山吹色の真実 ~『うみねこのなく頃に』考察~

嘉音は死んだら死体になる。
嘉音は消すことも消えることもできない。

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うみねこ推理2週目・Ep3

2016年12月31日 21時04分13秒 | 2週目Ep3

Ep3: Banquet of the golden witch(2週目)

<オープニング>

 

<少女時代>

 

<妾の準備はすでに万端よ>

●正しい晩餐 #17~19,21

 Ep3では予定通り晩餐の席で魔女の手紙が読み上げられ、朱志香に両親の金の亡者っぷりを見せつけることに成功している。親たちも碑文の謎を解けという挑戦を無下にせず、正しく儀式のリスクを高めている。

 

●霧江の聞き方 #20,22

 真里亞にベアトリーチェの詳細を尋ねる霧江。霧江なら、手紙を渡したのはベアトリーチェであると認めたうえで、そのベアトリーチェが誰の体を借りていたのかという聞き方で、ベアトリーチェの正体を正しく聞き出せそうなのだが、いとこ部屋でベアトリーチェについて話し合う様子を見るに、結局聞き出せなかったようだ。

 これは真里亞が、戦人がかつて知るような無邪気な真里亞ではなく、明確な意志をもって真犯人の計画に加担している証拠である。おそらく紗音の指示だと思うが、真里亞はベアトリーチェの正体が露呈しないように、意識してベアトリーチェは他の誰でもなくベアトリーチェだと言い張っている。

 真犯人の計画に加担しているので真里亞は共犯者である疑いはかかるが、Ep3では真里亞が殺人事件であると理解している描写がないので、疑い止まりである。

 

<魔女の挑戦状>

 

<19人目の可能性>

 

<楼座と森の魔女>

 

<儀式の開始>

 

<マダム・ベアトリーチェ>

 

<ワルギリア>

 

<前哨戦>

★礼拝堂の遺体

 “嘉音”の“遺体”が礼拝堂で見つかっている。しかし、紗音が嘉音に変装しているのだから、その“遺体”は1階客間から礼拝堂に移動して、嘉音の姿で死んだふりをしている紗音である。だから1階客間はこの時点でもぬけの殻である。そして、後述するが、“遺体”発見直後、イレギュラーの殺人者Xに紗音は殺されるので、この時点では紗音の遺体は、嘉音の姿で礼拝堂に存在している形になる。

 詳細は後述。

 

★マスターキーの所持者

 “各使用人が1本ずつで5本だ。”とのことで、その5本の所持者を再確認。

 源次、紗音、熊沢、郷田が1本ずつ所持。これで4本。

 そして、十七もマスターキーを所持する使用人であり、十七は嘉音本人であるので、“嘉音所持”のマスターキーは、十七が所持。これが残り1本。計5本。

 

★殺しのタイミング

 ゲストハウスの1階ロビー生きている12人全員が集まっている場面で“金蔵、源次、紗音、嘉音、郷田、熊沢の6人は死亡している!”と宣告されるので、全員が集まる前に紗音はイレギュラーの殺人者Xに殺されていることになる。赤字でも戦人視点でも描写はないが、おそらく大人は大人で、子供は子供で固まって動いていたと考えるのが自然なので、単独行動をとって紗音を殺しに行くというのは不自然である。だから、イレギュラーの殺人者Xが紗音を殺すとしたら、その“遺体”を発見した直後しかない。イレギュラーの殺人者Xは“遺体”発見直後に他の人間の目を盗み、消音の銃で紗音を殺した

 

<黄金郷の鍵>

●勝手な名付け #63

 真里亞には金蔵が別の名前を用意していたが、楼座が勝手に真里亞と名付けたという。どうやら右代宮家に生まれる子供の名前は、基本的にすべて金蔵が用意することになっているようだ。

 

