山吹色の真実 ~『うみねこのなく頃に』考察~

嘉音は死んだら死体になる。
嘉音は消すことも消えることもできない。

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うみねこ推理2週目・Ep1

2016年12月31日 21時05分15秒 | 2週目Ep1

Ep1: Legend of the golden witch(2週目)

<オープニング>

●クソ親父みたいにはなりたくない #2

 すでになってる。

 

●子煩悩な譲治 #4

 譲治のこの性質は、体は男性である紗音にとってはつらいところだ。

 

●機長と十七 #6

 十七は、その存在は証明されているものの、ゲーム盤上にはEp3で嘉音として名前があがっているのみで、実質未登場だ。この点でも“ノックス第1条。犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず。”に従い、真犯人にはなれない。

 だが、仮に機長の川畑の正体が十七だとしたら、ノックス第1条をクリアできるので、十七は真犯人にはなれずとも、犯人としての行動はとることはできる。

 ただ、Ep8で出てくる推理で恐縮ですが、私は、十七は未成年であると考えていますので、国内便の飛行機の機長になるのは無理なんじゃないかと思っています。十七は機長の川畑ではないでしょう。

 

<新島飛行場到着>

 

<六軒島到着>

●6年ぶりの再会 #14

 紗音が嘉音に変装しているので、このとき初登場する嘉音は紗音である。つまり、このシーンは紗音が6年ぶりに戦人に再会するシーンである。そういう目で見ると、嘉音(紗音)の不愛想な態度もミスも、久しぶりに戦人に出会ったために、冷静さを欠いてしまった姿のように見える。

 

●紗音の本心 #19

 どこまでも謙虚な紗音の代わりに悪態をつく嘉音。しかし実際は紗音が嘉音に変装しているので、嘉音の言葉は紗音の本心である。

 

<ゲストハウス>

●紗音の胸 #21

 紗音は、体は男性なので、紗音の胸のふくらみは偽物である。だからこそ紗音が嘉音に変装しても胸の大きさに不自然さを感じさせずに済む。

 戦人に偽の胸を揉まれると変装がばれてしまう可能性があるのに拒絶しないのは、自分の行動を止めて欲しいとも考えているからだ。そして、紗音が嘉音に変装していることを知っている朱志香が、紗音が拒絶しないのを見て、慌ててそれを阻止する

 

●夏妃の序列 #25

 戦人の次には縁寿が入るので、夏妃の正しい序列は11位である。だが、戦人が右代宮から離れていたときは夏妃の序列は10位だ。序列の存在を聞かされていた戦人はそのとき夏妃は10位であることを知った。しかし、今年の親族会議は縁寿が欠席したため、戦人が縁寿の代わりにやってきた形になっており、位置的には夏妃が10位の席から動かずに済むことになった。それを見て戦人が、夏妃の序列が10位だと勘違いしたのだ。

 

●蔵臼の拳 #26

 “親父はすでに死んでいる。 ……ここにいるのは、親父だったものの幻さ。”

 ストーリー上は、蔵臼は比喩として使ったセリフだが、この言葉自体はまぎれもなく真実だ。幻想の中に隠されたひとつの伏線。

 

<食堂>

 

<肖像画の碑文>

●条件6 #35

 絵羽達が蔵臼に突きつける条件の6が抜けている。話の流れ的に、仮に本当に黄金が見付かった場合の話が条件6になりそうだ。“条件6。黄金が見付かった場合も、すでにその支払いは済んでいる形なので、何の影響も及ぼさない。”こんな感じ。

 

<砂浜>

★真里亞の薔薇

 真里亞の薔薇が消失し、それを探すために真里亞が一人薔薇庭園に残り、そこで真里亞が何者かと接触するという流れは、接触する人物に違いはあれど、必ず発生する出来事である。

