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南海トラフ想定地域、避難所不足53万人 日経調査

2025-01-16 20:53:23 | 大地震、南海大地震、東京直下大地震、火山活動


東日本大震災では自治体庁舎も津波で大きな被害を受けた(岩手県大槌町の旧役場庁舎)

 

1995年の阪神大震災で指摘された避難所の課題が30年を経ても解決されていない。

南海トラフ地震で大きな被害が予想される市町村の4割弱で避難所が不足することが日本経済新聞の調査で分かった。収容能力の不足は少なくとも53万人に上る。

 

 

17日で発生30年となる阪神大震災では避難生活の心身の疲労などで体調を悪化させて死亡する災害関連死という考え方が生まれた。

未曽有の被害に備えた初動の対策を改善しなければ、防げるはずの犠牲が増える恐れがある。

 

日本経済新聞は2024年11〜12月、30年以内に8割程度の確率で発生が予想される南海トラフ地震における避難所の確保状況や生活環境について調査を実施。

国が大きな被害を見込む「津波避難対策特別強化地域」に指定した14都県139市町村にアンケートを実施し、9割にあたる125市町村から回答を得た。

 

内閣府の試算では同地震で最大950万人の避難者が発生する。

災害対策基本法に基づき自治体が体育館や公民館に設置する「指定避難所」の確保状況を聞いたところ、自治体の4割弱で想定される最大避難者数に対して指定避難所の収容可能人数が不足していた。不足分は計約53万人に上る。

 

学校の空き教室などを開放して収容能力を引き上げる自治体もあるが、避難者が入りきれなかったり極度の過密状態になったりする可能性がある。

高知県沿岸部のある自治体は「浸水想定区域が圧倒的に広く確保できない」と回答。「避難所になる施設が老朽化しているが、新設は財政的に厳しい」(鹿児島県の自治体)という声もあった。

 

十分な避難所を確保した自治体でも、5割は「津波の浸水想定区域に位置する避難所がある」と回答。「施設の耐震性がない」と答えた自治体もあり、全ての避難所を想定通りに使えるかは不透明だ。

 

 

政府は24年12月、自治体向けの指針を改定し、避難所の1人当たりの最低面積を国際的な指標「スフィア基準」と同じ3.5平方メートルとした。

調査では多くの自治体が基準より狭い収容面積で避難者の受け入れ数を算出しており、国際基準を上回ったのは7%だった。

 

阪神大震災では着のみ着のまま避難所に来た被災者が寒さの中で体調を悪化させるケースが目立ち、環境改善の必要性が指摘された。

しかし24年1月の能登地震でも同様の課題が露呈し、災害関連死が建物倒壊などによる直接死を上回る事態となった。

 

災害時の司令塔となる災害対策本部の立地状況も調査した。125市町村の3割で、災対本部を置く予定の庁舎が津波浸水想定区域内にあると回答した。

 

 

 

多くの自治体が発災後の職員の参集に懸念があると回答。5割は浸水による庁舎の孤立、3割は電源が喪失する恐れがあるとした。

大半が代替庁舎を設けているが、3割弱は事業継続計画(BCP)を用意していないとしており、庁舎の浸水で災害対応の初動に大きなタイムロスが生じる可能性は否めない。

 

解決策は庁舎移転だが、8割は「予定がない」と答えた。コストを理由に挙げたほか、「町内全域が浸水域で移転先が見つからない」とした自治体もある。

政府は災害対応を加速するため26年度中に「防災庁」を創設することを目指している。名古屋大の福和伸夫名誉教授(地震工学)は「南海トラフ地震のような巨大災害への備えを個々の自治体の行政組織で完結させるのは不可能だ。

 

国が旗振り役となり、県域を越えたブロック単位で初動対応の構築を急ぐ必要がある」と指摘する。

また「避難所が足りない自治体は、現実を住民に発信することで耐震化などの自助を進め、被災者そのものの数を減らす努力も不可欠だ」と指摘する。

(蓑輪星使、丹藤優菜、林部真奈、松田崇、島村瑞稀)

 

 

 
 
 
日経記事2025.1.16より引用
 
 
 
