【古代ゲノム研究から学ぶ人類の過去と未来:我々はどこから来てどこへ進むのか?】太田 博樹_第138回東京大学公開講座「制約と創造」
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▼ロジック半導体 スマートフォンやパソコン、データセンターのサーバーなどに搭載され、電子機器の「頭脳」の役割を担い、データの計算や判断を行う。
回路を微細にしてトランジスタ(素子)の数を増やし計算能力を高める。米アップルの「iPhone」に使われている先端の半導体には200億個近くのトランジスタが敷き詰められている。
最先端品の生産には1工場当たり1兆円を超える投資が必要といわれる。
工場を持たずに設計・開発に特化する「ファブレス」と、受託生産を手掛ける「ファウンドリー」の分業モデルが半導体産業の主流となった。
台湾積体電路製造(TSMC)は性能や歩留まり(良品率)で他社を圧倒し、ファウンドリーで世界のシェアの6割を握っている。
一方のファブレスは米国に有力メーカーが集積する。米エヌビディアが生成AI(人工知能)向けの需要をつかんで急成長している。米中対立の激化などで経済安全保障上の重要性が高まっており、各国・地域が半導体の内製を競っている。
日本経済新聞朝刊「きょうのことば」のバックナンバーを集めたページです。重要ニュースのキーワードを毎日ひとつ選び、解説しています。
日経記事2025.3.8より引用
額に灰の十字を描き、灰の水曜日の伝統的な儀式に出席する女性。
復活祭までの40日間にわたる四旬節の始まりを告げる。
コスタリカの首都サンホセのメトロポリタン大聖堂で撮影。
なぜキリスト教徒は年に一度、自分の額に灰で十字を描くのだろう? それは、「灰の水曜日」を祝うためだ。
灰の水曜日は、多くのキリスト教徒にとって、復活祭(イースター)まで40日にわたってざんげと内省を行う四旬節の初日にあたる。それでは、灰の十字や断食を特徴とする、この祝日について紹介しよう。
(参考記事:「復活祭はウサギならぬフクロウサギに注目、豪の危急種」)
灰の水曜日はいつ?
灰の水曜日となるのは、世界中のキリスト教徒の間でイエス・キリストが復活した日と信じられている復活祭の日から6週間半前の水曜日(日曜日は四旬節の40日間にカウントされない)。
2025年の灰の水曜日は、3月5日だ。
(参考記事:「リエカのカーニバル、2月ベストフォト」)
しかし、東方教会と西方教会では、四旬節の始まりの日が異なる。
西方教会では、灰の水曜日に四旬節が始まる。東方教会では、四旬節は復活祭の7週間前の月曜日に始まり、灰の水曜日は行われない。
(参考記事:「冬至:天文と歴史とトリビア」)
灰の水曜日の起源は?
四旬節の起源は西暦325年までさかのぼる。
当時、四旬節は洗礼の準備期間として広く利用されていた。40日という期間は、キリストが洗礼を受けた後、公生活を始める前に荒野を旅したとき、40日にわたって断食したことにちなむ。
キリスト教徒の間では、キリストはこの40日間、神から精神性と誘惑に耐える力を試されたと考えられている。
フィリピンの首都マニラの教会で、灰の水曜日に祈りをささげるカトリック教徒。2019年3月6日撮影。
現在、キリスト教徒は四旬節にざんげと内省を行う。
その初日である灰の水曜日には、死すべき運命と罪のざんげを意味する灰の十字を額に描く。
朝のミサで聖職者によって描かれ、多くの場合、「あなたは土からつくられ、土に返ることを忘れてはいけない」という短い祈りがささげられる。多くの人は灰の十字を付けたまま一日を過ごす。
灰そのものは、キリストが十字架にかけられ復活する1週間前にエルサレムに入城したことを記念するパームサンデーに使用したヤシの葉を燃やしてつくったものだ。エルサレムの住民はヤシの葉を振って、キリストを歓迎したと信じられている。
四旬節の決意
灰の水曜日は、自己改善の時期と考えられている四旬節を方向付ける日だ。キリスト教徒はもともと、四旬節の期間中、一日一食しか許されておらず、肉や魚を食べることを禁じられていた。
この伝統は第2次世界大戦のころ、カトリック教会によって緩和された。
(参考記事:「100万人の祝祭『マルディグラ』について知っておきたい10のこと」)
四旬節の期間中、金曜日に厳格な断食を行う人もいるが、多くの人はアルコールやソーシャルメディアなどの嗜好(しこう)品を断つ。

1617年頃に『カイアファの前のキリスト』を描いた。(PHOTOGRAPH BY PANTHEON STUDIOS, INC.)
