山吹色の真実 ~『うみねこのなく頃に』考察~

嘉音は死んだら死体になる。
嘉音は消すことも消えることもできない。

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うみねこ推理1週目・Ep5(1)

2016年12月31日 21時16分54秒 | 1週目Ep5

Ep5: End of the golden witch

<オープニング>

●生きた人形

 周りでメタ戦人たちがどう良いように解釈したって、ベアトが絶望しきっていることには変わりない。

 

●愛がないゲーム盤

 ロノウェはラムダデルタのゲーム盤を“愛がない”と評した。『うみねこのなく頃に』において“愛がない”と言ったら、“愛がなければ真実は視えない”に決まっている。つまり、Ep5のゲーム盤からでは、真実を視る事ができないのだ。

 

  1. 二日目。客間。すでに事件は起きている。夏妃は自分の嫌疑を否定する。“彼女”が改めて夏妃を犯人だと指摘する。

 

●探偵視点

 Ep5において探偵は古戸ヱリカであって、戦人は探偵じゃない。よってゲーム盤の表記もそれに準じ、ヱリカの視点のみ半赤色(ピンク色)で記載します。

 

<奇跡の魔法>

  1. 金蔵の書斎を慌しく訪ねる夏妃。書斎には蔵臼、南條、源次、熊沢がいる。
  2. そしてベッドに横たわる金蔵。南條は金蔵の死を告げる。金蔵は準備を整える間もなく急死したようだ。
  3. 手続き等は自分達で行なうと提案する南條と源次。手続きの指示を出す夏妃。反応のない蔵臼。蔵臼を気遣う熊沢。
  4. 夏妃も気遣いから金蔵と蔵臼を残して全員で書斎を出ようとするが、その時蔵臼が待てと呼びとめる。夏妃は自分のみ書斎に残ろうとするが、蔵臼は声を荒げ全員を書斎に留める。
  5. 金蔵の財産を担保に借金をしていることを夏妃に告白する蔵臼。
  6. 金蔵の死を口外しないよう念押ししてから一旦解散の指示を出す夏妃。
  7. 夏妃の寝室。改めて蔵臼から現在の窮状を聞かされる夏妃。金蔵の死とともにそれらが明るみになると致命的な事態になる。
  8. せっぱつまって隠し黄金を見つけようと提案する蔵臼をつきはなし、寝室を飛び出る夏妃。
  9. 廊下で源次とぶつかる夏妃。夏妃は源次から書斎の鍵を借り、金蔵の書斎に駆け込む。夏妃は金蔵の亡骸にすがり助けを請う。
  10. 在りし日の金蔵が姿を現し夏妃に声をかける。さらに金蔵が名を呼ぶと、ベアトリーチェが姿を現す。金蔵は夏妃に当主の心構えを指南する。
  11. 夏妃が当主の妻としての気概を金蔵とベアトリーチェに示す。それを受け、ベアトリーチェが夏妃の力になることを宣言する。夏妃は何かをひらめく。
  12. 書斎に蔵臼、源次、南條、熊沢が集められる。夏妃は金蔵が存命であると宣言し、一同はその意味するところを理解する。
  13. 金蔵は研究のため書斎に閉じこもる。問題が解決したら金蔵には失踪していただく。というのが夏妃の策。南條と熊沢は難色を示すが…。
  14. ベアトリーチェの魔法で蘇る金蔵。魔法について夏妃に忠告するベアトリーチェ。奇跡は疎かにしないと約束する夏妃。

 

●失踪

 金蔵を失踪させるつもりだった夏妃と蔵臼にとって、Ep4にて、霧江が行なった金蔵の失踪に関する提案は、夏妃や蔵臼にとって非常に厳しい提案であったことがわかる。

 

●不自然な幻想

 幻想にいちゃもんをつけても仕方がないかもしれないが、ベアトリーチェが夏妃を助けると言うのは非常に不自然に感じる。夏妃が金蔵の死を隠すために尽力すると言うのはEp1~4でも共通だと思うが、Ep1~4の夏妃やベアトリーチェのふるまいからはとても協力関係には見えない。Ep5での夏妃とベアトリーチェの関係は、ラムダデルタのゲーム盤ならではの幻想なのだと思う。

 

<正式なミステリー>

  1. 1年前の親族会議。薔薇庭園。金蔵と嘉音と夏妃の会話。蔵臼の借金返済は、現実性はあるがこの日には間に合わなかった。
  2. ベアトリーチェが姿を現し親族到着の報告をする。金蔵は書斎に戻る。夏妃は嘉音に書斎への案内と、源次への紅茶の手配を指示する。ベアトリーチェは紅茶の約束をして姿を消し、夏妃も屋敷へ向かう。

 

金蔵はもう死んでるのよ?

祖父さまはこの時点で死んでいる。

 

  1. 帰途につく親族たち。遺産分配の話を廊下にいた金蔵に聞かれたと恐れる絵羽、留弗夫、秀吉、霧江。はしゃぐ真里亞を叱る楼座。縁寿もいる。
  2. 船の準備が整ったという源次。見送りの挨拶をする郷田。帰りの船は島を離れる。
  3. 薔薇庭園。疲れた様子の夏妃。嘉音と熊沢が戻り、出航したと報告。蔵臼は部屋に戻ったとのこと。
  4. 親族たちは金蔵不在を疑っていないと報告する熊沢。廊下に金蔵がいたというのは熊沢の演技。源次、紗音、嘉音、熊沢に特別手当。
  5. 嘉音と熊沢を通常業務に戻らせ、ベアトリーチェと約束した紅茶を運ばせる夏妃。
  6. 夏妃とベアトリーチェの茶会。夏妃が語る蔵臼と旅行した時の想い出。夏妃は金蔵のスケジュールも用意し、使用人たちにも徹底させた。熊沢は高位の魔女だというベアトリーチェ。