<戴冠式>

★便乗殺人

 (1週目)の推理で述べたように、絵羽が第二~八の晩を実行した便乗殺人犯である。そしてその振る舞いを見るに、自分以外に殺人者たる人物がいないと確信している

 だが、絵羽は第一の晩の犯人ではないのだから、絵羽視点からすると、自分以外に第一の晩を実行した犯人がいるはずである。仮に黄金を発見した際に真犯人が紗音であると知ったとしても、その紗音を殺した人物がいるはずで、少なくとも南條が嘘の検死をした共犯者である疑いを持つことができる。となると朱志香負傷後、死んだふりをしていただけの譲治をおきざりにして絵羽はひとり廊下を駆け出すが、そんな状況で絵羽が譲治に死んだふりをさせたままにするとは思えない

 つまるところ、絵羽は本当に、金蔵と使用人たちの死を狂言殺人であると信じているということである。となれば、Ep3では絵羽は共犯者ではなかったということにもなる。南條の検死も嘘だと思っているが、あくまで狂言殺人であると信じているので、そこまで警戒はしない。

 

<新しき魔女>

 

<生贄の予告>

 

<ホールの死闘>

●銃 #96

 魔女であっても銃で撃たれると致命傷だという。これはEp1で、紗音が自分の存在に気付いた夏妃に殺されないために、自衛のため夏妃を殺したことのヒントになっている。

 

●台車 #97

 食料を運搬するための台車の存在が示唆されている。これがあれば、単独犯であっても遺体を運搬できる。

 

●霧江の18年 #99

 このシーンでは、霧江は、明日夢が死んでも嫉妬の炎は治まらないと言っている。戦人を見る度に生まれるはずだった我が子のことを考えてしまい、これからも嫉妬に苛まれるだろうと言っている。だからここで言う、霧江が嫉妬し続けた18年とは、現在も続いていることであるので、霧江が流産した時から現在に至るまでの18年間のことを指していると思われる。

 

<魔女の定義>

●譲治の向かう先 #113

 紗音の遺体は、嘉音の姿で礼拝堂に存在しているので、屋敷に向かっても紗音は居ない。だが、最終的に屋敷の客間の中で譲治が紗音の遺体と一緒に倒れているところが発見されている。ということは、譲治はゲストハウスを抜け出した後は屋敷ではなくまず礼拝堂に向かい、紗音の遺体を屋敷の客間まで運び、紗音の姿に着替えさせたことになる。

 この行動をとるために譲治は、紗音の遺体は、嘉音の姿で礼拝堂に存在していることを知っていなければならない。これは、金蔵と使用人たちの死を狂言殺人であると信じている絵羽でさえ知らないことで、知っているのは他でもない紗音を殺したイレギュラーの殺人者Xだけである。だから、譲治はイレギュラーの殺人者Xにその事実を知らされていたということになる。しかもそのイレギュラーの殺人者Xは、紗音の遺体は、嘉音の姿をしていたにも関わらず、譲治に紗音の遺体は礼拝堂にあると教えたのだから、イレギュラーの殺人者Xは紗音が嘉音に変装していることを知っていることになる。

 

<本当の魔法>

●紗音の蘇生 #120

 死亡しているはずの紗音の遺体が、礼拝堂から1階客間に移動したこと、移動させたのが譲治であることが、ゲーム盤上で語られた、“譲治による紗音の蘇生”に相当する。

 

●有効でない密室 #124

 戦人の言う通り、生存者が少なくなった今、内から鍵を閉めてゲストハウスを密室にするのはかえって命とりだ。しかし、魔女の仕業ではないかと思わせたい、思い込みたい人物なら、それを理由に密室を構築するかもしれない。

 

●譲治がいなくても #125

 絵羽は本当に、金蔵と使用人たちの死を狂言殺人であると信じているので、譲治が姿を消しても、自分に黙って紗音の死に顔を見に行った程度にしか考えていないはず。

 

<魔女法廷>

●暗証番号 #131~132

 Ep3で扉に暗証番号を書いたのは誰か。疑わしいのは真犯人の紗音や共犯が疑われる使用人たちだが、彼らはすでに死亡しており、暗証番号は最近書かれたものなので彼らではない。

 次に疑わしいのが絵羽である。絵羽は隠し黄金を発見しているが、そこには黄金だけでなく、黒幕ベアトリーチェが、自分が不在時でも全てを継承できるように必要な情報を書き記したものがあったと思われる。その情報の中にはおそらく貸し金庫の暗証番号も含まれており、絵羽はすでに暗証番号を知っていたはずである。

