No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

蒲生祥子 ピアノリサイタル

2010-11-20 01:33:58 | 音楽
2010年11月19日(金)午後7時開演
会場:大阪・いずみホール

蒲生さんを知ったのは2008年の「第18回 ABC新人コンサート」でした。そのコンサートはピアノ3名のうち1名がオーケストラと共演する権利を与えられるというもので、その時蒲生さんはその権利の獲得とはいかなかったのですが、緊張するトップバッターでの演奏にもかかわらず堂々とした演奏が印象的でした。
時は流れて、今年6月の森口綾子さんのピアノリサイタルのチラシの裏を何気に見ていたところ今後のコンサート予定の欄に蒲生さんのお名前があり、友人と「行ってみようか。できることならご本人からチケットを購入したいよね。でもどうやって?。」なんて言っていたところ、森口綾子さんのリサイタル当日に受付を担当しておられる蒲生さんを発見。なんと森口さんとは高校の先輩後輩の仲とのことでした。感激の中友人がチケットのことを話したところ念願かない、ご本人からチケットを購入することができたのでした。

今日のリサイタルのテーマは「生誕200周年記念~献呈~同じ世代を生きた偉大なる作曲家達」とのことで、献呈特集でした。プログラムノートによると、「ショパン、シューマン、リストは互いにその才能に敬意を払っていたようで、それぞれの作品を献呈しあっている」とある。つまり、贈り物の曲特集ということのようでした。

プログラムは3曲で、どれも知らない曲でした。後半の1曲は約40分もある大曲でした。そのような大曲を蒲生さんはすごい集中力で弾き切られました。最後の曲は曲が始まって25分から30分のすごく盛り上がっていくところで気迫を感じました。盛り上がり最高潮のところで左手があがったときには感激しました。ブラボーも出ていました。

惜しむらくは、観客が少なかったことでした。大阪のご出身とのことだし、出身高校の生徒さんとかが1クラス分でも来てくれたら、などと思ったりもしました。しかしとっつきにくいとされている(実際私自身もしきいが高いと感じる)クラシック音楽で、もし私が営業担当を任されてもどうしたらたくさんチケットを売ることができるか、アイディアがありません。でも生で見ることは私のようにクラシックを聴きなれていなくても、演奏者の気迫を感じるだけでも価値があると思います。そういう気迫を感じられる瞬間があると、見に来てよかった、そういう瞬間に立ち会えてよかったと心を動かされ、また応援しに来たいと思うのです。

今後の活躍を期待したいと思います。

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プログラム

ショパン:バラード第2番 ヘ長調 Op.38
F.Chopin:Ballade No.2 F-dur Op.38
(1838年 シューマンに献呈)

シューマン:クライスレリアーナ Op.16
R.Schumann:Kreisleriana Op.16
(1838年 ショパンに献呈)  

リスト:ピアノソナタ ロ短調
F.Liszt:Sonate fur Klavier h-moll

アンコールは、シューマン作曲・リスト編曲の「献呈」と、ショパンの「黒鍵のエチュード」とのことでした。
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