 

このゲームに決着をつけない限り、あなたが解放されることは決してない。

だって、夏妃はそこで、ひとりぼっちで紅茶を飲んでるんだもの。

 

  1. 夏妃はひとりぼっちの茶会を終え、薔薇庭園を立ち去る。

 

<密室結界>

  1. 朱志香の部屋。駆け戻って電話を取る朱志香。相手は6年ぶりに親族会議に来るという戦人のようだ。
  2. 客間。蔵臼と夏妃に進捗報告をする実業家たち。親族会議が近いのに未だカネが生み出せずにいる。事業自体は成功が見込めそうだが間に合わない。
  3. 書斎。金蔵とベアトリーチェに状況を報告する夏妃。もう一度金蔵不在の親族会議を乗り越えないといけない。今年は金蔵は書斎に閉じこもる体をとる。
  4. 使用人室。金蔵の死を隠す件について相談する源次、紗音、嘉音。
  5. 島外のどこか。昨年の親族会議ではすでに金蔵が死んでいたのではと疑いを持つ絵羽と秀吉。
  6. 別のどこか。蔵臼の事業が失敗していることを知り、蔵臼を脅す計画を立てる留弗夫と霧江。
  7. 楼座の家。留弗夫からの電話をとる楼座。絵羽、留弗夫、楼座で結託し、2億円捻出する話を持ちかけられる。
  8. 真里亞はさくたろうとはしゃいでいる。楼座は娘との約束を兄弟との密談の予定に変更するため、真里亞にいちゃもんをつけにかかる。
  9. 夏妃の部屋。源次からの電話。名乗らない外線が掛かってきているという。源次が言うには若い男性。夏妃に心当たりはないが、ひとまず源次に転送してもらう。
  10. 電話の相手は自分が夏妃の子どもだと名乗り、夏妃の19年前の罪に対する復讐のため、親族会議に出席するという。
  11. 夏妃は電話を叩き切る。夏妃にはあの日の潮騒の音が聞こえている。

 

<古戸ヱリカ>

  1. 薔薇庭園。6年ぶりに訪れた戦人。欠席した縁寿の話題。下品な戦人を叱る真里亞、制裁を加える譲治と朱志香。
  2. 廊下。戦人たちの様子を眺める夏妃。先程まで金蔵を出せと言う絵羽たちと火花を散らしていた。蔵臼が探していると声をかける源次。
  3. “金蔵”の心配をする夏妃。お任せをという源次。南條、紗音、嘉音、熊沢も協力者。ベアトリーチェが登場し、続いてロノウェ、ガァプも初顔合わせ。
  4. 客間。嵐の訪れに気付いた留弗夫、秀吉。相手を追い詰め過ぎだと絵羽を諭す秀吉と霧江。楼座は寝てしまっている。兄弟たちは客間を出る。
  5. 薔薇庭園。大雨の中自分の薔薇を探す真里亞。真里亞の背後に何者かが現れ声をかける。真里亞はその声にまったく心当たりがない。
  6. 3階の廊下で今後のことを話し合う蔵臼と夏妃のもとに源次が現れ、漂流者の来訪を報告する。
  7. 蔵臼は漂流者を客として扱うよう指示。夏妃はこっそり源次に漂流者は男なのか尋ねるが、源次の答えは、朱志香くらいの若い女性。
  8. 客間。絵羽、留弗夫、楼座、秀吉、霧江が漂流者の容態を心配している。真里亞もいて漂流者の様子を話す。朱志香より年下らしい。
  9. 郷田と嘉音が配膳しに登場。次いで南條が登場。南條が言うには、漂流者は疲労のみで怪我はなし。
  10. 蔵臼と夏妃が現れ漂流者の容態を尋ねる。
  11. 源次が漂流者を連れてくる。紗音と熊沢も従っている。歓迎の意を示す蔵臼。自己紹介をする古戸ヱリカ。

 

古戸ヱリカは探偵であることを宣言するわ。

探偵は、犯人ではなく。その証明には如何なる証拠も必要としない。

探偵は犯人でない

古戸ヱリカは犯人ではない。

古戸ヱリカは、これまでのベアトのゲームに影響を与えない。

これまでの世界には存在しないし、影響も与えないわ。

古戸ヱリカが1人増えただけ。それ以外の在島者の人数は、これまでのゲームとまったく同じ。

 

●探偵宣言

 この探偵宣言は古戸ヱリカという特殊な駒の立ち位置を保証するためのものだが、それ以上に、これまでの推理の前提を覆してしまう大ヒントになってしまっている。それについては後ほど説明する。

 

  1. ゲストハウスからやってきた戦人と譲治と朱志香が現れ、ヱリカに会う。

 

つまり、今、この客間にいる人数が、在島者全ての人数、ってことになるわね。

 

  1. “俺”は客間の人間を見回す。ヱリカ、熊沢、紗音、源次、蔵臼、夏妃、郷田、嘉音、留弗夫、霧江、絵羽、秀吉、楼座、真里亞、南條、譲治、朱志香。
  2. お互い自己紹介をする戦人たちとヱリカ。
  3. 廊下。源次はすでに警察やヱリカの家族に連絡していると言う。夏妃は本当に事故なのか疑うが、源次は海保にも確認しており、事故は真実だろうと考える。

 