Ep1~3ではベアトリーチェ、Ep4では金蔵、Ep6ではヱリカが、真里亞と接触し、真里亞の証言によりその接触した人物がまるで六軒島に実在しているかの様に思わされる。しかしこれらの人物はみな本来存在しないはずの人物であるので、実際は何者かが真里亞に接触し、真里亞に指示を出して、意図的にもしくは真里亞を騙して結果的に、これらの人物と接触したという嘘の証言をさせているのだ。

 それができるのは真里亞が妄信しているベアトリーチェだけだ。そして紗音はベアトリーチェ本人であるから、Ep5以外の各Epで、薔薇庭園で真里亞と接触した人物は紗音である。Ep5だけが例外で、紗音が真里亞に接触しようとしたところに古戸ヱリカが出現してしまったので、Ep5だけは紗音は真里亞と接触できていない。

 真犯人は紗音である。だから要するに、真里亞の薔薇の消失は、真里亞の証言によって、幻想の人物をあたかも実在の人物であるかのように六軒島の一同に信じさせるための、真犯人の計画の一部である

 この段階ではまだ、真里亞が真犯人の計画を殺人計画と理解しているかどうかはわからないので共犯者とまではいかないが、少なくとも真里亞は真犯人の計画に加担している。真里亞は計画の中での自分の役割を理解しており、自分の役割を果たすため、薔薇庭園に残る口実を作るために、真里亞が自ら薔薇を手折ったと思われる。

 

<手紙と傘>

●“古戸ヱリカが登場するタイミング” #44と#45の間

 “古戸ヱリカが登場するタイミング”はEp1ではここが該当する。

 本当は古戸ヱリカを登場させるためのタイミングではなく、実在の人物であるかのように六軒島の一同に信じさせたい人物を、真里亞に“接触”させるためのタイミングである。

 

●熊沢の嘘 #53

 熊沢は紗音と一緒だったので違うと言うが、実際には薔薇庭園で真里亞と接触した人物は紗音であるので、熊沢は嘘をついている。Ep1(1週目)●魔女が“い”る演出で、ベアトリーチェが存在することについて熊沢は偽証者であることは示されているが、幻想の人物をあたかも実在の人物であるかのように六軒島の一同に信じさせるためのこの演出は、真犯人の計画の一部であるので、真犯人の計画に加担しているという意味でも熊沢は偽証者である。ただし、この段階ではまだ熊沢は殺人計画だとは思っていないかもしれないので、共犯者とまでは言えない。

 だが少なくとも、熊沢は、紗音の演出を手伝うために右代宮家一同の前で堂々と嘘を口にできる人物であることは示された。

 熊沢は異なる人物を嘉音と誤認することは絶対にない。にもかかわらず嘉音(紗音)を嘉音として扱っている。それは、紗音が嘉音に変装していると知った上で、紗音の変装に付き合って話を合わせているからだと考えられる。このことは、熊沢は、紗音の演出を手伝うために右代宮家一同の前で堂々と嘘を口にできる人物であることが示されることで、裏付けられる。熊沢は紗音が嘉音に変装していることを知っている

 

●真里亞は嘘をつかない? #56

 朱志香は、真里亞を“普通なら聞いただけで嘘とわかるような冗談すら鵜呑みにするタイプ”と評した。真里亞には、憑依と言う概念があることから、確かに真里亞はそういうタイプだといえる。しかし、嘘をうのみにするタイプだからと言って、必ずしも嘘をつかないとは限らない。

 Ep4(1週目)●さくたろうの死で述べたが、今の真里亞はさくたろうを失った絶望に包まれており、戦人がかつて知るような無邪気な真里亞ではない。むしろ嘘をうのみにするタイプだからこそ、妄信するベアトリーチェが、儀式に必要だから嘘をつけと指示すれば、それに従って嘘をつく可能性の方が高いと思われる。この点は霧江の推理通りだ。

 

<黄金伝説>

★シフト変更

 

シフト変更前 

[屋敷] 紗音・嘉音(深夜勤)、源次(宿泊)