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ベゾス氏の米ブルーオリジン、大型ロケット打ち上げ成功

2025-01-16 20:42:34 | 宇宙・地球・航空宇宙ビジネス・星座神話・

【ニューヨーク=川原聡史、シリコンバレー=山田遼太郎】

アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が率いる宇宙開発会社ブルーオリジンは16日、大型ロケット「ニューグレン」を初めて打ち上げて、宇宙空間の目標軌道に到達させた。

実用化に向けて前進した。ロケットの打ち上げで大きく先行する米スペースXを追う。

 

米東部時間16日午前2時3分(日本時間16日午後4時3分)、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げた。

1段目と2段目を切り離し、打ち上げから約13分後に2段目を目標の軌道に到達させた。同社は「2段目とペイロード(積み荷)が軌道に入った」と発表した。

 

 

 


再使用を見据え、海上の回収船に1段目の着地を試みる計画もあったが、地球に降下中に通信が途絶えた。1段目を失い、回収に失敗した。

ニューグレンの全長は98メートルで、起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXの主力ロケット「ファルコン9」を上回る。

 

打ち上げコストは1回あたり6000万〜7000万ドル(約95億〜110億円)程度とファルコン9とほぼ同じで、宇宙空間に投入できる重さは約2倍になるとみられる。

アマゾンの通信事業向け衛星や、米航空宇宙局(NASA)の探査機などを宇宙空間に運ぶ用途を想定する。ニューグレンはロケットの1段目を再使用できる設計になっている。実用化に向けて、1段目の回収技術を確立する必要がある。

 

現在、同様の再使用型ロケットを実用化しているのは世界でスペースXだけだ。使い捨てのロケットに比べて製造や運用にかかるコストの低減が期待でき、頻繁な打ち上げも可能になる。

ブルーオリジンはニューグレンでファルコン9に対抗する。マスク氏は16日、自身のX(旧ツイッター)アカウントで「最初の試みで軌道に到達できておめでとう」と打ち上げ成功をたたえた。ベゾス氏は「ありがとう」と応じた。

 

足元のロケット打ち上げ市場は、世界の約半分のシェアをスペースXが占める。ニューグレンが実用化すれば、ロケットの選択肢が増え、世界の官民が宇宙開発を進めやすくなる。

再使用型ロケットの打ち上げ成功はベゾス氏の悲願だ。ベゾス氏は米アポロ計画による有人月面着陸をテレビ中継で目にした子どもの頃から宇宙に憧れを抱いていた。

 

アマゾンの成功で手にした資金を元にブルーオリジンを2000年に設立した。当初から再使用可能なロケットの開発を目標にしていた。

 

 

15年には再使用可能な有人宇宙船「ニューシェパード」で、宇宙空間への到達に成功した。

宇宙空間に短時間滞在できる「弾道(サブオービタル)飛行」という方式で飛行するものの、人工衛星を宇宙空間の軌道に投入する用途には向かない。

 

衛星を投入できる再使用型ロケットをいち早く実用化したのは、ブルーオリジンより2年遅れで設立されたスペースXだった。

同社は10年に大型ロケット「ファルコン9」の打ち上げに成功し、17年に機体の一部再使用を実現した。

 

ブルーオリジンは16年、ニューグレンの構想を発表した。当初は19年ごろの初打ち上げを目指していたが開発は難航し、初飛行はスペースXから15年遅れた。

2社の差がついた背景には、両社の開発姿勢の違いがある。スペースXは失敗を重ね試行錯誤する一方、ブルーオリジンは慎重に物事を進める傾向がある。

 

加えてスペースXは00年代からNASAの開発支援制度を利用して、国の宇宙機関と一体となって大型ロケットの開発に取り組んだ。こうした戦略をブルーオリジンは採らなかった。

今回のニューグレンの成功で一矢報いたが、ロケットを年間約100回打ち上げるスペースXとの差は依然大きい。

 

ブルーオリジンがスペースXに並ぶ宇宙企業になるにはニューグレンを安定的に打ち上げ、信頼性を確立する必要がある。

従業員数は24年時点で1万人超とスペースXと遜色ない規模になった。

 