 ではなぜ絵羽がわざわざ暗証番号を扉に書いたのか。それは絵羽の立場からその思惑を推理すると明らかになる。

 絵羽の動機は碑文を解いて発見した黄金に目がくらんだためであるから、碑文殺人に便乗して自分の兄弟を全て殺したことで、すでに目的は達せられている。だからもともと絵羽は第八の晩を終わらせた後は誰も殺す気はなかったのではないかと考えられる。絵羽は本当に、金蔵と使用人たちの死を狂言殺人であると信じていて、その彼らがどこかに身を潜めていることを考えると、それをわざわざ探し出して皆殺しにするような手間をかけたりはしないだろう。それよりも他の生存者は皆殺しにするより、自分とともに生還して、自分たち以外に犯人がいたと証言してもらう方がよい。

 そこで、あらかじめ扉に暗証番号を書いておき、他の生存者とともにそれを発見することで、自分たち以外の人間の存在を匂わせたのだ。もっと言えば、どこかに隠れているはずの(と絵羽が思っている)使用人たちに罪をなすりつけようとしたのだ。実際に暗証番号を書いたのは、第四~六の晩か、第七、八の晩のときだろう。そして、記しておいた暗証番号をメモすることで、暗証番号を知っていてもおかしくない状況を作れたというわけである。

 だが残念なことに、自分の思惑の外で譲治と南條が死んで朱志香が行方不明になり、証人が自分を疑っている戦人だけになってしまった。どこかに隠れているはずの使用人たちが姿を見せてくれればいいが、もしそうしてくれなかったらとても言い逃れはできないだろう。だからやむを得ず、殺人自体を隠ぺいするために2日目24時に、碑文を解けなかった者以外の生き残り全てを、吹き飛ばして殺すトラップを作動させる方針にシフトした、というのがEp3の流れなのだと思う。こうなると戦人は邪魔になるので、戦人は絵羽に殺されてしまう

 

●居ないはずの紗音 #134

 譲治は死んだふりをしていただけで、直接譲治にしがみ付いた絵羽には譲治が本当は生きていることがわかる。

 そして傍らに紗音の遺体絵羽は本当に、金蔵と使用人たちの死を狂言殺人であると信じているので、絵羽にとっても紗音の遺体が客間にあるのは意外なことである。

 すると絵羽はどう考えるか。窓が破れていて、内から施錠されていた部屋の中に、死んだふりをしていた譲治と、あるはずのない紗音の遺体…。絵羽には、譲治が紗音を殺してしまって、それをごまかすために死んだふりをしてやり過ごそうとしているように見えるのではないか

 これが譲治の狙いである。譲治はこう考えた。絵羽が犯人でないなら、自分が本当に何者かに襲われた可能性を考えるはずである。直接しがみ付いて自分が生きていることに気付いても、死んだふりではなく、怪我で意識を失っている可能性を考え、誤った検死をした南條を問いただすはずだ。しかし、絵羽自身が犯人であるなら、自分が襲われた可能性よりも、自分が紗音を殺してしまって、それをごまかすために死んだふりをしてやり過ごそうとしている可能性を考え、自分をかばうために南條の嘘の検死に同調するのではないか。

 絵羽が犯人かどうか確認したかった譲治は、自分が死んだふりをするのに納得できる理由を用意するために、紗音の遺体を屋敷の客間まで運び、紗音の姿に着替えさせた

 そして実際絵羽は犯人であり、しかも自分以外に殺人者たる人物がいないと確信しているので、譲治にしがみ付いて半狂乱で嘆く演技をして南條の検死に乗っかった。そのため、譲治は絵羽が犯人であると確信した。

 

★悪魔の証明禁止令

 エヴァの、“ただの女である絵羽がたった1人でどうやって、銃を2丁も持つ大人3人を殺したか。”“単独の絵羽が、如何にして二人を同時に絞殺できたのか。”という問いに、メタ戦人は全て“悪魔の証明”で対処している。ベアト世界でのゲームならそれでも良いが、いま私は推理の2週目として、六軒島世界視点での行動原理の説明を試みているので、悪魔の証明に頼らず上記の問いに答えを示さないといけない。詳細は後述。