●古戸ヱリカの入島

 古戸ヱリカは嵐の中を航行中のボートから転落し、六軒島に漂着したことになっているが、嵐が来たら六軒島には出入りできないとした以上、これは嘘と断ぜざるを得ない。本当は、嵐が来る前にすでに六軒島に入り込んでいたのだ。

 

  1. 古戸ヱリカの登場を確認するベアトリーチェ、ロノウェ、ガァプ。

 

<奇跡の魔女>

  1. 食堂。末席に着いているヱリカ。郷田の晩餐開始のあいさつ。
  2. 和やかに進むヱリカと蔵臼、絵羽、留弗夫、楼座、朱志香、譲治、戦人、真里亞、夏妃、秀吉、霧江、南條との食事。
  3. 食後は親族会議に移らず一度散会。ヱリカを含めゲストハウスに泊まる者は郷田と熊沢の案内でゲストハウスへ行くことに。
  4. 移動中の玄関ロビー。ベアトリーチェの肖像画がヱリカの目に留まる。熊沢がそれはベアトリーチェだと教える。絵羽、留弗夫、楼座、秀吉、霧江もやって来てゲストハウスに行く全員が揃う。
  5. ゲストハウス1階。ヱリカが興味を持った魔女の碑文が話題に。絵羽、留弗夫、楼座、朱志香、譲治、戦人、真里亞、秀吉、霧江が参加している。
  6. ヱリカは、金蔵は碑文によって跡継ぎを選ぼうとしていると断言する。朱志香はそれに反発する。
  7. 譲治がヱリカの話の流れを変え、みんなで碑文の謎解きをしてみようということになる。
  8. ヱリカと戦人が中心になってみんなで謎解きを進めていくが、結局行き詰まり、解散となる。

 

●なぜベアトリーチェは、あんな難解な碑文を俺たちに出題するんだ……?

 Ep2ででた、魔法にはリスクが必要であり、碑文は魔女が示した純粋なリスクだという考え方が理由の一つ。

 さらに、黄金はすでに真犯人もしくは黒幕の所有物となっており、真犯人は多量の黄金を任意に利用できるが、碑文が解かれ隠し黄金の在り処が明らかになれば黄金を利用できなくなる。つまり碑文の解読は直接的な意味で殺人計画の終了につながる。それをあえて促すということは、真犯人もしくは黒幕は、自分の行動を止めて欲しいとも考えているのではないか。

 

  1. 皆は二階に上がるが、楼座は残り片付けをする。戦人もそれを手伝い、楼座と謎解きの話をする。楼座が口にする“黄金の郷”のヒント。
  2. 楼座の手伝いを終えた戦人。廊下に出ると途中の部屋の鍵をヱリカが開けているのが見つける。そこは書庫。ヱリカは探し物をしているという。やがてヱリカはそれを見つける。それは地図帳だった。

 

<辿り着きし者>

  1. 書斎。夏妃が独り居る。そこにベアトリーチェ、ロノウェ、ワルギリアが現れ書斎の現在の密室結界の危うさを告げ、金蔵を外に出す作戦への変更を申し出るが夏妃はあくまで籠城を主張。
  2. 19年前を語る男もヱリカ同様、嵐にも関わらず島に上陸しているかもと恐れる夏妃。
  3. 蔵臼は晩餐の後早めに床についていた模様。苦境にひとり涙を流す夏妃。
  4. ガァプが現れ、金蔵の失踪を提案する。夏妃は、失踪は最後の切り札として他の作戦を模索する。
  5. 屋外。順調に碑文の謎解きを進めているヱリカと戦人。ヱリカは朱志香に思い知らせてやるために碑文を解くことにしたという。
  6. 金蔵の姿を目撃する戦人。ヱリカは背を向けしゃがみ何かぶつぶつ言っている。何かを指し示す金蔵。金蔵は姿を消す。
  7. ヱリカに黄金郷への道標を指し示し、金蔵に教えてもらったという戦人。ヱリカを促し先へ進む。
  8. 戦人が碑文を解いたことを異様に喜ぶ金蔵。
  9. 地下の貴賓室にある黄金の山を発見したヱリカと戦人。

 

この黄金の山は本物よ。ここに積まれたインゴットは全て本物の純金! レプリカとかニセモノとか、そんな騙しは一切無し!!

 

  1. 戦人は黄金の発見をなかったことにすることも考えるが、ヱリカは絶対に発表するだろう。

 

<黄金狂乱劇>

  1. 書斎。まどろんでいた夏妃だが、激しいノックの音で目を覚ます。ノックの相手は金蔵を呼びに来た絵羽。扉越しに対応する夏妃。
  2. 電話が鳴り、取ると相手は蔵臼。戦人とヱリカが碑文の謎を解いて黄金を発見したという。客間に来てほしいと言うが絵羽が来ているのでそれを告げるとそこにいろと言う蔵臼。
  3. 蔵臼と源次が書斎の前に来て絵羽と押し問答を始める。隙を見て夏妃が書斎から出る。絵羽はそれでも金蔵を呼ぶが、源次がそれを抑える。
  4. 戦人の案内で地下の貴賓室に来た蔵臼、絵羽、留弗夫、楼座、夏妃、秀吉、霧江。ヱリカは発見の功績を戦人に譲ると宣言する。
  5. 昼間事前に決めた通り分配を進めようとする絵羽たちだが、夏妃と蔵臼は反対する。それなら直接金蔵に聞きに行こうと言う流れになってしまう。すごく怖い口調になる秀吉。
  6. 親族たちの様子を見て乙に浸るヱリカ。いとこに内緒にして良かったと思う戦人。
  7. 親族会議は一度休止し屋敷へ向かう。今夜は失礼するというヱリカ。戦人も一緒にゲストハウスに戻ろうとするが、霧江に捕まる。次期当主にされた戦人は引き続き親族会議に同席させられる。