新技術の開発も不可欠となる。ニューグレンは、機体の一部を再使用するのにとどまる。スペースXが現在開発中のロケット「スターシップ」はコストを最小化できる機体の完全再使用にメドを付けた。

米政権との距離感も課題となる。マスク氏はトランプ次期大統領の盟友として台頭した。NASAの次期長官に起用されるのは、スペースXの計画で宇宙飛行を経験した起業家のジャレッド・アイザックマン氏だ。

 

ベゾス氏は次期政権への接近を急ぐ。自身が保有する米紙ワシントン・ポストは24年の米大統領選で民主党のハリス副大統領への支持を表明するのを止めた。

トランプ氏の勝利後、次期政権の規制緩和などの取り組みについて「楽観的だ」と述べ、協力する姿勢を示した。24年12月中旬にはフロリダ州の私邸「マール・ア・ラーゴ」にトランプ氏を訪問した。

 

スペースXが市場をほぼ独占する状態が続けば、宇宙産業の健全な発展に影響を及ぼしかねない。価格を固定化したり、打ち上げ計画を自由に決めたりできる。

宇宙開発は安全保障にも直結する。打ち上げ手段の選択肢を増やして、独占状態の緩和につなげられるのか。マスク氏と同様に世界有数の富豪ベゾス氏の手腕が試される。

 

 



 
 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

小玉祥司のアバター
小玉祥司
日本経済新聞社 編集委員
ひとこと解説

ロケットの供給が不足する中で新たな選択肢が加わることは宇宙ビジネス全体にとっても朗報です。

マスク氏のスペースXとよく対比されますが、人工衛星を打ちあげて宇宙からの通信ネットワークを構築する点は一緒でも、そこから電気自動車(EV)を軸にビジネスを組み立てるマスク氏と、クラウドサービスのAWSとの連携を軸にするベゾス氏では、戦略が異なります。

通信ネットワークのサービスは年内に開始する予定ですが、衛星の打ち上げが遅れていることは懸念材料です。

マスク氏がトランプ政権に影響力を発揮する中で、マスク氏とは違う戦略をとるベゾス氏がどうビジネスを進めるのか注目されます。

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宇宙開発

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が手掛ける大型ロケット「H2A」や新型ロケット「H3」、イーロン・マスク氏が率いるスペースXなど、世界中で官民が宇宙開発競争を繰り広げています。

ロケット開発や実験、衛星など最新ニュースをまとめました。

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日経記事2025.1.16より引用

 

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ロスチャイルド財閥-388 アメリカの歴史-31 社会的地位の上昇 

2025-01-16 16:50:48 | 国際政治・財閥

ロスチャイルド財閥-386 アメリカの歴史ー30 移民制限後の移民https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/eae412452e7ba12618ea12dfc7c2aeea
からの続き

 

 

アメリカン・ドリームのメカニズム 

アメリカはチャンスの国、成功の国といわれる。 成功には個人的努力が必要である。 一般に『アメリカン・ドリーム』とは、ボロから富へという成功神話だと考えられがちだが、社会の底辺に入った移民達の夢はもっと地味なものだった。

もっとましで安定した生活をしたい、平凡だが幸せな家族生活を築きたいというのが、彼らの『アメリカン・ドリーム』だった。このために彼らは堂々たる努力を重ねた。

この個人的努力による上昇の可能性が、アメリカ人の個人主義と楽天主義、資本主義是認の立場を強めたのである。

 

しかし、社会的上昇と成功の実現にはエスニシティが重要な役割を果たしていた。ヨーロッパ系の白人移民は、アメリカでまず白人社会の最底辺に入った。 黒人やインディアン、メキシコ系、そしてアジア系よりも上に入り、そこから出発した。

移民は後から後から流入したから、前に来た移民は押し上げられた。 そして、アメリカ産業の生産力は上昇していったから、移民、そしてその子孫の生活は絶えざる向上を示した。 このことが、アメリカを『夢の国』とさらなる移民の流入を誘ったのである。

 

