@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

つま先の傷を

2017-12-22 22:30:41 | 過去のブログ2021年10月まで
気づいたらつま先に傷が…。
悩ましいことですが
よくあります。
そもそも靴は足を保護するためにあるのですから、飾っておくだけのわけでなし、
履いて歩けば傷はつくしカカトもソールも減ります。

傷がつくのは当たり前、それも風合いやし…なんて普段偉そうに言ってる私が
こないだヌメ革の靴履いてる時に雨に降られ
雨じみになるのが嫌で2~3分の距離のためにコンビニで慌てて540円(!)の傘を買った有り様です(綺麗に経年変化させたいので)。
まあだから買って間もない靴に傷がつけば
テンションが下がるのは当然です。


今回もうっかり修理前の写真を撮り忘れました。合成皮革の靴、買ってすぐに傷がついてしまってショックだったそうです。
つま先部分の合皮がめくれてやや陥没あり。

一度ついた傷を消すことはできません。
色補修で目立たなくします→黒色以外はまったく同じ色を出すことは困難です。
陥没はパテを使うこともあります→完全にに凹凸をなくすのは困難です。
メリットとデメリット。
以上の点を説明してから修理するかどうか
お客様に決めていただきます。
そうはいっても少しでも綺麗に仕上がるようにいつも最善を尽くしています。
常に研究中です。

でもつま先はまたやっちゃうんですよね。
本当に悩ましいところです。

↓修理後

補修してから磨いています。
拡大すれば陥没跡はわかると思います。


修理ご依頼ありがとうございました。