 

碑文を誰かが解くことで、この子が何かを得ることはありません。

もともと黄金郷の黄金はこの子のもの。見つけさせる必要も、横取りする必要も、何もありません。

 

●“この子”の黄金

 ワルギリアがベアト世界で“この子”と言ったら、それはベアト世界のベアトのことだ。一方、黄金郷の黄金とは六軒島の隠し黄金を指している。これはEp2の●”妾(わらわ)”の項で述べたのと同じで、この赤字は六軒島に実在するベアトリーチェが黄金の所有者であることを意味している。

 

碑文の謎が解けても解けなくても、この子にとって得るものは何もありません。

碑文が解かれようと解かれなかろうと、ベアトが何かを得ることはない。

戦人くんは犯人ではありませんよ。戦人くんは誰も殺してはいません。これは全てのゲームにおいて言えることです。

*「こいつは、………俺に、復讐を? 俺に恐怖を味わわせるために、碑文殺人を行なっているというのか…?」

「それは違います。……恐怖を味わわせるのが目的ではありません。誰かに復讐するためのものでもありません。

 

●“こいつ”の目的

 赤字そのものは誰の何の目的なのかは直接述べてないが、その前の会話から、“こいつ”の碑文殺人の目的の事を指しているのは明らかだ。“こいつ”とはベアト世界のベアトを指すが、碑文殺人は六軒島世界の出来事なので、同時に六軒島に実在するベアトリーチェのことも指している。つまり、実在するベアトリーチェの、碑文殺人の何らかの目的が六軒島世界に存在しているということである。それすなわち、六軒島に実在するベアトリーチェが黒幕であるということである。

 

ベアトは、快楽目的で殺人を行なっていることはありません。

 

●ベアト=真犯人?

 この赤字からベアトリーチェが真犯人だと解釈できそうだが、殺人そのものを行なっていないとも読み取れるので、そこまでは断言できない。

 

<本当の親族会議>

  1. まず、書斎に押し掛けた親族たち。絵羽たちが源次の持つ鍵で書斎に入ろうと主張するも、夏妃はそれも今は金蔵に取り上げられていると言い訳。明日の朝必ず会わせると約束。
  2. 食堂。大量の現金が欲しい絵羽たちは戦人が碑文を解いたことを武器に戦う。蔵臼と夏妃は、黄金はあくまで金蔵のものと主張。そのやりとりをぼんやり聞いている戦人。
  3. いったん休憩。今後の議事はオーディオセットに録音することに。
  4. 源次が呼ばれ、楼座が、茶と菓子を用意して欲しいと告げる。また、熱っぽいので風邪薬も欲しいという。

 

●親族会議を中座する

 このとき絵羽は、わたしなら大事な会議中に風邪ぐらいじゃ休まない、というが、まさにその通り。つまり、親族会議を中座する人物は、怪しい。Ep1なら絵羽と秀吉。Ep2では楼座。

 

  1. 休憩すると言って蔵臼と夏妃は食堂を出る。
  2. 戦人と霧江の会話。蔵臼たちが戻ったら、戦人は戻っていいか提案してみると言う霧江。
  3. 配膳に訪れる紗音と嘉音。紗音と嘉音をお茶に同席させる楼座、戦人、留弗夫、霧江、秀吉、絵羽。
  4. 控え目なノック。しかし、熊沢と郷田はゲストハウス。源次はこんなノックの仕方はしない。ノックする人物に誰も心当たりがない。そのとき、ホールの大時計が24時を告げる音
  5. その少し前。2階の廊下。金蔵を失踪させる策を提案する夏妃。渋る蔵臼。書斎の鍵は2本とも夏妃が持っているようだ。
  6. 失踪は切り札としてとっておこうと優しく言う蔵臼。万一のときは離婚して夏妃と朱志香は無傷でいられるようにしているとのこと。それでも最後まで妻でいさせてくれという夏妃。
  7. 源次が訪れる。夏妃に報告があると言うので蔵臼は少し離れる。源次は、夏妃にまた電話が来ていると告げる。そのとき、ホールの大時計が24時を告げる音。
  8. 電話はまたあの男だと言う源次。夏妃は電話の転送を源次に命じ、蔵臼に休むと言って立ち去る。
  9. 夏妃の部屋。夏妃が戻り鍵をかけた途端電話が鳴る。受話器をとると相手はやはり19年前の脅迫者。夏妃に好きな季節を尋ね、夏妃は秋だと言う。部屋に隠されていた「秋」のカード。
  10. 今夜はもう部屋から出ず、電話にも出てはならない、すぐに寝て、いつもの時間に起きろと夏妃に命令する脅迫者。
  11. 食堂。ホールの大時計が24時を告げている時。留弗夫が入れと言うが、返事もない。嘉音が扉を開けると、封筒が置いてあるのみで誰もいない。屋敷は完全に戸締りされている。南條もゲストハウスにいる。
  12. 留弗夫が封筒を開けると、中には当主の指輪とベアトリーチェの手紙。手紙には、戦人が黄金の所有者であり新しき当主であることを認めると書いてある。
  13. 戦人は親戚一同に勧められ、当主の指輪を指にはめる。その時蔵臼と源次が食堂に戻る。源次が指輪に気付き、蔵臼は怪訝な顔。親族会議再開。
  14. 親族会議は午前1時頃に一応終了。その時楼座は真里亞を口実に抜け出したが、話し合いは継続。戦人は午前3時まで付き合わされた。