北西ヨーロッパから来た旧移民は、押し寄せる移民の到来に押し上げられて、上方へと昇っていった。 旧移民系は、産業労働力のなかで熟練工として働き、また多くがホワイトカラー、専門職、経営職へと進出した。

南・東ヨーロッパ系は苦労したが、彼らも徐々に上昇していった。特に第二次大戦後、復員した兵士たちが大学で学ぶ奨学金としてのGIビルを獲得したことの意義は大きい。

 

 

ユダヤ系移民の上昇

新移民の中で驚くべき成功を達成したのがユダヤ人である。 東欧系ユダヤ人の第一世代の多くは衣料品産業などで働く貧しい労働者だったが、第二世代は多くの者が医者、弁護士、会計士、薬剤師、歯医者などの専門職になった。

そして第二次大戦後のアメリカ経済繁栄の中で、ユダヤ人の社会的上昇はさらに著しく進行し、カトリックはもちろん、プロテスタントをも上回る収入や地位を達成した。彼らが特に進出した分野は、衣服産業、娯楽産業、そして知的専門職の分野である。

 

二十世紀初頭には既製服製造業はユダヤ系の握るところになった。演劇と映画にもユダヤ系が大進出をした。 パラマウントも、MGMも、二十世紀フォックスも、ユニヴァーサルも、ワーナーブラザーズも、コロンビアも、すべて東欧系ユダヤ人が作った。

また驚くほどの俳優がユダヤ人である。トニー・カーティス、ダニー・ケイ、カーク・ダグラス、ピーター・フォーク、ダスティン・ホフマン、ポール・ニューマン。 そしてスピルバーグもビリー・ワイルダーもユダヤ人である。

 

学問に対する彼らの伝統的尊敬、中世以来の都市生活の伝統など、様々な伝統が彼らの上昇を助けた。 教育はアメリカにおける社会的上昇に決定的に重要だったし、彼らが家族として移住し、比較的安定した家族を維持したことも。こどもたちの上昇に役立った。

他の移民集団が帰国を念願したのに、ユダヤ人は最初からアメリカへの定着を考えていたのだ。 またユダヤ系は、プロテスタント的労働倫理と共通する価値観を強く持っていた。

 

 

エスニシティとモビリティ

イタリア系の経験はユダヤ系とは違っていた。 彼らは都市生活に不慣れであり、多くが出稼ぎだった。 カリフォルニア・ワインで成功したギャロ兄弟や、バンク・オブ・アメリカを創設したアマデオ・ジョニンニの例があるが、大部分の者の上昇は緩慢だった。

しかし今では大企業、金融、専門職で働くイタリア系も増えた。

スラヴ系も夫熟練労働者として出発し、上昇は緩慢だった。アメリカ諸都市の労働者階級地区は、ポーランド系、ハンガリー系、ロシア系が中心だった。

一九六〇年代の調査では、スラヴ系は一般にアイルランド系、ユダヤ系、白人プロテスタントよりも所得が低く、教育水準も低かったという。

 

エスニシティごとの上昇の差を決定した要因は多様だった。 早く来た集団でも、強い差別を受けたアイルランド系は上昇が遅れた。 また、二十世紀で最も成功した集団であるユダヤ系日系は、最も強い差別を受けた。

注目すべきは、それぞれの民族集団がもってきた価値観や文化が重要な役割を果たしたことである。

都市的、中産階級的な性格こそは二十世紀に成功する資質だった。 ユダヤ人はまさにそのような文化を持って、アメリカに渡来したのである。 アイルランド系のように、家族、友情、客へのホスピタリティなど非経済的的価値を強調するエスニック集団は、上昇において立ち遅れたのである。

 

新移民系の生活が大幅に改善されるのは、まさに現代になってからである。 一九七〇年代初頭、スラヴ系やアイルランド系は低賃金の職種に集中していたが、八〇年代半ばには、南・東欧州系人は、北・西欧州系と同等の教育、および所得の水準を達成していた。第二次戦後に成人した第三世代が、古くからの白人に追いついたのである。ユダヤ人以外の南・東欧州系もよくやったのである。

 

