WoodSound~日綴記

山のこと、川のこと、森のこと、その他自然に関することをはじめ、森の音が日々の思いを綴ってみたいと思います

2015年5月の読書まとめ

2015-06-01 | Books
2015年5月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2775ページナイス数:52ナイスふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)感想キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のそれぞれの違いや、同じところを初めて知った。出自は同じなのに、どうしてお互いこんなにいがみ合うのだろう。やはり一神教より八百万の神の方が、日本人のメンタリティとしは合っている気がする。読了日:5月29日 著者:橋爪大三郎,大澤真幸
駅前旅館 (新潮文庫)駅前旅館 (新潮文庫)感想越後湯沢のオリオン書店で旅の道連れに読もうと買った。こんな時、知らない作家よりも古典の方がハズレがないということで、井伏鱒二。やはり面白かった。この旅館業界独特の符牒や、江戸気質の粋な遊び方、こういうのが本当に質の高い文化と言うんだろう。湯沢の駅前にも旅館は何軒かあったが、もうこんなやんちゃな番頭のいる旅館はないだろうな。読了日:5月24日 著者:井伏鱒二
探検家の憂鬱 (文春文庫)探検家の憂鬱 (文春文庫)感想角幡氏のストイックさが表れている。GPSや衛星電話を持っていくことが、探検と呼べるのか考えさせられる。雪崩に巻き込まれた体験は、死と隣り合わせの危険さを感じる。下半身の事情や娘の溺愛ぶりが人間味があってとても良い。読了日:5月20日 著者:角幡唯介
雪国 (新潮文庫 (か-1-1))雪国 (新潮文庫 (か-1-1))感想ノーベル賞作家がこんなに肉感的な作品を描くとは思っていなかった。そういう視点では裏切られた感。ましてこれを各国語に翻訳したら、この叙情が表現できるのか・・・。そんなこんなで、色々な疑問はわくけれども、この有名な文学品をこの度、初めて読んだ。それもこれも越後湯沢という場所に初めて訪れたから。小説に描かれた世界を追随することとは実際の場所に訪れて、その雰囲気を味わう。結局はそんなものだと思う。読了日:5月19日 著者:川端康成
アドラー心理学を深く知る29のキーワード(祥伝社新書)アドラー心理学を深く知る29のキーワード(祥伝社新書)感想著者の経験談が多すぎる。もう少しきちっと説明をしてほしいと感じた。アドラー心理学をきちっと知りたかったのに、物足りなさを感じる。読了日:5月10日 著者:梶野真
日本人のための世界史入門 (新潮新書)日本人のための世界史入門 (新潮新書)読了日:5月9日 著者:小谷野敦
世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)感想この世の中には美しい世界がある。それは自然界の事象であったり、絵画や音楽などの芸術であったり、そしてまた数学であったりする。この本を読んで、数学という世界に生きる人々の崇高な生き方を感じた。目先の利害に囚われた実学を重視する現在の教育の偏向は、人類にとって後退ではないか。私が学生の時でさえ、今よりも象牙の塔に閉じこもる教授が多かった。小川氏の「博士の愛した数式」を再読し、藤原氏の「天才と栄光と挫折」を読みたいと思う。読了日:5月9日 著者:藤原正彦,小川洋子
吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)感想冗長だが、惹きつける内容がある。至急次巻を買いに行かねば。読了日:5月9日 著者:井上ひさし
職業は武装解除 (朝日文庫)職業は武装解除 (朝日文庫)感想思ったことを形にする行動力はすごい。退路を経って前に進む。潔さを感じる。武装解除という困難な仕事、それも常に新しい仕事に立ち向かっていく姿は、この人物だからこそ。つい最近読んだソマリアのことも書かれていて、興味深い。世の中にはこんな偉大な人間がいるのだな。感嘆。読了日:5月4日 著者:瀬谷ルミ子
揺らぐ世界 :〈中学生からの大学講義〉4 (ちくまプリマ―新書)揺らぐ世界 :〈中学生からの大学講義〉4 (ちくまプリマ―新書)感想中学生に向けての講義をまとめた文章だが、なかなかどうしてかっちりとまとまっている。きっちりとした知識をつけてこそ、物事に対して批判、意見できると思うが。現在は誹謗中傷や雰囲気に流されて、世論が形成されているような気がする。確かな情報は書物を読み、自分の頭で判断したものであるという癖を、若い人にはつけてもらいたいと思う。各章の末にある読書案内は参考になると思う。読了日:5月3日 著者:立花隆,岡真理,橋爪大三郎,森達也,藤原帰一,川田順造,伊豫谷登士翁
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