@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

再修理 ビジネスバッグのロック交換

2020-12-04 07:33:40 | 過去のブログ2021年10月まで
前回ビジネスバッグのロック金具の交換を依頼して頂いたお客様より、修理した金具の上部が外れてしまった・ネジが取れてどこかにいってしまったとご連絡がありました。


この場合当店の取り付けに問題があったと思われますので再修理対応致しました。

バッグと外れた金具を送って頂き、外れた原因を考えます。
交換したロック金具の付属ネジが頭のない短いもの(イモネジというみたいです)だったので固定が弱かったのかもしれません。外れないように目一杯絞めたので(頭がないのに絞めすぎて)抜け落ちてしまったのかも。


ネジを別のもの(もう抜け落ちのないように頭のついたもの)で対応し、その他考えられる要因も改善し再取り付け致しました。






しっかり取り付けたつもりでもこのようなこともあります。
ご迷惑おかけして大変申し訳なかったですが、外れたことをご連絡頂けて良かったと思います。

そして次回金具交換修理の際にはこのようなことがないように気をつけていこうと思うのです。

Samsoniteバッグ、差し込み錠交換

2020-12-04 06:58:15 | 過去のブログ2021年10月まで
差し込み錠の片側が破損しています。
まったく同じ金具は探せませんので、
この場合2ヵ所とも揃えて交換となります。
↓修理前



問題はこのサイズ(一般的な差し込み錠より大きく、しっかりしたカバンなので強度も必要)の金具があるかどうかでした。

予想通り
こういうものはありそうでないのです。
サイズが合わない・強度が足りない・似た形状があったと思えば色が合わない…。
ほかの部分にアンティークゴールドの金具が使われているのに差し込み錠だけ黒メタルでは浮いてしまいましたので、却下です。
金具はなんでも取り付けられるというわけではないので、難しいです。

結局、いろいろ探し回って、いつもお世話になっている資材屋さんにありました。灯台もと暗し…。




お客様にも確認すると、この金具でオーケーということで
取り付け致しました。


↓修理後










PORTERリュック、背面破れの修理

2020-12-04 06:36:34 | 過去のブログ2021年10月まで
リュックの背面、擦れるところはどうしても傷みます。
破れている部分、革をあてて補強します。

↓修理前





使用する革です。



八方ミシンで縫っています。
サイズが縦に長いリュックで、
端まで縫いたいけれど
針が届くギリギリで苦しい…。
右手は手回しハンドルを操作しています。左手はリュックを支えています。
力一杯差し込んで固定するには手が足りないかもと悩みます。

(『千と千尋の神隠し』の釜爺みたいに腕がたくさん欲しいものです。)

誰かに持ってもらえれば
ひとりで無理してやるより
安心確実なのです。
今回は友人に助手を頼みました。




↓修理後




生地の縫ってある位置に合わせてステッチを入れています。
リュック内側に縫い目は貫通しています。ポケットの内側なので、ポケットに隠れて縫い目は見えません。


縫う前に、ポケットを一緒に縫い込まないように何回も確認します。
縫っている最中も心配なので何回も何回も確認します…。