[ゲストハウス] 郷田(深夜勤)、熊沢(宿泊)

シフト変更後

[屋敷] 郷田(深夜勤)

[ゲストハウス] 紗音・嘉音(深夜勤)、源次・熊沢(宿泊)

 

Ep1では上記のようにシフト変更がされるが、他のEpでの深夜のシフトはどうなっているだろうか。

Ep2:描写なし。

Ep3:金蔵に呼び出された源次と嘉音が、屋敷の外から屋敷に向かう描写がある。→シフト変更あり。

Ep4:描写なし。(日をまたぐ前にほぼ事件終了)

Ep5:源次が24時以降、屋敷を出たことはない。源次、紗音、嘉音が屋敷で親族の対応をしている。郷田、熊沢は、屋敷より退出し、ゲストハウスへ移動。→シフト変更なし。

Ep6:屋敷の当番が郷田1人だけだったのが問題になっている。→シフト変更あり。

Ep7:留弗夫のそばに郷田の死体があり、そこはゲストハウスではない。→シフト変更あり。

 

 Ep2,4はわからないが、なぜかEp5だけシフト変更がなされていない。この違いは何だろうか。

 シフトの指示を出すのは蔵臼・夏妃夫妻の仕事である。Ep5によると蔵臼・夏妃夫妻は、南條、源次、紗音、(嘉音)、熊沢と協力して金蔵の死を隠している。だから、味方が多い変更前のシフトの方が、蔵臼・夏妃にとっては有利なはずである。にもかかわらず、味方をすべて遠ざけるシフトに変更してしまっている。これは、蔵臼・夏妃が使用人たちを信頼していないことの表れである。

 どんな犯罪でも、共犯者がいれば事を成しやすくなるが、その反面、共犯者から秘密が漏れるリスクも高くなる。Ep4,5以外では親族たちが金蔵の死を疑う様子がなく、秘密を守るために使用人たちの手伝いはほとんど要らない状況である。すると今度は、秘密を知っている使用人がうっかり口を滑らすリスクの方が恐ろしくなる。それに内心、源次は蔵臼と夏妃に対し強い憤りを抱いており、その憤りを蔵臼・夏妃が察知していたら、裏切られる恐れも抱くことになるだろう。おまけにベアトリーチェの手紙が出現し、はっきり言ってこれは使用人が疑わしく、味方のはずの使用人が何かを企てているかもしれないと思うと、親族と使用人が接触する機会はなるべく減らしたいところだ。それがこのシフト変更である。

 Ep4,5では親族が積極的に金蔵の死を疑っており、秘密を守るために使用人たちの協力が欠かせない状況である。そうなれば使用人への疑念を抑えて親族たちに備える方が優先されるので、味方を遠ざけるシフト変更はしない。Ep4ではシフトうんぬんの前にほぼ事件が終了するのでわからないが、おそらくEp4でもシフト変更はなかったのではないか。

 蔵臼・夏妃は、親族たちが金蔵の死を疑う様子がなければ、シフト変更を行う

 

●片翼の鷲を許された使用人 #77

 源次、紗音、嘉音は直属の使用人として片翼の鷲を許されている。夏妃には許されていないことを考えれば破格の待遇だ。源次は金蔵の長年の友人でもあるから誰もが納得するところだ。だが紗音は? 例外的に長期に勤めているから? 熊沢を差し置いて? そして嘉音に至っては3年しか勤めていない新参者だ。

 要するに紗音と嘉音の片翼の鷲は、紗音が金蔵にとって特別な存在であるということと、嘉音が“金蔵に直接仕えることが許されている、特別な使用人”として設定された存在であるということを示す伏線だったということである。

 

<嵐の夜>

 

<鍵の選びし六人>

●ドアノブの赤い汚れ #81

 犯人がニンゲンだろうが魔女だろうが、夏妃の部屋のドアノブに限って赤い汚れを残すのは不自然だ。

 これはサソリのお守りと絡めて、魔女の存在を演出するための悪戯。

 

