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サボテンのメスカリンと中南米の宗教儀式、そしてCIAとゴルゴ13の拷問

2023-07-16 16:57:15 | 麻薬・阿片・石油

中南米で宗教儀式に使われてきたペヨーテ(日本名は烏羽玉(うばたま))と呼ばれるサボテンの一種がこれにあたります。

非常にまずくて、吐きながら食べるとも言われます。 メスカリンはフェネチルアミン系と呼ばれるモノアミンの1グループです。

このグループには覚醒剤の主成分であるアンフェタミンや後述する合成麻薬のMDMAなども入ります。 このグループは人間の脳の中にもごく少量存在し、神経伝達物質として使われています。

またモノアミン(ドーパミンやセロトニン)と構造がよく似ているために、それらの受容体にくっついて、神経の働きを狂わせる作用があります。

 

メスカリンは劇画「ゴルゴ13」にも後述のLSDとともに、ゴルゴ13が拷問を受ける場面での自白剤として登場します。 実際にはマジックマッシュルームをしのぐ強力な幻覚剤で、こんなものを飲まされたらまともなことを自白するかどうかも怪しいでしょう。

 

実際にCIAはLSDを含む麻薬を自白剤として使用する研究をしたことがあります。 時には自白して、しかも自白したことを覚えていないという例もあったようですが、結局は正確な自白が得られず、失敗に追わりました。



 

(関連情報)

人類のアヘン生産の歴史
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阿片(アヘン)からヘロイン 18~19世紀のヨーロッパ
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読みやすいように字を大きくしました。

 


現実味を帯びる「幻覚剤療法」、専門家の育成が急務に、米国
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MAO阻害物質(モノアミン酸化酵素阻害剤)を含む植物
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