 

●するりと抜け出せた楼座

 親族会議を中座する人物は、怪しい。楼座は何か企んでいる。

 

  1. ゲストハウスに戻る戦人。1階ラウンジ。郷田と南條が談笑している。ヱリカも参加していた。楼座は午前1時頃に戻ってすぐ上に行ったらしい。
  2. 郷田は片づけに残り、戦人、南條、ヱリカは2階へ行き解散。南條とヱリカはそれぞれの部屋へ。戦人はいとこ部屋へ。
  3. いとこ部屋。部屋は真っ暗。みんな眠っている。戦人は眠さのあまりそのまま眠りに就く。そういえば別れ際、留弗夫が戦人の生まれについて話があると言っていたと寝る直前に思い出す。

 

<19年前の復讐>

  1. 夏妃がベアトリーチェに過去を語る。19年前。なかなか身篭れない夏妃。ある日、金蔵が、赤ん坊を連れて来て、この子を蔵臼の後継者として育てろと夏妃に命ずる。熊沢があやしている。
  2. 夏妃は天使に願った。夫の子を授かる奇跡を。悪魔に願った。この赤ん坊が消えてなくなってしまえばいいと。ガァプとロノウェも聞いている。
  3. またある日、夏妃は、年配の使用人に赤ん坊を預け遠ざける。使用人はわざわざ林道奥に入り、その先にあった崖から赤ん坊もろとも転落して死んだという。
  4. ベアトリーチェは、それは自分が殺したのだから夏妃に罪は無いという。ロノウェとガァプも同調する。
  5. 崖下の二人を見つけた夏妃。屋敷に戻り騒ぎとなり二人は病院に運ばれたが、死んだという。それは夏妃が赤ん坊を預かってから三日も経ないうちに起こった出来事。その時蔵臼も楼座も不在だった。
  6. 金蔵は事故死を知ると、愉快だと言わんばかりに笑い続けた。その後金蔵はますますオカルトに傾倒するようになる。蔵臼も赤ん坊の事は聞いていた。

 

●赤ん坊の性別

 夏妃は脅迫者を男だと思っている。脅迫者は自分が19年前の赤ん坊だとほのめかしている。夏妃はそこに矛盾を感じていないのだから、夏妃の語る過去や脅迫者の存在が真実なら19年前の赤ん坊は男

 

<惨劇の朝>

  1. いとこ部屋。朝7時に目を覚ました戦人。みんなはまだ眠っているようだ。部屋の明かりをつけると…。
  2. 譲治の遺体にすがり付いて泣く絵羽と秀吉。留弗夫が絵羽をなだめ、秀吉とともに絵羽を譲治から離す。南條の指示で譲治を毛布で覆い隠す戦人。譲治の首は大きく口を開いている。
  3. 戦人と霧江は他の遺体も同様に毛布で覆っていく。朱志香、真里亞、楼座も首を切り裂かれ殺されている。壁には魔法陣が描かれている。
  4. ヱリカが姿を現し、魔法陣に目をつける。ヱリカは廊下で部屋の様子を聞いていた。現場検証をしようとするヱリカを拒む戦人、留弗夫、秀吉。
  5. 探偵権限を発動するヱリカ。ヱリカは、遺体は見たくないと言う。ヱリカは皆に協力を要請する。ヱリカは南條に検死所見を聞き、南條はそれに答える。

 

探偵権限。……探偵は全ての現場を検証する権利を持つ。そこを退きなさい、右代宮戦人。これはニンゲン側に認められた、ゲームの正当な権利よ。

私が、探偵だからよ。

 

  1. 厨房。朝食の用意をする郷田。楽しく手伝う紗音。食堂の準備ができたという熊沢。朝の準備をひとりで終えた嘉音が戻ってくる。源次はまだ姿を見せない。
  2. 源次を起こしに行く嘉音と熊沢。嘉音は昨夜使用人室で眠ってしまったので、使用人控え室のベッドには戻らなかったという。そのため今朝はまだ源次に会っていない。
  3. 嘉音が控え室の扉をノックするも返事無し。扉の上部にガムテープの封が張ってあるのを見つける嘉音と熊沢。
  4. ガムテープをちぎり、扉を開く嘉音。嘉音と熊沢は源次の遺体を見つける。源次の首は切り裂かれている。
  5. 熊沢が紗音と郷田を呼び、二人も源次の遺体を見る。
  6. 夏妃の部屋。電話の音で目を覚ます夏妃。夏妃に挨拶するルシファー。受話器をとる夏妃。相手は脅迫者。
  7. 脅迫者が声を聞かせたい人がいると言って、代わりに聞こえてきたのは蔵臼の声。蔵臼は拘束されているようで、解け解けと言うだけで夏妃の声には答えない。
  8. 二つ約束を守れば蔵臼を明日解放すると言う脅迫者。一つは脅迫者が蔵臼を預かっているのを秘密にすること。もう一つは昼の1時に屋敷の客室のクローゼットに1時間隠れること。
  9. その時激しいノックと郷田と嘉音の呼びかける声。夏妃がそれを伝えると脅迫者は電話を終える。
  10. 客間。源次も殺されたことに驚く留弗夫。紗音が肯定する。源次も他の4人と同じだったという南條。気付かなかったと自責する嘉音。なだめる戦人。秀吉、霧江、熊沢、郷田もいる。
  11. 夏妃も朱志香が殺されたことを聞かされる。譲治の仇を討つという絵羽。蔵臼の不在を指摘するヱリカ。それを予想していたという霧江に掴み掛かる絵羽を抑える南條。
  12. 5人の死と蔵臼の不在から碑文の第一の晩が連想されるが、ヱリカは金蔵の不在も指摘する。
  13. 夏妃は、蔵臼の無事を確かめるのが先だと言って廊下に駆けだす。その後を追う留弗夫たち。
  14. 次の手を相談するベアトリーチェ、ロノウェ、ガァプ。