 

●霧江はそれを留弗夫に打ち明けた

 霧江は吸殻から秀吉を疑い、それを留弗夫に打ち明けた。ただし、“心変わりの理由は、誰にも語られておらず”とあるので、霧江はその疑いを口では語っていない。ではどのように打ち明けたか。ただただ、絵羽が休んでいた部屋にあった吸殻を留弗夫に見せただけだ。それだけのことであっても、絵羽が煙草を嫌うことを秀吉と話をしたのは他ならぬ留弗夫なので、留弗夫にはその吸殻が何を意味するのか、口で説明されずとも理解できるのだ。素晴らしき夫婦の以心伝心。

 

●重箱の隅

 南條殺しの犯行時の使用人室には、南條と朱志香しかいなかったのだから、犯人は使用人室の外から凶器を構え、それにて真正面の至近距離から殺した

 

●犯人は人間である

 魔女側が、赤にて、“犯人は魔女である”と言うのはステイルメイトである。

 魔女側が、赤にて、魔女を否定するのはフールズメイトである。

 では、魔女であるエヴァが“南條を殺したのは、確かに人間である!”と、“犯人は人間である”と言ったのは問題ないのだろうか?

 問題ないのだとすれば、“魔女とは魔法を使える人間のことである”と定義されていることになる。“犯人は人間である”と言うのと、魔女を否定するのは、似て非なることなのだ。

 

<魔女幻想>

 

<Tea party>

●ラムダデルタ様のご不興

 ラムダデルタ様は、勝ち以外を望むような指し手をするなと、ベアトに釘を刺している。

 とはいえ、Ep6まで見てみれば、ラムダデルタ様はベアトの後見人として、正しくベアトの味方であるとしか思えない。だったらベアトリーチェの側からメタ戦人にいろいろ手を差し伸べメタ戦人のレベルアップを図ったのがEp3であり、メタ戦人に対する手加減に見えてもそれはベアトの目的に沿った行動なのだから、勝ち以外を望むような指し手ではない。ラムダデルタ様にそれがお分かりにならないはずがないのに、何故こうもお怒りになられたのか。

 そもそもベアトの目的とはなにか。“ベアトは、俺に解いて欲しいと願って、解けるようにこのゲームの謎を生み出した”とあり、解いたメタ戦人は覚醒してバトラとなり、ベアトの真意をも理解した。だからベアトの目的は、メタ戦人が全ての謎を解いて覚醒することである。覚醒してもらうためには、メタ戦人にはなるべく自力で謎を解いてもらわないといけない。メタ戦人がいくら無能だからといってヒントを出しすぎると、本当の目的を果たせなくなってしまう恐れがあるのだ。

 それを踏まえて、今回の“北風と太陽作戦”はどうだろう。ワルギリアが提唱したブラウン管裁判説はかなり強力なヒントである。だが本当は、Ep1のメッセージボトルの存在から、本文は神の目線でなければならないとする前提が破られていて、目撃者と同時に観測者もまた疑うことが可能だということに、メタ戦人は自力で気づかなければならなかったのだ。なのに、ほとんど答えを教えてしまったようなものだ。これはヒントが過ぎたといえるかもしれない。

 つまりラムダデルタ様はベアトに、“これ以上ヒントが過ぎるとメタ戦人の覚醒という本来の目的が果たせなくなる可能性があるから注意してくださいね”と警告してくださっていたのだ。

 

<????>

 

<<Ep3再考察>>

★碑文殺人の継承

 絵羽が第二~八の晩を実行した便乗殺人犯である。しかも、碑文殺人を成立させるに必要な頭、胸、腹、膝、足の5つを抉られた死体を用意するのにちゃんと煉獄の七杭を用いている。

 紗音の動機は、碑文に沿った殺人を完遂して儀式を成就し、黄金郷に行き、全ての恋を成就させることであるが、絵羽の動機は碑文を解いて発見した黄金に目がくらんだためであるので、絵羽にとって碑文に沿って殺人を行うこと自体には意味がない。それでも碑文殺人を引き継いだのは、第一の晩を演出したであろう、どこかに隠れているはずの(と絵羽が思っている)使用人たちに罪をなすりつけようとしたためである。