しかしながら、八〇年代は、差別されていたはずの日本人が、科学技術・産業・金融、すべてにおいて、はるかに世界をリードした。

ちなみに世界N0.1の預金額を誇ったのは住友銀行で、住友銀行がガバメント・サックスとも称されるゴールドマン・サックスの大株主であったし、アメリカの富の象徴であったロックフェラーセンター・ビルを買収したのは、三井地所であった。

 

 

スペクテーター・スポーツとエスニシティ

チャンスの国アメリカでも、社会的上昇には教育や金やコネがものを言う。 そういう条件のないエスニックの若者、一つの道に一つの道となったのがスポーツである。 社会的地位よりも個人的力量がものを言う世界だからだ。

とくにボクシングは、スラムの若者たちに向いていた。 彼らはいつも喧嘩をしたし、腕っ節の強い若者はヒーローだった。 十九世紀のボクサーたちは最初はイギリス系労働者階級の出身だったが、次第にアイルランド系のボクサーが多く現れた。 後には、黒人がボクシングの世界で力を発揮するようになる。 

社会的地位」野球を発明したのはイギリス系の中産階級だったが、彼らは野球のプロ選手にはならなかった。十九世紀末には、アイルランド系とドイツ系が野球選手をほとんど独占していた。 球団は社会的地位のいかんに関わらず、優れた選手を捜し求めたが、しかし最下層の者がすぐに球界に入れたのではなかった。

一八七〇年代のナショナル・リーグの選手のうち、外国生まれは六%だった。 南北戦争直後のニューヨークで、選手の六五%はホワイトカラー出身で、三五%がブルーカラー労働者出身だったが、それもほとんどは職人や熟練労働者だった。 野球が提供する社会的上昇の機会も最底辺には及んでいなかったのである。

 

二十世紀初頭、野球選手は主に下層階級の出身で、アイルラン ド系が多かった。 が、次いでドイツ系が進出し、ルー・ゲーリックやベーブ・ルースは文字通り国民的英雄となった。 

当時の新移民の息子たちには、まだ野球選手への道はほとんど閉ざされていたのである。 実際、スラムには野球をやる十分なスペースがなく、良いコーチもおらず、時間的余裕もなかった。

しかし、移民の子供たちはアメリカへの忠誠を示すために野球の熱狂的ファンになった。そしてやがて新移民系統の選手が目立ち始める。特にイタリア系選手の進出は著ジョージョー・ディマジオが最も有名になった。一九四一年には、選手の八%がイタリア系だった。

黒人選手についてみると、年代には年代にはメジャー・リーグにいたが、人種差別主義の高まりのために排除されるようになった。 そのため黒人は黒人チームを形成し、黒人観客を相手にした。 職業野球におけるこの人種障壁を破ったのは、一九四七年、ブルックリン・ドジャーズにジャッキー・ロビンソンが迎え入れられた時である。この時以来、現在にいたるまで、黒人選手の活躍は著しい。

 

こうしたことからも分かるように、ある特定の民族が特定のスポーツに適しているのではない。  プロ・スポーツの民族的パターンの変化は、社会的機会のパターンの変化を反映しているのである。 

その集団が中産階級化するにつれて、地位の低い人種・民族集団にバトン・タッチされるのである。

 

 

アメリカ的生活様式としての犯罪

エスニシティと犯罪との間にも重要な関係がある。有名な社会学者ダニエル・ベルに『アメリカ的生活様式としての犯罪』と題する論文があり、犯罪はアメリカ社会で出世の階段登りに利用される奇妙なハシゴの役割を果たしてきたと論じている。

それによれば、旧来のアメリカ人が有利な地位を支配しており、移民とその子孫たちの昇進の機会を阻(はば)んだので、新しい集団はWASP(ワスプ)支配の隙間を狙って進出することになった。 

だからスラムに居住する民族集団が代わるにつれて、警察の逮捕者リストの名前も代わったのである。

 

十九世紀には、アイルランド系がニューヨーク市をはじめとする大都市の暗黒街を支配してきた。 彼らはプロテスタント的アメリカ人が悪徳として嫌悪する物品やサービス、つまり賭博や酒類、売春などを提供し、必然的にギャングと結びついた。