キリストの物語、キリスト教の起源、世界最大の宗教に成長した経緯について学ぼう。(解説は英語です)
低迷していた支持率が好転したスターマー英首相=ロイター
【ロンドン=江渕智弘】
スターマー英首相の支持率が半年ぶりの水準に好転した。
トランプ米大統領から関税免除の示唆を引き出し、ウクライナを守る欧州の結束に指導力を発揮した。米欧や中国とも良好な関係をめざす全方位外交は綱渡りだ。
英ユーガブが4〜5日に実施した世論調査でスターマー氏に好意的な回答は31%と前回2月半ばから5ポイント上昇した。2024年9月以来の水準だ。
政党支持率は同氏の率いる労働党が26%に上がり、右派政党リフォームUKから1カ月ぶりに首位を奪還した。
スターマー氏は2月27日に米ホワイトハウスでトランプ氏と会談し、追加関税を避けるため貿易協定の協議に入る合意を取りつけた。
英王室にあこがれを抱くトランプ氏に2度目の国賓訪問を求めるチャールズ国王の親書を手渡すなど周到な戦略が目立った。
翌28日にウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ氏の会談が決裂すると両氏に電話で仲裁を試みた。
1日に英首相官邸を訪れたゼレンスキー氏を抱擁で出迎え、2日の欧州主要国との首脳会議でウクライナの安全の保証へ有志国連合の結成を表明した。
トランプ氏との電話を繰り返し、米欧、ウクライナのかけ橋を担おうとしている。
スターマー氏は強硬左派の前任から20年に労働党党首を引き継いだ。欧州連合(EU)離脱や反ユダヤ主義を巡る党の分裂を修復し、中道左派に転換した調整力が生きているようだ。
最大野党・保守党の重鎮、クレバリー前内相は3日、「私は政府批判に喜びを感じることが多いが首相のやったことは正しい」と議会で珍しく賛辞を送った。
トランプ氏の肩を持ち続けるリフォームUKのファラージ党首は与野党の議員から非難を浴びた。
スターマー政権は24年7月の発足以来、試練の連続だった。
金銭スキャンダルや大規模な増税で、発足直後に40%を超えた同氏の支持率は20%台に急落した。リフォームUKの躍進を警戒していた政権にとって足元の支持率の持ち直しは願ってもないことだ。
外交の先行きには不安も多い。米国との貿易協定は交渉を始めたばかり。E
U離脱後に米国との自由貿易協定(FTA)締結をめざした際は、英国の厳格な食品安全基準が障害になった。今回も農産品の一段の市場開放などを求められる可能性がある。
英研究者の間では、英国が武器調達を巡り米国とEUの板挟みになるとの見方がある。
EUは防衛産業を発展させるため域内調達を増やす方針だ。英国も欧州の防衛力強化の観点で米国製より欧州製を優先的に調達すれば英米関係に響くという。
スターマー政権は保守党の前政権で冷え切った中国とも融和に動いている。中国に対して強硬姿勢をとるよう米国から圧力を受ければ難しい立場にたたされる。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
2月27日の米英首脳会談ではスターマー首相から国王の国賓招待の親書を受け取ったトランプ大統領は、招待に関わる文言を読んで欲しいと求め、応じた首相は2度目の訪問は前例がないと取り囲む記者団に語り掛け、トランプ大統領も満足した表情でした。
マスク氏から執拗な攻撃を受けたスターマー首相ですが、国防支出もGDP2%超、貿易収支は米国側の黒字、非関税障壁も低く、トランプ大統領からの攻撃は免れています。
それでもユーガブの英独仏伊西の5カ国の意識調査では、トランプ大統領を「欧州の安全保障の脅威」、「望ましくない」と回答した割合が8割と5カ国中最高。
欧州統合軍創設への支持も初めて不支持を大きく上回りました。