●親族会議を中座する(絵羽、秀吉) #83

 Ep5(1週目)●親族会議を中座するでも述べたが、まだ親族会議が続いているにもかかわらず、昨夜の24時にはベッドに戻ったという絵羽、秀吉は怪しい。経済的に窮している絵羽、留弗夫、楼座、秀吉にとって、自分抜きで遺産をめぐる話をされるというのは恐ろしいことのはずだ。これは、Ep1において、絵羽と秀吉は共犯者であることを示す伏線である。

 

<惨劇の開幕>

●現状周知 #110~111

 朝食後の現状周知は戦人視点で行われており、その現状周知で公には紗音死体で発見されたことになり、この時点で嘉音の姿が戦人に目撃されている。しかし、戦人が目にする嘉音は、本当は紗音が嘉音に変装している姿なので、本当は、紗音は生存している。つまり紗音は死んだふりをしていた

 紗音が嘉音に変装していることを知っている人物には当然、紗音は生存していることが明らかである。殺人事件が発生して、死んだふりをしていた人物がいたとなれば、その人物はほぼ犯人である。だから、それを知って黙っている人物は、共犯者であると言える。

 朱志香は紗音が嘉音に変装していることを知っている。そして倉庫で本当に殺人が起こったことを確認している。厳密には倉庫の中に入ることを夏妃が朱志香を抱きとめ止めているから、遺体を確認していないかもしれない。しかし、戦人が確かに蔵臼、留弗夫、楼座、霧江、郷田の遺体を目撃したことは知っており、その戦人が遺体の状態を泣きながら口走り、朱志香はそれを耳にしている。だから、朱志香が第一の晩を狂言殺人だと考えることはありえない。従って朱志香は共犯者である

 熊沢は紗音が嘉音に変装していることを知っている。だから熊沢も共犯者かと思われるが、まだそこまでは言えない。なぜなら熊沢は倉庫に足を運んでおらず、伝聞で6人の遺体があったと聞かされただけだ。だからまだ、南條が嘘の検死をした狂言殺人だと信じている可能性はある。悪戯にしては度を越しているが、熊沢は、紗音の演出を手伝うために右代宮家一同の前で堂々と嘘を口にできる人物であるので、悪質な冗談にも付き合ってしまう可能性が否定できない。

 源次は紗音が嘉音に変装していることを知っている。源次は倉庫に足を運んで遺体を見ているはずなのでほぼ共犯者で間違いないのだが、困ったことに戦人視点では源次が倉庫に居た描写がない。なので、熊沢よりさらに可能性は低いが、南條が嘘の検死をした狂言殺人だと信じている可能性を否定しきれない。

 ただ、源次と熊沢は共犯者と断定できないとしても、倉庫で紗音は死んだふりをしていたことを知っていて黙っているのは確かなので、殺人事件と理解しているか狂言殺人だと信じているかの違いはあれど、真犯人の計画に加担しているのは確かである。

 

<オカルト>

★金蔵の死を隠す企み

 Ep5では、蔵臼・夏妃夫妻は、南條、源次、紗音、(嘉音)、熊沢と協力して金蔵の死を隠しているように描写されるが、それは探偵視点での描写ではない。

 金蔵はすでに死んでいるので、#131~135で、金蔵に直接会ったと証言したことが探偵視点で確認できる夏妃、南條、源次、嘉音は、金蔵の死を隠す企みに加担しているのは確かだ。正しくは紗音が嘉音に変装しているので、夏妃、南條、源次、紗音は金蔵の死を隠す企みに加担していると言える。

 問題は蔵臼と熊沢だが、この二人には、金蔵に直接会ったと探偵視点で証言しているシーンがEp4以外には存在しない。Ep4での証言は碑文殺人に沿ったものなので、金蔵の死を隠す企みに加担している証拠にはならない。なので、探偵視点ではないがEp5の描写を“手掛かり”として“蔵臼は金蔵の死を隠す企みに加担している”、“熊沢は金蔵の死を隠す企みに加担している”と仮定したうえで、それで矛盾が生じないかどうかで判断するしかない。