 絵羽は隠し黄金を発見しているが、そこには黄金だけでなく、黒幕ベアトリーチェが、自分が不在時でも全てを継承できるように必要な情報を書き記したものがあったと思われる。だが、絵羽は本当に、金蔵と使用人たちの死を狂言殺人であると信じているということは、碑文殺人については、特に触れられていなかったのではないだろうか。あくまで黄金の魔女の魔力の源泉である黄金、貸し金庫の大金、そして2日目24時に、碑文を解けなかった者以外の生き残り全てを、吹き飛ばして殺すトラップについてのみ記されており、それ以外のことについては、紗音は直接説明するつもりだったのだろう。

 ただ、頭の良い絵羽は、6人の遺体が出てきたことでそれが第一の晩に相当することに気付き、しかもその場には煉獄の七杭が置かれていたので、その杭を用いて第二~八の晩を再現すればどこかに隠れているはずの(と絵羽が思っている)使用人たちに罪をなすりつけることができるという発想を得ていたのだ。

 

★第一の晩の連鎖密室

 (1週目)の推理に変わりなく、連鎖密室を構築するため生きたまま内側から施錠し、大人たちが密室をこじあけた時には死んだふりをしていた人物Aが居て、あとでそのAを殺した人物Bが存在する。そして、AとBが何者なのか以下の3パターンを挙げたが、

[1]A=共犯者、B=真犯人

[2]A=真犯人、B=イレギュラーの殺人者X

[3]A=共犯者、B=イレギュラーの殺人者X

 真犯人は紗音であり、その紗音は密室内にいたので、解答は[2]である。連鎖密室を構築するため紗音が生きたまま内側から施錠し、死んだふりをしていた。そのあとイレギュラーの殺人者Xに殺された。 

 十七は嘉音本人であるが、嘉音に変装していたわけではないので、礼拝堂で嘉音として見つかったのは十七ではなく、嘉音に変装していた紗音である。紗音は1階客間で発見された後礼拝堂に移動し、今度は“嘉音”として発見された。紗音が連鎖密室を構築した具体的な手順は以下の通りである。

 

十七を殺したのは真犯人の紗音であるので、紗音は十七が所持していた“嘉音所持”のマスターキーを手に入れている。

・源次、熊沢、郷田を殺害する。

・金蔵、源次、熊沢、郷田の遺体とマスターキーと鍵入り封筒をそれぞれの場所に配置し、“紗音所持”のマスターキーで外から施錠する。この時点では礼拝堂はまだ施錠されていない。これは、礼拝堂は場所が離れているので施錠され魔法陣の描かれた扉を捜索する際にそこまで足を運ばないだろうと見越してのことである。

・1階客間を内側から施錠してから、死んだふりをして、大人たちが密室をこじ開けるのを待つ。

・“紗音”として南條による嘘の検死を受ける。大人たちは“紗音所持”のマスターキーと2階客室の鍵を回収し1階客間を立ち去る。そして、現場保存のため外から施錠する。

・1階客間からでて“嘉音所持”のマスターキーで施錠する。嘉音に変装してから礼拝堂に移動し、内側から施錠する。死んだふりをして、大人たちが礼拝堂の鍵で中に入ってくるのを待つ。

・“嘉音”として南條による嘘の検死を受ける。大人たちは“嘉音所持”のマスターキーと1階客間の鍵を回収する。

・このとき、イレギュラーの殺人者Xが他の人間の目を盗み、消音の銃で紗音を殺してしまう。

・大人たちは礼拝堂を立ち去り、現場保存のため外から施錠する。この時点では紗音の遺体は、嘉音の姿で礼拝堂に存在している形になる。

 

