@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

巻革交換に思う

2018-12-13 03:01:27 | 過去のブログ2021年10月まで
『スタック巻革交換』でヒールを取り外して取り付けることの難しさを書いたのですが、女性はあの細くて高さのある不安定なもので歩いたり走ったり階段を上がったりしているのですから頑丈に取り付けられているのは当然なのです。(稀にどうしてこんな弱い取り付け方なのか疑問に思う靴もあります。)

もし、歩いてる最中にヒールがはずれたら…。

取り外したヒールはしっかり取り付けなければならないのです。
しかし、
・ネジや釘を打つ角度を間違うと突き抜けてしまうので、打てる場所が限られている
・古いヒールは取り外したネジ穴や釘穴があいているので、その穴がつぶれて使えないことがある
・かといって位置をずらすとシャンクという鉄のプレートがあったりする
 …など、苦戦する時は厳しい条件が重なっています。

ヒールを取り外さない方法を試したこともありますが、やはり仕上がりが全然違うので。

今は
・きちんと外す
・しっかりつける&出来る限り美しく
でやっています。


表面の革だけを巻き替える修理を
『巻革交換』
プラスチックのヒールごと新しくする修理を 
『ヒール交換』
『ヒール巻革交換』
といいます。
※まったく同じヒールはないので似た形状と高さで取り付けられるもの


ヒールの状態で取り付けがどうしても無理と思われる場合は、ヒールごとの交換を提案させて頂くこともあります。安全第一で。




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