 

<寄り添う二人>

●灰色使用人 #146~160

 第二の晩の詳細についてはほとんど戦人視点ではなく、戦人視点の回想で事件現場の様子が語られるのみである。だから困ったことに戦人視点で源次や熊沢が遺体を目撃した描写がなく、それどころか、現場の客室に足を運んだかどうかも戦人視点で確認できない。戦人視点以外の描写からすれば源次は共犯者であることも、熊沢は共犯者であることもほぼ間違いなく、限りなくクロに近いのだが、なかなか断定できない。

 

<ボイラー室>

●金蔵の遺体の発見 #176~177

 焼却炉から引き上げられた遺体夏妃、源次はそれが金蔵の遺体だと証言する。

 Ep5(1週目)★金蔵の遺体の扱いで私は、蔵臼・夏妃は、金蔵を極秘に火葬にするよう源次に命令するも、源次はこっそりと九羽鳥庵あたりに金蔵の遺体を保管し、蔵臼・夏妃に空の骨壷を見せて命令どおりにしたと嘘をついていたのではないかと推理した。

 登場人物以外の死体は登場しないし、替え玉トリックは存在しないので、焼却炉から引き上げられた遺体は確かに金蔵の遺体であり、しかも全ての死体は、決して検死を誤らぬので、夏妃にはその遺体が本当に金蔵であることがわかってしまう。

 なので、私の推理が正しいなら、焼却炉から引き上げられた遺体を見た時点で、夏妃には、源次の嘘が露呈してしまうことになる。だが、夏妃はそれを表だって口にすることはできない。金蔵はすでに火葬されていたはずだと言ってしまえば、夏妃が金蔵の死を隠す企みに加担していたことが露見してしまうからだ。ここは源次に合わせて金蔵の遺体だと証言するしかない。口には出せないが、夏妃の胸の中は源次に対する不信感でいっぱいだろう。それどころか一連の殺人事件の流れで、眉間には凶器が撃ち込まれている形で出てこないはずの金蔵の遺体が出てきたなら、夏妃には金蔵の死を隠す企みに加担している人間が自分を裏切って殺人事件を起こしているようにしか見えないのではないだろうか。

 

<籠城>

●虚偽の報告 #180

 紗音が嘉音に変装しているのであり、真犯人紗音による犯行はまだ続くのだから、嘉音は助からなかったという戦人が得た情報は誤りで、嘉音(紗音)は殺されていないし、死んでもいない。その誤った情報が流布されるには、最後の一秒まで献身的に懸命に医療したらしい南條が虚偽の死亡の報告をしなければならない。そして、第一の晩で、遺体を目撃して嘆く戦人をなだめ南條は本当に殺人事件が起きていると認識している。

 本当に殺人事件が起きていると認識した上で、人の生死について虚偽の報告をした南條は共犯者である

 

●死者も甦る #182

 真里亞は、ベアトリーチェは死者も蘇らせるから嘉音にもきっとすぐに会えると言って朱志香を慰める。それは逆に、真里亞は、いずれ蘇ると本気で信じているにせよ、死者が発生していると認識しているということである。つまり、真里亞は殺人事件であると理解している

 真里亞は殺人事件であると理解した上で、真犯人の計画に加担している。従って、真里亞は共犯者である

 

●新たな封筒 #194~199

 突然現れる新たな封筒を理由に真里亞、南條、源次、熊沢疑いを向け書斎から追い出す夏妃。

 夏妃が封筒を置いて4人を書斎から追い出した可能性もあるが、それは考えにくい。何しろ真犯人の計画に加担しているのはむしろ追い出される4人の方なのだ。それよりは、金蔵の死を隠す企みに加担している人間が自分を裏切って殺人事件を起こしていると疑いを持つようになっている夏妃が、純粋に4人を疑って書斎の外に追い出そうとしていると考える方が自然だ。だから封筒を置いたのは夏妃ではないだろう。