二十世紀になると、今度はユダヤ人ギャングが出てくる。 ニューヨーク賭博を支配した『アーノルド・ロートシュタイン』というユダヤ人は、一九二〇年代には、ニューヨーク暗黒社会の『皇帝』(ツアー)と呼ばれ、市長以下の政治家や判事と密接につながっていた。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』は、そのようなユダヤ系ギャングの世界を描いている。



 

イタリア系ギャングの盛衰

アメリカで犯罪と言えば、イタリア系が悪名高い。 実際にはイタリア人移民が特に犯罪率が高いということはないのだが、『アル・カポネ』などイタリア系ギャングは有名である。

特に禁酒法時代の一九二〇年代、イタリア系が犯罪の世界でのし上がった。 一九三〇年、シカゴの暗黒街支配者についての調査では、三〇%がイタリア系、二九%がアイルランド系、二〇%がユダヤ系であった。

犯罪の世界へのイタリア系の進出は、第二世代の台頭と関係していた。 一世は下積みの生活を覚悟していたが、アメリカ化した第二世代が社会的昇進の意欲に燃えた時、それがさえぎられて犯罪に向かったのである。

『カポネ』は二世ではなく、ナポリ生まれだったが、その下に二世の若者が集まった。彼らは敵に対して自動車とマシンガンを駆使した機動力に富む攻撃を行い、容赦なく殺害した。

特に、一九二九年の『聖バレンタイン・デーの虐殺』は有名である。 『マリリン・モンロー』と『トニー・カーティス』主演の喜劇『お熱いのがお好き』は、この虐殺事件から薬師二人が逃げ回ることから始まっている。

一九三〇年代以降、ニューヨークでは『ファミリー』と呼ばれるイタリア系ギャング組織が抗争をを繰り返した。 一九五〇年代初頭には、賭博その他の違法産業の大部分は、ほとんど完全にイタリア系の手中に入っていた。

 

そもそもイタリア移民の故郷である『シシリー』と『南イタリア』は、スペイン・フランス・オーストリアによって征服され、法律、権威、政府に対する不信が文化の一部になり、法律の外部で紛争を解決する傾向があり、職業的な犯罪活動が発展していた。

『マフィア』という言葉は、シシリーにおける保護・被保護関係の特有のシステムに起源し、そこから生じる犯罪行為や犯罪者を指すようになったものなのである。

 

今日では、イタリア系は社会的にも上昇するようになって、イタリア系ギャング組織の基盤は崩壊しようとしているという。

イタリア系に言わせれば、「今度は奴らの番なのさ」というわけである。 『奴ら』とは、黒人、プエルトリコ系、キューバ系、そして最近では香港系の中国人ギャングのことである。

 

 

 

(アメリカの歴史シリーズ 関連資料)

 

・ロスチャイルド財閥ー354 アメリカの歴史ー13 イギリスからの移民

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/de61f4da665308b114fbb4d7db63985d

・ロスチャイルド財閥ー355 アメリカの歴史ー14 ドイツ系移民
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/15a7f400915e2a71d0fc0c3a51d03cac

・ロスチャイルド財閥-356 ドイツ第一、二、三帝国とは
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/f308fbcee48d50583bda46a6298069dc

・ロスチャイルド財閥-357 アメリカの歴史-15 北欧系移民
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ded59146873e462b286f88e0fb4ee82d

・ロスチャイルド財閥-358 アメリカの歴史ー16  アイルランド系移民
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2dcba0475a1204638b915d5dfd17f3be

・ヨーロッパでのハロウィーン、クリスマス、そしてサンタクロース(聖ニコラウス)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/db3151190683a6a0de87586277abf4b4

・ロスチャイルド財閥ー347 アメリカ影の政府と言われるCFR(ロスチャイルドとロックフェラーが出資)の歴史概略
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/83fd467338774d9126ff5db3a40c110d

・ロスチャイルド財閥ー346 【ロスチャイルド家】世界を裏で牛耳る一族の始まりと繁栄https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/94b4ab90bd14a2b6217a50eb7db7c83f