 イレギュラーの殺人者Xは例外として、上記の手順を行うためには、もちろん、嘘の検死をする南條が必須である南條は検死を偽った偽証者である

 そしてもう一つ必要な役割がある。上記手順を行う場合、現場である6つの部屋をすべて回り終えた後になってから初めて現場保存が必要だという声があがるのは、犯人側にとって非常に都合が悪い。なぜなら紗音は“嘉音”として礼拝堂に居るので、現場保存のためにまた1階客間に戻られるとそこはもぬけの殻なのだ。こういう事態を防ぐために、一か所回るたびにその都度現場保存をしていくよう誘導する役割を行う人物が必要となる。真犯人はゲーム盤毎に、四兄弟のうちだれか一人をランダムに共犯者に選んでいるので、Ep3でもだれかが共犯者に選ばれ、その共犯者が一同の動きをコントロールする役割を担っていたものと考えられる。

 

★イレギュラーの殺人者X

 イレギュラーの殺人者Xは“遺体”発見直後に他の人間の目を盗み、消音の銃紗音を殺した

 紗音の遺体は、嘉音の姿で礼拝堂に存在していることを譲治に知らせたのはイレギュラーの殺人者Xである。

 イレギュラーの殺人者Xは紗音が嘉音に変装していることを知っている

 以上の条件を満たすのは南條だけである。第一の晩の直後に真犯人紗音を殺したイレギュラーの殺人者Xは南條である

 なぜ南條は紗音を殺したか。まず前提として、殺人事件であるのに検死を偽った偽証者である以上、第一の晩について南條は共犯者である。南條は、自分は共犯者だから殺されないだろうと、“自分は蚊帳の外と思って安心している”ところだったのに、第一の晩で共犯者であったはずの人物が殺され、自分も殺される可能性に気付かされた。死にたくないと強く思っている南條は、自衛のため、殺人事件を終わらせるために真犯人紗音を殺害した

 共犯者であったはずの人物が殺されたから南條がイレギュラーの殺人者Xになったのだから、第一の晩の犠牲者の中に、共犯者が存在する。金蔵、源次、紗音、嘉音、郷田、熊沢の6人の犠牲者のうち、金蔵、紗音、嘉音は当然除かれるので、残る源次、郷田、熊沢の中に共犯者がいて、殺されてしまったということである。誰が共犯者だったのかは、Ep3で与えられる情報では絞り込めない。第一の晩において、源次は共犯者である郷田は共犯者である熊沢は共犯者である疑いがあるとまでしか断定できない。

 

★第二の晩の実際

 楼座と真里亞は死亡し死因は南條の見立て通りなのだから、2人が薔薇庭園で、少なくとも屋外で殺されたのを疑う必要はない。

 ではなぜ楼座と真里亞はゲストハウスの外に出たのか。例えば、絵羽と黄金の話をするためだったり、楼座が実は共犯者だったりで、楼座のほうに何らかの理由があって外に出る場合、楼座は真里亞を連れて行ったりはしないだろうから、やはり真里亞のほうに外に出る理由があって、楼座がやむなくそれについていった形だと思われる。

 となると、ゲーム盤上で描写されている通り、真里亞が、薔薇が心配だと疳積を起こしたから、根負けした楼座が真里亞を連れてゲストハウスの外に出たものと考えられる。しかし、Ep1(2週目)★真里亞の薔薇で述べたように、真里亞の薔薇の消失はあくまで真犯人の計画の一部であり、計画の中での自分の役割を理解している真里亞は必要とあらば自ら薔薇を手折るほどなので、真里亞が、薔薇が心配だと言ったとしても、それは本心ではない。本当は、外に出る必要があったから、薔薇が心配だと口実をつけたに過ぎない。

 だが真里亞は、なぜEp3に限って外に出ようとしたのだろうか。事件に関連して真里亞が行動を起こす理由はただ一つ、ベアトリーチェの指示があった場合だ。とはいえ、他のEpでは真里亞は薔薇が心配だと疳積を起こしたりしないのだから、その行動はもともとの指示には含まれていなかったはずだ。つまり、第一の晩の後に、追加で真里亞に指示が出されたということになる。しかし、第一の晩が明るみになったころにはすでにベアトリーチェ本人である紗音は死亡しているので指示はだせない。実際には、楼座と真里亞を外に追い出したい何者かが、ベアトリーチェの指示だと嘘をついて、真里亞に外に出るよう促したのだ。