 

*蔵臼の部屋は空っぽ。ベッドも空っぽだがおびただしい血痕が残されていた。

 

  1. 蔵臼の部屋。状況を話し合う絵羽、留弗夫、戦人、夏妃、秀吉、霧江、南條、紗音、嘉音、熊沢?、郷田、ヱリカ。部屋は施錠されてなかった。源次のマスターキーは紛失している。

 ※このシーンで熊沢は姿を見せないが、熊沢のものかもしれないセリフがある。

 

  1. 朱志香に会わせてと言ってゲストハウスへ駆け出す夏妃。ゲストハウスに戻ろうと一同を促すヱリカ。
  2. いとこ部屋。部屋に飛び込む夏妃。郷田はベッドに遺体があると教えるが、4人の遺体は見当たらない。驚く絵羽、留弗夫、戦人。部屋はちゃんと施錠していたことを確認するヱリカ。
  3. 使用人控え室。源次の遺体が横たわっている。ガァプが現れ、源次の遺体を漆黒の穴に消し去る。
  4. ガァプが5人の死体を移動させたとベアトリーチェに報告するロノウェ。一同が使用人控え室で源次の死体消失を確認し、金蔵の書斎に移動し始めたと報告するルシファー。

 

<魔女を貫く十の楔>

  1. 書斎の前。夏妃と絵羽のノックには応答なし。こういうこともあると言う南條と熊沢。金蔵の引き篭もりについて尋ねる戦人とそれに答える紗音、郷田。金蔵は事件の事も知らないのではという秀吉と言葉を濁す嘉音。
  2. 最後に金蔵に会ったのは誰か尋ねる霧江。私だと言う夏妃。その時間が昨夜の23時頃と確認するヱリカ。
  3. 書斎の扉を開こうと提案する留弗夫。夏妃は反対するが、絵羽が序列を持ち出し開けろと命ずる。しかし鍵は今2本とも金蔵が持っているという紗音と嘉音。
  4. ミステリー論を展開するヱリカだが、戦人が間違いを指摘する。
  5. 書斎に入る方法を論じる一同。ヱリカが、ハシゴがあれば窓から入れるのではと提案。ボイラー室に3階まで届くハシゴがあると言っちゃう郷田。
  6. 中庭。ハシゴを用いて窓からの侵入を試みている。戦人と郷田がハシゴを支え、留弗夫が侵入する。鎧戸について紗音と嘉音に尋ねる霧江。
  7. 書斎の中。善後策を練る金蔵、ベアトリーチェ、ロノウェ、ガァプ。金蔵はベッドの下に隠れ、ベアトリーチェが守りにつくことに。ガァプとロノウェは姿を消す。
  8. 窓を割り、書斎の中に入る留弗夫。書斎には人の気配は感じられないが、生活の痕跡は残っている。中庭の霧江たちに3階に戻れと告げる留弗夫。そしてオートロックを解除。
  9. 絵羽、夏妃、秀吉、南條、熊沢、ヱリカが書斎に入る。書斎の中に金蔵がいないか探そうとしたところで戦人、霧江、紗音、嘉音、郷田?が戻ってくる。書斎の中を探すも金蔵はいなかった。

 ※郷田が戻ってきた姿は見られない。すぐ後のシーンで姿を見せる。

 

  1. ヱリカが手を叩き傾注を求める。ヱリカによる状況整理。ヱリカは夏妃が怪しいと言う。その根拠は、夏妃が、自分が最後に金蔵に出会った人間だと断言したから。
  2. 夏妃は、自分が23時にここにいたことは絵羽が証明できると言い、絵羽も、夏妃が書斎から出てきた事だけは認めることができると言う。
  3. 金蔵がいつからいないのか訪ねるヱリカ。それを皮切りに、絵羽、留弗夫、秀吉、霧江は夏妃が金蔵の死を隠しているという疑いを露わにする。
  4. 郷田は夏妃の味方をしようと源次、紗音、嘉音、南條、熊沢も金蔵によく会っていると主張するが、自分は昨年から金蔵を見ていないと言っちゃう。
  5. 夏妃以外の金蔵の目撃者は全て使用人で、カネを握らせ口裏を合わせただけだというヱリカ。
  6. 金蔵がどこかへ行った可能性はないと断言する絵羽。なぜなら“この子”が扉の前で一晩中見張っていたからだという。

 

書斎扉は昨晩、23時から現在まで、一度たりとも開かれなかった

 

  1. 絵羽は昨夜夏妃が書斎から出てきた時、書斎の扉の隙間にレシートを挟んでいて、それは留弗夫が扉を開けた時に落ちたという秀吉。
  2. 施錠されていたから窓を割ったという留弗夫。他の窓も全て施錠されていたという霧江。

 

窓は全て施錠されていた

 

  1. 扉を経ずとも外に出られる仕掛けが存在する可能性を挙げる夏妃。あっても不思議ではないと同調する南條、紗音、嘉音、熊沢、郷田。

 

