冬の雨

朝出掛ける頃くらいから、ぽつぽつと降り出した。
自転車通勤はやめにして、バス停に向かう。
バスに乗るときは自転車で行くときよりも、
30分早く出る必要があり、前日から心がけが必要。
今朝は早く起きたので、余裕で間に合った。

昨晩から読み始めた、
沢木耕太郎の「オリンピア」をザックに放り込む。
彼の作品はどれも安心して読め、
中でもスポーツものは文句なしに面白い。
自転車通勤とは違って、
バス電車に乗っている間は読書の時間に充てられるのが嬉しい。

それほど冷たい雨ではない。
一雨ごとに春になるという感じの雨。

午後には本格的にザアザア降り。
それほど忙しくない時間をすごし、
帰りも電車に乗る。
自転車に乗らない分と思って一駅分歩く。

駅前のスーパーでビールと白ワインを買い、
重たくなったザックを背負いなおす。

やがてバスが来て自転車なら30分ほどかかる坂を、
わずか10分ほどで登っていく。
なんかこんな楽していいのかなという気分。

バスを降りてもまだ坂道。
六甲から吹き付ける風が強くて、
どっかから何かが飛んできそう。

耳をすませば上空でびゅうと風が舞いている。
天気予報を見ると明日も寒そう。
早くあたたかくなって欲しいな。