我が家から少し下ったところに、この近辺で最も広大な畑がある。
そこにシンボルのごとく、でんと座っているのがこのキリの大木。
こちらもこの近辺では最も立派な樹木である。
今頃は紫色の花が爛漫に咲いていて、
毎年ごっついなぁと見とれてしまう。
昔、農家では娘さんが生まれると、
キリの木を植え、嫁ぐ時にその木を伐って箪笥をこしらえたという。
それほどキリの樹は成長が早いということである。
また、その材質は比重が最も軽くて、
狂いや割れが少なく、湿気や熱気を防ぐ性質がある。
だからキリの箪笥は高価な着物などを保管するにはぴったりなのである。
さてこのキリと共に育ったお嬢さんは、
結婚されたかどうなったか。
もしご存命であれば相当なお年・・・
なんて野卑な詮索はこの際やめにしよう。
ここまで育ったら、
それこそキリのないくらいもっともっと樹齢を伸ばして、
保護樹林にでもなって欲しいと思う。
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