この部屋に、隠し扉が存在することを許しマセン。

ノックス第3条。秘密の通路の存在を禁ず。

すでに赤で否定済みデス。書斎扉は23時以降、一度たりとも開かれていマセン。

そのような薬は存在しマセン。存在してはいけマセン。

そのような機械も存在しマセン。存在することも許しマセン。

繰り返しマス。神の名において、そのような薬も機械も存在させマセン。未来永劫、存在することも許しマセン。

 

  1. ヱリカと絵羽による夏妃への尋問。結果、“右代宮夏妃は、昨夜23時。この部屋にて右代宮金蔵と確かに同室して会話しました”と証言する夏妃。
  2. さらにヱリカは、夏妃が金蔵を窓から出してから施錠したという説を唱え、それを夏妃は否定する。

 

夏妃の指す“金蔵”とは右代宮金蔵以外の如何なるものも意味しない

夏妃は書斎にて23時に金蔵と対面したこと主張

探索済みデス。

探索済みデス。

探索済みデス。済みデス。済みデス。

済みデス済みデス済みデス。済み済み済みデスデスデスッ、済み済み済み済み済み済み済み済みデスデスデスデスデスデスデスデスッ、Die The death! Sentence to deathッ! Great equalizer is The Deathッ!!

 

  1. ヱリカと絵羽たちが夏妃に詰め寄る。戦人はヱリカに駄目出しし、自分が金蔵となりどうやって部屋から消えたか再現すると言う。
  2. 戦人は夏妃と打ち合わせた後再現開始。夏妃は金蔵の就寝を見届けた後、必ず書斎内のチェックをする。書斎は一つの家のような構造なので、トイレットペーパーの数を調べている間などには死角が生まれる。

 

夏妃に不審に思われずして、扉より出ること叶わぬ

夏妃は扉の開く音、在室中に聞くことはなかりけり

扉より金蔵が出入ること、叶わぬものなり。

窓は内より閉ざされ、また、夏妃が金蔵を逃したることもなし…!!

窓は内側より施錠されていた!!

ノックス第8条。提示されない手掛かりでの解決を禁ズ…!!

書斎に入った時、その構造について、はっきりと言及してるぜ。

“金蔵の書斎は、屋敷の内側に作られた小さな別荘とさえ呼んでもいい”

“書斎。書庫。寝所。そして風呂場に水場。複数の部屋で構成されている”

 

  1. 死角をついて窓からでた金蔵をなぞり、戦人は中庭に降り平然としている。老体の金蔵が3階から飛び降りるなどあり得ないとヱリカは主張するが、使用人も親族も金蔵ならあり得ると言う。
  2. 書斎の窓から親族たちが戦人を見下ろし、戦人は両腕を広げて応える。

 

<推理と検証>

“金蔵は全ゲーム開始時に死亡している”

ノックス第2条。探偵方法に超自然能力の使用を禁ズ。

“窓が降雨後に開かれたことはない”

“金蔵が存在しない”

 

★ノックス第2条

 探偵方法に超自然能力の使用を禁ずるというなら、そもそも赤字を根拠に推理してはいけないのではないか?

 これは、推理小説を読むのと同じで、読者は、小説の登場人物の視点から得られる情報だけでなく、地の文からも情報を得て、それらを統合して推理することができる。これをノックス第2条に反すると言われると、どうしようもなくなってしまう。ノックス第2条はゲーム盤の登場人物の行動にのみ適応されていると考えられる。

 ゲーム盤の外で赤字を用いて推理しても、ゲーム盤の内容は変化しないので問題ない。しかし、先の書斎のシーンで“金蔵は全ゲーム開始時に死亡している”が採用されると、夏妃は言い逃れできなくなり物語の展開が変わってしまう。夏妃を追い詰める側には、金蔵の死を証明する手段がないにも関わらずである。金蔵の遺体が見つかっていないこの時点で金蔵の死を証明するには、それこそ超自然能力を用いないといけないが、それによって物語が変化するのは駄目だとするのがノックス第2条である。

 

親族会議以前に、ヱリカ、譲治、朱志香、真里亞、南條、郷田、熊沢は、屋敷より退出し、ゲストハウスへ移動したものなり。

残りは、蔵臼、夏妃、源次の3人のみが2階廊下におり、それ以外の全員は食堂におりしこと、申し上げ奉る。

蔵臼、夏妃、源次の3人は、その手紙に触れてさえいない!

食堂の全員の誰も、いいえ、もっとシンプルな言い方をするわ。24時の時点で屋敷内にいた誰一人! あの手紙を廊下に置いた者はいないわ。

蔵臼、夏妃、源次の3人は、ノックをしていない!

これは、扉だけはノックしていないという、限定的な意味じゃないわよ? 音が伝わる柱だろうと録音したカセットテープの再生ボタンだろうと、そのノック音を生み出したことは断じてないという意味! 無論、直接的にも間接的にも、意図的にも偶発的にも、無意識的にもね!

