでは「採光」「照明」がかなり決定的な要素だったでしょう。
このトイレでは、右側のスリット窓からの採光が
驚くほど効果的に壁を引き立て、
トイレのモノ本来の造形を引き絞って見せるように仕上げられている。
おお、トイレもずいぶんオシャレなモノだと再認識させられる。
そういえばトイレって、人間にとってかなり基本的な動作場面。
シンプルで個人的な体験にこういう初源を感じさせる「空間」は面白い。
この採光は時間の経過をも感じさせる。
朝には朝らしい光があり、日が落ちれば人工的照明が迎える。
そういう生活のグラデーションをともにする空間。
デザインっていうものが果たしうるなにものかを
この空間に立っていて感じていました。

さて、しばらく出張続きでしたが
本日から月末までは腰を落ち着けて札幌です。
工事の進捗管理をしながら、同時に引っ越し準備、今度は
事務所の方の進行が待ったなしであります。
まだまだわたし自身は、安住の空間性には至っておりません(泣)。
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