 夏妃が封筒を置いたのでなければ夏妃の推理は信頼性が高いし、そもそもベアトリーチェの洋形封筒を扱えるのは真犯人の計画に加担している人物なので、真里亞、南條、源次、熊沢のうち誰かが手紙を置いたと考えて間違いないだろう。この4人のうち誰が封筒を置いたかは厳密には確定できないが、最も可能性が高いのは魔女の“めっせんじゃ”の真里亞だ。南條、源次、熊沢が小柄な真里亞の動きを隠し、真里亞が封筒を置いた

 

<黄金の魔女>

●真里亞の証言 #210

 真里亞は、客間には鍵をかけていたと証言した。しかし、客間にいた真里亞、南條、源次、熊沢のうち、真里亞南條は共犯者である源次熊沢は共犯者であるかもしくは狂言殺人だと信じている。従って、彼らは身を守るために客間に鍵をかけるということをしない客間には鍵をかけていたという真里亞の証言は嘘である

 

●夏妃を殺す理由 #211~215

 金蔵の死を隠す企みに加担している点で夏妃は狂言者ではあるが、それ以外の狂言には加担していないし、ましてや共犯者でもない。だから夏妃は、2日目24時に、碑文を解けなかった者以外の生き残り全てを、吹き飛ばして殺すトラップが存在することも知り得ない。だから夏妃は、放っておいてもそのトラップで死んでしまうので、第八の晩まで完遂した以上、真犯人には夏妃を直接殺す理由はない。なのに、なぜ真犯人はわざわざ夏妃を手紙で呼び出し殺したのだろうか。

 これは、真犯人にとって予定外の殺人だったのではないだろうか。まず、ゲーム盤上では夏妃が手紙で呼び出されたように描写されているが、手紙を読んだのは夏妃だけで、その中身は戦人視点では確認されていない。実は手紙には、第八の晩まで完遂しました的な報告が書かれていただけで、夏妃を呼び出すような内容ではなかった。夏妃が手紙を読んだところで、夏妃は、客間の様子をうかがっていた真犯人を目撃する。真犯人にとってこれはミスで、共犯者もほとんど死んだ今、銃を持つ夏妃は脅威なので逃げる。夏妃は子供たちに害が及ばないように素早くかんぬきをしてから真犯人を追う。真犯人紗音は殺されるわけにはいかない。なぜなら、おそらくこのとき紗音はベアトリーチェに扮していたため、第八の晩が完遂し第九の晩に差し掛かっている今その姿で殺されてしまうと、“黄金郷にたどり着く前にベアトリーチェが殺される”という形が成立してしまうからだ。夏妃は容赦なく真犯人に向けて発砲し、同時に真犯人も自衛のため夏妃に向けて、おそらく消音の銃で発砲する。その結果、夏妃の銃は外れ、真犯人の銃が夏妃の額に命中する。

 結論。紗音は、自分の存在に気付いた夏妃に殺されないために、自衛のため夏妃を殺した

 

●肖像画の人物2 #216

 ラストに戦人が目撃したのは、ベアトリーチェに扮した紗音である。しかし、紗音は第一の晩の犠牲者ということになっているので、それが実は死んだふりだったと判明したら、碑文殺人が成立しなくなるのではないか? これは、第八の晩まで完遂してしまえば後は自動的に第九の晩、第十の晩が発生するので、一旦第八の晩まで完遂できれば、その後は死んだふりだと判明しても問題はないとしているということなのだろう。

 

<Tea party>

●友達の魔女

 真里亞の言う、「信じないと奇跡は起きない」と言った“友達の魔女”とは、ベルンカステルのことだ。『ひぐらしのなく頃に』をプレイした人に対するファンサービスのようなセリフだが、このお疲れさま会はベアト世界であり、メインステージなので、ファンサービスでは片づけられない。

