性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【住宅性能コミュニケーション、マンガがいいかも】

2016年12月03日 06時42分41秒 | Weblog


表題のような作戦で、過去5年間にわたって、
合計5冊のマンガを青森地区限定で制作・出版していました。
わたしは20世紀半ばに生まれた人間なので、
テレビの創成期とかビジュアル系の文化が一斉に開花した時代を生きてきた。
ご多分に漏れず、マンガについても熱情を焦がしたヤツです(笑)。
中学校に上がった頃には、受け身だけでは飽き足らず、
友人たちの刺激も相互に受け合いながら、自分でも描いたりしていた。
いま思えば、はてどんなものだったかと記憶も定かではない。
というのは、父親が「こんなポンチ絵、許せん」と、
描き溜めた大量のマンガを家のボイラーで全部焼却処分した(笑)。
「こんなもので食べていけるわけがない」という親心だった。
あ、わが家は食品製造業を営んでいて大量の高温水が必要ということから
石炭よりもはるかに火力の高い「コークス」燃料のボイラーがあったのです。
で、素直な末っ子の少年は、その現実を受け入れてマンガ家の夢は諦めた。
・・・しかし、人生は不思議な糸が絡み合ってドラマになる(笑)。
還暦寸前になって、「マンガによる住宅性能表現」という機会がやってきた。
そういうことで、昔のマンガ少年たちを語らって、
「おお、やるべ」ということになった次第なのであります。
考えてみるとオヤジが取り組んでいたことも、冬場での安定した野菜生産、
そのための寒冷地での高温室内環境の実現だったので、
当時そういった建物を実現させる手段をあれこれ工夫・開発していた。
火山灰ブロックによる気密・密閉性の高い育成室とか、
北ガスに勤めていた叔父のアドバイスもあった、コークス燃料での
高温水循環のシステム開発などだったので、
「高断熱高気密」の技術要素に一生懸命取り組んでいたとも言える。
まぁ、地域を挙げて、そういうことが至上命題だった時代なのでしょう。

おっと、どうも横道に逸れてしまう(笑)。
そんな経緯から、マンガによる住宅性能の表現、コミュニケーションという
テーマに取り組んでいた次第であります。
この仕事については、全5冊を持って一段落したのですが、
(あ、実は「ボツ」になった1冊もありますが)
いろいろ同時進行的なプランも上がってきたところ。
わたしの基本フィールドはコミュニケーションの分野なので、
こういった住宅性能、住宅環境要因をどのように「伝えるか」がメインテーマ。
今後とも、このジャンルを発展させていきたいと考えています。
きのうもFacebookで若干情報発信したら、いろいろなアイデアやヒントも
多くの方から寄せられたりしました。
また、もっと若い世代、東大の前真之准教授なども、
本誌Replanでお願いしている連載記事「いごこちの科学」シリーズでは
マンガビジュアル表現に強い関心を持っていられる。
先生を見ていると今後のコミュニケーション活動に於いて、
こういったビジュアル要素は、もっと拡張して行くに違いないと思われます。
ということで、過去の作品ですが、チョコチョコと「チラ見せ」(笑)して、
みなさんの関心ネタに供していきたいと思っております。
コメント
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