WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

3度目の試合

2009-08-11 | Diary
仕事を終えて、自転車にまたがり、
家を目指そうとすると真正面に煌煌としたライトの光。
そう甲子園のライトである。
「高校野球まだやってるんや」と思い、
ぶらりと外野席に座ってみる。



今日の最終試合は、2回も雨でノーゲームとなった、
高知-如水館の因縁の闘い。3回目の正直だ。

日は落ちたとはいえ、まだまだ暑いライトスタンド。
湿気を含んだ浜風が吹きつけてくる。
むせかえるような熱気の中に、
アルコールの匂い。
日焼けか酔いなのか分からない赤ら顔の
かなり出来上がったおっちゃんが、
麦酒の売り子さんにからんでいる。

プロ野球で阪神戦を見るときは、
麦酒は必須だが高校野球でアルコールを飲みながら、
観戦するのはためらわれる。
必死にプレーする球児に対しての、礼儀だと思う。

3-1。
6回の裏。如水館が1点を返して3-2の一点差に。
盛り上がる一塁側アルプススタンド。
応援の方たちも、3日も続けて大変だったと思う。
さあこれから逆転というところだ。

しかし次の7回表がいけなかった。
高知の攻撃。立て続けにヒットが出て満塁策。
そして押し出しで1点。
ストライクが入らないピッチャー。
次のバッターも2ボール。
そこでピッチャー交代。
ここからの登板はつらい。
思ったとおり交代したピッチャーもストライクが取れず押し出しで2点目。
後は押し流されるように点が入って試合は決まった。

ノーゲームとなった2試合ともリードしていた如水館。
まるで3日目まで持ちこたえた緊張感が、
どっと崩れたような展開だった。
高校野球はどうしても負けているチームに感情移入してしまう。

無茶苦茶くやしいだろうだろうなぁ。
雨をうらんでしまうだろうなぁ。

とても見ていられなくって、思わず席を立ってしまった。
切ない気持ちで再び自転車に乗って、家路を急いだ。

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