 では、楼座と真里亞を外に追い出したい何者かとは誰か。

 楼座と真里亞は死亡し死因は南條の見立て通りなのだから、楼座の死に様からすれば、絵羽は、最初は楼座を殺すつもりはなかったものと思われる。黄金について話をするために外に飛び出た楼座たちを追いかけたものの、結局楼座ともみあいになり殺してしまい、目撃者となった真里亞を殺したのだ絵羽は、最初は楼座を殺すつもりはなかったのだから、楼座と真里亞を外に追い出したい何者かは絵羽ではない。話をするのにわざわざ雨天の屋外に出る必要はない。

 楼座と真里亞を外に追い出したい何者かはやはり、一同の動きをコントロールする役割を担っている共犯者である。外で待ち構えているであろう真犯人に殺させるために、ゲストハウスに閉じこもっている親族を少しずつ外に追い出そうとしているのだ。

 楼座と真里亞を殺してしまった絵羽は、それを秀吉に打ち明けた。こうなった以上あとには引けないので、明確な意志をもって以後の殺人を実行することにした。秀吉には自分のアリバイを証明してもらった秀吉は絵羽の共犯者である

 

★第四、五、六の晩の実際

 ●霧江の行動式について、メタ戦人は吸殻から霧江が秀吉を疑い、秀吉を問い詰めるために屋敷に行ったと推理した。これはおそらく正解だろうが、それでも疑問は残る。何故秀吉を問い詰めるためにわざわざ屋敷に移動したのだろうか。一同がいるところで問い詰めたほうが安全なのに、わざわざ人目につかないところに移動した挙句、結局返り討ちに合う形で殺されてしまっている。聡明な霧江らしからぬ行動である。

 霧江と留弗夫も馬鹿ではないだろうから、ゲストハウスでなく屋敷で問い詰めるほうが有利と考えるだけの、何かしらの根拠が彼らにあったはずである。しかし、計算外の事態が起こっていて実際には不利な状況であったため、殺されてしまったと考えられる。

 そして、その根拠とは、留弗夫と霧江は共犯者であるということであると主張する。絵羽ではなく真犯人紗音の共犯者である。真犯人はゲーム盤毎に、四兄弟のうちだれか一人をランダムに共犯者に選んでいるが、Ep3では留弗夫が選ばれていたのだ。

 共犯者として一同の動きをコントロールする役割を担っていた留弗夫と霧江。うまく楼座と真里亞を外に追い出し、果たして第二の晩は起こり思惑通りと思っていたが、霧江は絵羽が休んでいたはずの部屋で吸殻を見つけ、楼座たちを殺したのは紗音ではなく、絵羽ではないのかと疑う。だとしたら、絵羽と秀吉も自分と同じ共犯者なのか、それとも便乗犯なのかを、紗音たちとともに秀吉を問い詰め、必要なら、紗音たちと協力して秀吉を殺すために、秀吉を屋敷に連れ出した。ところが留弗夫と霧江にとって計算外なことに、すでに紗音も使用人の共犯者も死亡しているので、屋敷に移動しても味方は誰も現れず、かわりに後を追ってきた絵羽に、不意をつかれ殺されてしまったのだ。こうして、ただの女である絵羽であっても、秀吉の協力もあり、銃を持つ留弗夫と霧江を殺し得た。

 しかし霧江は即死ではなく、絵羽と秀吉が油断して会話している隙に、最後の力を振り絞って、秀吉を背後から射殺した

 

★第七、八の晩の実際

 単独の絵羽が、如何にして二人を同時に絞殺できたのか。

 絵羽がコーヒーに睡眠薬を入れて蔵臼と夏妃を眠らせてから絞殺した。二人の遺体は台車で薔薇庭園の東屋に運んだ。

 

★譲治の死と南條殺し

 推理の(1週目)★まとめ(組み合わせ)をもう一度参照していただく。

 

*第一の晩(死んだふりしたA、Aを殺したB)

[1]A=共犯者、B=真犯人

[2]A=真犯人、B=イレギュラーの殺人者X

*譲治と絵羽の打ち合わせ

[A]あり

[B]なし

*譲治の死

[他]南條が譲治を殺した

[自]譲治は自殺

*秀吉は第四、五、六の晩に

[生]実は死んだふり

[死]本当に死んだ

 