 Ep4(1週目)●メタ縁寿と真里亞で、魔女見習い「マリア」ベアト世界に顕現していることはすでに示されている。このお疲れさま会に登場する真里亞も、この魔女見習い「マリア」ではないだろうか。ベルンカステルの存在を知っているのがその根拠だ。Ep4ではベアトがマリアと二人で“黄金郷”に引きこもるシーンがあるが、かつてその“黄金郷”をベルンカステルがベアトの友人と名乗って訪問し、「信じないと奇跡は起きない」のようなことを言ったことがあったのではないかと想像する。

 真里亞の全身にも赤い模様が広がるが、砕け散るところまで描写されていない。マリアに対する敬意が感じられる。まあこの辺はメタ戦人でさえ肉片になったり戻ったりするので、どうでもいいことかもしれないが。

 

<????>

 

<<Ep1再考察>>

★狂言者と共犯者

 ここで改めて「狂言者」と「共犯者」の定義を確認する。

 六軒島には、下記のような狂言が存在する。もしくは存在すると錯覚させられている。

 

金蔵の死を隠す企み

紗音が嘉音に変装している

幻想の人物をあたかも実在の人物であるかのように六軒島の一同に信じさせる

狂言殺人

 

 これらの狂言に加担する人物が、その狂言が殺人事件に関係すると思っているなら「共犯者」、思っていないなら「狂言者」である。

 どの狂言も、真犯人が主導していたとしたらそれは殺人計画の一部だが、ある人物がそれに加担していたとしても、殺人事件に関係すると思っていないなら、その人物は真犯人に狂言だと騙されているだけであって、あくまで「狂言者」である。

 事件当日は全く積極的な行動を起こさなかったとしても、殺人事件に関係するとわかっているのに狂言であることを明かさない人物は、「共犯者」である。

 

★第一の晩の死んだふりトリック

 第一の晩では紗音は死んだふりをしていたわけだが、具体的には、本当に倉庫の奥で横たわって死んだふりをしていたのか、それとも別の死体を用意して倉庫の奥に横たえていたのか。

 Ep1では、身元不明死体について、その身元を全て保証する。即ち、替え玉トリックは存在しないことになっているので、替え玉として別の死体を利用することはできない。本物の紗音が倉庫の奥で横たわって死んだふりをしていたことになる。従って、第一の晩発覚の時点ではまだ、紗音は嘉音として活動することはできない。ゲーム盤上では嘉音は殺人現場の倉庫に居たことになっているが、戦人視点ではないので、第一の晩で倉庫に居た嘉音は幻想であると主張できる。

 

★第二の晩の密室トリック

 一週目の考察では、チェーンはかかっていなかったと主張したが、実はチェーンが本当にかかっていても密室を構築できるトリックも考えられる。

 それは、客室には誰も隠れていなかったとは赤字でも戦人視点でも言われていないので、チェーンは本当にかかっていて、チェーンが切断された後に客室に隠れていた真犯人または共犯者があたかも切断後に客室に現れたかのように振舞うという方法だ。また、秀吉は事件発覚の時点ではまだ生存していた可能性があるので、秀吉が内からチェーンを掛け、死んだふりをしていたという方法もある。そこで、これらの方法が本当にあり得たのかを検討してみる。

 真犯人は紗音であるので実行犯は紗音である。まず嘉音に変装している紗音が客室にいき、おそらく絵羽と秀吉は共犯者であるので問題なく客室に入れてもらい、そして犯行に及ぶ。