24時の時点で、2階廊下にいた、蔵臼、夏妃、源次の3人と、食堂にいた全員以外の、一切のニンゲンは屋敷内に存在しなかった

蔵臼、夏妃、源次の3人に加え、食堂の全員もまた、ノックしていないこと、申し上げる。このノックとは、ノック音を生み出す、直接的、間接的、意図的、無意識的、偶発的な全てを含めるものなり。

つまり、屋敷にいた人物全員が、ノック音の発生源とは成り得ない、という意味デス。……そしてこの“全員”とは、誰も把握していない、観測されていない人物であったとしても含みマス。

屋敷内の誰一人、手紙を廊下に置いた者はいない

屋敷内の誰一人、手紙を廊下に置いた者はいない。それは直接的、間接的、意図的、偶発的、無意識的、全ての概念でよ。

24時の時点で、屋敷以外に存在するのは、ヱリカ、譲治、朱志香、真里亞、南條、郷田、熊沢のみである

廊下天井に手紙が存在したことはなきなりや。

配膳車に手紙が触れたことはなきと知り給え。

屋敷以外の全員は、親族会議開始後、屋敷内にて何を行なうことも不可能なり。

全ての人物は、ノック音を誤認することはない。

ノック音を誤認しない、ということはつまり。ノック音によく似た他の音を、ノック音と勘違いしたりはしない、ということよ。柱を叩くとノックに似た音がする、なんてのもアウト。ノック音をカセットテープに録音したとしても、それはもはや“ノック音を録音したテープの音”であって、ノック音ではない。だからこれもアウト!

つまり、実際にあの扉を叩いたノック音を、全員は正確に識別し、絶対に聞き間違えないということよ。あの扉を直接叩く以外のあらゆる音を、ノックと誤解することは絶対にありないということ!!

ノックは、人が手で扉を叩くものよ? 仕掛けで叩いたなんて認めないわ、うっふっふふふふふふふふふふふ!! 24時の鐘の時にノックが聞こえたわ。その時、食堂の人物全員が確かにそれを聞いたわ。そして、彼らは誰もノック音を誤認しない。蔵臼、夏妃、源次の3人はノックにかかわっていない。それ以外の人物は誰も屋敷内に存在もしない。そしてノックは、直接扉の前に立ち、手で扉を叩く行為を指す。

 

●手紙とノック

 駄目だ。手紙とノックは幻想であるとしか考えられません。

 

  1. 食堂。遅い朝食を摂る一同。突然立ち上がり、戦人は雨どいを使って3階の窓から降りたという推理を、青字で披露するヱリカ。突如落雷があり、同時にヱリカは何事もなかったかのように食事を再開する。

 

<クローゼット>

  1. ヱリカの聞き込み。午前3時に解散したという絵羽。
  2. 異界の狭間に、ガァプが隠した譲治、朱志香、真里亞、楼座、源次の遺体を確認に行くベアトリーチェ、ロノウェ、ガァプ。そこにはワルギリアがいた。

 

譲治、朱志香、真里亞、楼座、源次の死体は、誰が見ても、一目で死亡が確認できる、というわけですね。

死んだフリなど絶対にありえぬ、誰もが一目で死亡を確認できる死体であるわ。

 

  1. ワルギリアに状況を説明するベアトリーチェたち。敵は夏妃を追い詰めようとしているだろうから、こちらは夏妃を守るため遺体を消失させた。
  2. 客間。夏妃にアリバイの立証を要求するヱリカ。夏妃は憤るが、絵羽、霧江、留弗夫、秀吉はヱリカに同調する。夏妃以外にはアリバイが存在している。
  3. 憤る夏妃。どこに行くのか問う戦人。退出すると言う夏妃。止める南條。部屋に戻ると言い、郷田に後を任せ客間を出る夏妃。
  4. 脅迫に従い、指定の客室に向かう夏妃。客室に入るが誰もいない。一旦鍵とチェーンを掛けるが、考え直しどちらも外す夏妃。指示通りクローゼットに隠れる夏妃。
  5. 脅迫者について思考を巡らす夏妃。“紗音にしか、秋が好きだと語ったことはない。”と赤字で回想する夏妃。

 

紗音にしか、秋が好きだと語ったことはない。

 

●赤き思考

 六軒島世界に属する夏妃には、赤字で思考することはできない。従って幻想である。

 

  1. 扉を開こうとする音が聞こえ、秀吉の声も耳に入る。秀吉は客室に入り、鍵とチェーンを掛ける音が続く。窓の鎧戸も閉める音がする。息子の死を嘆く秀吉。
  2. 何者かが秀吉を襲い、秀吉と争う様子。葛藤しつつ息をひそめる夏妃。
  3. 絵羽が客室を訪れ、秀吉のうめき声を聞くが、チェーンロックで扉が開かない。絵羽は大声で助けを求め廊下を駆けていく。
  4. 争う気配が消え静かになる。犯人が逃げた様子はない。
  5. 絵羽が全員を引き連れ戻ってくる。郷田が番線カッターでチェーンを切断。絵羽を先頭に全員が部屋に入る。絵羽の呻きが聞こえる。
  6. 霧江の指示で、郷田が風呂場に誰もいないことを確認。南條が検死。秀吉はベッドにうつ伏せに倒れている。背中には杭が突き立てられ、絵羽がそれを引き抜く。
  7. 客室には留弗夫、絵羽、南條、戦人、霧江、郷田、熊沢、紗音、嘉音が来ている。客室の戸締りが完璧であることが確認される。外から窓の鎧戸の確認をしてきたというヱリカが戻ってくる。
  8. 秀吉の遺体を客間に運びたいと言う絵羽と、現場は保存すべきという南條。ヱリカ殿の許可が出たので、秀吉の遺体は客間へ搬送されることになる。
  9. 一同が出て行った後の客室。ヱリカがクローゼットを開けようとしたところで戦人に肩を掴まれ、仕方なく一同とともに客間へ移動する。
  10. クローゼットから出て廊下に出る夏妃。自室に戻ろうとする夏妃だが、ロビーでヱリカに声を掛けられる。秀吉が殺されたことを知らされ、ヱリカとともに客間に向かう夏妃。
  11. 客間。全員が揃ったところで重要な話があるというヱリカ。ヱリカはチェックメイトを宣言する。
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