 上記の場合分けの組み合わせで、ありうるものを下記のごとく列挙した。 

 

[A][他][生]

→ 絵羽一家全員が黄金を動機に行動。南條が譲治を殺害。怒った秀吉が南條殺し。秀吉は失血死。[1](※南條が譲治を殺す理由が薄い)

[B][他][生]

→ 譲治の殺意を確信した南條が死んだふりをしていた譲治を殺害。怒った秀吉が南條殺し。秀吉は失血死。[2]

[B][自][生]

→ 秀吉が南條殺し、秀吉は失血死。譲治は自殺。[1]

or 譲治が南條殺し、譲治は自殺。秀吉は失血死。[2](※秀吉は生き長らえただけで影響なし)

or 南條が秀吉を返り討ち。怒った譲治が南條殺し。譲治は自殺。[1](※譲治が先に襲った秀吉の仇をとるか?)

[B][自][死] → 譲治が南條殺し。譲治は自殺。[2]

 

 真犯人は紗音であり、イレギュラーの殺人者Xは南條であるので、正解は[2]である。

 そして、(1週目)ではまだ秀吉が真犯人である可能性を否定できていなかったので、無理やり秀吉が第四、五、六の晩ではまだ死んでいなかった可能性を考えたが、真犯人が確定した今となっては無理に採用する必要のない仮説である。従って、[死]を採用する。

 すると…

 

[B][自][死] → 譲治が南條殺し。譲治は自殺。[2]

 

 のみが残る。南條殺しの犯人は譲治である南條を殺した後で譲治は自殺した

 コーヒーのお代わりをと思って部屋の外に出た譲治は、ゲストハウスの2階廊下で南條と鉢合わせる。殺人事件を終わらせるために真犯人紗音を殺害したにも関わらず殺人事件が続いていることに怯えていた南條を譲治は怪しみ、問い詰め、紗音を殺したのは南條であると知る。紗音の死に顔を見るため、また、絵羽が犯人かどうか確認するため、南條との間で死んだふりの打ち合わせを済ませた後、ゲストハウス2階の窓から抜け出し、礼拝堂に向かう。自分のしたことも含め魔女の仕業ではないかと思い込みたい南條は、譲治が抜け出した窓の鍵を掛け、不可能性を演出する。

 譲治にしがみ付いて半狂乱で嘆く演技をして南條の検死に乗っかった絵羽を見て、譲治は絵羽が犯人であると確信する。恋人が死んだだけでなく、自分の母親が他の親族を大勢殺す人間だと判明した。ついでにその恋人も真犯人だった。これらの事実に絶望した譲治は、紗音の仇である南條を殺した後で、自殺した

 

★Ep3の真犯人の共犯者

○確定

留弗夫と霧江は共犯者である

南條は共犯者である

○容疑

真里亞は共犯者である

源次は共犯者である

熊沢は共犯者である

郷田は共犯者である

 

★Ep3の便乗犯の共犯者

秀吉は絵羽の共犯者である

 

★魔女の棋譜

○駒の選別

・十七:純粋な1人目の犠牲者

○第一の晩

*金蔵:金蔵はすでに死んでいる

*源次:共犯者

*紗音:真犯人南條に殺された。

*嘉音:十七。殺された6人の6人目。

*熊沢:共犯者

*郷田:共犯者

○第二の晩(便乗)

*楼座:純粋な犠牲者。絵羽に殺された。

*真里亞:共犯者絵羽に殺された。

○第四の晩(便乗)

*留弗夫:共犯者絵羽に殺された。

○第五の晩(便乗)

*秀吉:絵羽の共犯者霧江に殺された。

○第六の晩(便乗)

*霧江:共犯者絵羽に殺された。

○第七の晩(便乗)

*蔵臼:純粋な犠牲者。絵羽に殺された。

○第八の晩(便乗)

*夏妃:純粋な犠牲者。絵羽に殺された。

○第九の晩(便乗)

・譲治:南條殺しの犯人自殺

・戦人:純粋な犠牲者。絵羽に殺された。

・南條:共犯者譲治に殺された。

○第十の晩(便乗)

・朱志香:純粋な犠牲者。2日目24時に死亡。

○生存者

・絵羽

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