 さて、この犯行に及ぶとき、絵羽だけが殺され、秀吉が密室トリックの構築に手を貸すということがあり得るだろうか。★真犯人の項で、秀吉には愛する家族を害する動機がないので真犯人ではないと結論付けている以上、秀吉は絵羽や譲治を殺す計画には加担しないと考えないといけない。秀吉が密室トリックの構築に手を貸さない以上、秀吉は事件発覚の時点ではまだ生存していた可能性があると言っても、この時点で秀吉を眠らせるなりして死んだように見せかけ後で殺すということをする意味は全くないので、事件発覚の時点での絵羽と秀吉の死は確定すると考えてよい。

 ここで、本当にチェーンがかかった密室を構築する意義を考えてみる。客間と客室の外で行動している南條、源次、嘉音(紗音)、熊沢のうち、紗音は真犯人南條は共犯者、源次と熊沢は少なくとも真犯人の計画に加担している。そんな彼らに本当にチェーンがかかっていると思わせる意味はない。客間にこもっている夏妃たちにこそ、確かにチェーンがかかっていたことを見せなければ意味がない。となると、ゲーム盤上の描写では夏妃たちが来た時にはすでにチェーンが切断されていたが、それでは駄目で、チェーンがかかっていることをまず夏妃に報告をして、夏妃たちが、チェーンが確かにかかっていることを確認して、それからチェーンを切断するという手順を踏まないといけない。だがこの手順を踏むと、客室の前に全員集合してしまうのが普通である。その時、チェーンを客室の内から掛けた人物は当然客室の中にいるので、全員集合しているはずが不在の人間がいることが必ず問題になり、そこから真相を暴かれるリスクが高くなる。そのリスクを負うよりは、せっかく南條、源次、嘉音(紗音)、熊沢の全員がグルなのだから、チェーンがかかっていたと嘘をつく方が手っ取り早く、安全だ。

 結論として、チェーンを本当にかけた密室を構築する方法はあるが、リスクのことを考えて、真犯人はチェーンがかかっていたと偽証させる方法を選択するに違いないと考え、やはり、チェーンはかかっていなかったと主張する。

 

★第五の晩で“嘉音は殺せなかった”

 Ep1第五の晩について、“全ての生存者にアリバイがある! さらに死者も含めようぞ!! つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!”という赤字がある。

 確かにボイラー室では嘉音(紗音)は殺されていないが、嘉音本人である十七は“古戸ヱリカが登場するタイミング”以前にすでに死んでおり、それは他殺なので、“嘉音は他殺ではない”とは赤字で言えない。これは“嘉音は殺せなかった”に矛盾しているように見える。

 しかし、この赤字はアリバイがあるので嘉音は殺せなかったという言い回しをしている。つまり、ボイラー室では嘉音は殺せなかったといっているだけなので、嘉音(十七)殺しとは矛盾しない。

 

★Ep1の共犯者

○確定

朱志香は共犯者である

真里亞は共犯者である

南條は共犯者である

○容疑

絵羽と秀吉は共犯者である

源次は共犯者である

熊沢は共犯者である

 

★魔女の棋譜

○駒の選別

・十七:純粋な1人目の犠牲者

○第一の晩

*蔵臼:純粋な犠牲者。

*留弗夫:純粋な犠牲者。

*楼座:純粋な犠牲者。

*霧江:純粋な犠牲者。

*紗音:死んだふりをしていた

*郷田:純粋な犠牲者。

○第二の晩

*絵羽:共犯者

*秀吉:共犯者

○第四の晩

*金蔵:金蔵はすでに死んでいる

○第五の晩

*嘉音:紗音南條が虚偽の死亡の報告

○第六の晩

*源次:共犯者

○第七の晩

*南條:共犯者

○第八の晩

*熊沢:共犯者

○第九の晩

・夏妃:純粋な犠牲者。紗音が自衛のため殺害。

○第十の晩

・朱志香:共犯者2日目24時に死亡。

・譲治:純粋な犠牲者。2日目24時に死亡。

・戦人:純粋な犠牲者。2日目24時に死亡。

・真里亞:共犯者2日目24時に死亡。

・紗音:真犯人2日目24時に死亡。

○生存者

・なし

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