・ロスチャイルド財閥-359 【馬渕睦夫】事実上、アメリカより力を持っているのは、戦後ずっと●●です! 【ひとりがたり/振り返りpart304】https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/83a57020c55e429cd5533f17b50111a2

・ロスチャイルド財閥-360 アメリカの歴史-17 南・東ヨーロッパからの新移民
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/74a4a048a60ec4c43bd8cf8763c9fb59

・ロスチャイルド財閥ー361 アメリカの歴史ー18 旧移民から新移民(南・東ヨーロッパ)https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0cd379ea0d9a0d1f488986136381625e

・ロスチャイルド財閥ー362 アメリカの歴史ー19 南・東ヨーロッパからの出移民の背景https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/31c0d80f5dea734b62ea71cac2b1e275

・ロスチャイルド財閥ー363 アメリカの歴史ー20 大西洋経済圏の発達とペリー来航https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2b44e8108830dc88f9329852e43a396c

・ロスチャイルド財閥ー364 アメリカの歴史ー21 アメリカ産業労働力の構成https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e8b9a73a8a95ecc3e8e50d8461a778fa

・ロスチャイルド財閥ー367 アメリカの歴史ー22 メディア支配に対する警告
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/901bf0902d5cbbf21a1779896c29e633

 ・ロスチャイルド財閥ー370 アメリカの歴史ー23 移民の作ったエスニック社会 彼らの住んだ居住環境
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ae39b239f907fd359255ae3872f08896

・ロスチャイルド財閥ー371 アメリカの歴史ー24 エスニック・コミュニティのモザイクと故国を忍んで
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2b8439ab55db58e7b4c948b95bc8c1c5

・ロスチャイルド財閥-372   アメリカの歴史ー25 自由放任の移民政策
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7fbb40ee129cafb8cea7c6d3a0e605fb

  ・ロスチャイルド財閥-374 アメリカの歴史-26 移民受け入れをめぐるイデオロギーhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c04acddaad05ae58202c3a10b2a646f6

・ロスチャイルド財閥-375 アメリカの歴史-27 排撃されたアジア系移民https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/17ad169cfb5250b886304ad9cbfe94b2

・ロスチャイルド財閥-376 【ゆっくり解説】世界を裏で牛耳る一族5選
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c0ce944695e168f383fc05cf48b2dda6

・ロスチャイルド財閥-377 世界の覇者 ロスチャイルド【ゆっくり解説】#1
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7bcbf75baa523c05d144f2d30e457916

・ロスチャイルド財閥-378 世界の覇者 ロスチャイルド【ゆっくり解説】#2
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0d5a85521d9d0f23d5b40cb0fe8c9414

・ロスチャイルド財閥ー379 世界の覇者 ロスチャイルド【ゆっくり解説】#3https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/904ebf26bbf15b436762c836643d5bbe

・ロスチャイルド財閥-380 世界の覇者 ロスチャイルド【ゆっくり解説】#4第二次世界大戦
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4f35203b3503ff9f0d63719c7f1ade5a

・ロスチャイルド財閥-381 世界の覇者 世界の覇者 ロスチャイルド【ゆっくり解説】#5最終回

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e6452aeadfbee1b66a76b0260c99af21

・ロスチャイルド財閥-382  アメリカの歴史-28 アメリカ歴史のダークサイド

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e5289fee1607bb74cb694de8ea18408c

・ロスチャイルド財閥-383  アメリカの歴史-29 移民問題 規制から制限へhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/cd6bf223b619e7071b35fcb55fed1eb1

・ロスチャイルド財閥-384  神王TV:世界のラスボスを暴露しました。ハプスブルク家の、歴史と裏話
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/5b9c96a3cd0d583fb28b06dc50e33bff

・ロスチャイルド財閥-385 世界の覇者ロスチャイルド ゆっくり解説シリーズ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/810bb6f5daf5cb7ee98a82bca6f627fe

・ロスチャイルド財閥-386 アメリカの歴史ー30 移民制限後の移民https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/eae412452e7ba12618ea12dfc7c2aeea

・ロスチャイルド財閥ー387 神王TV:神王TV:ハプスブルク家の、歴史と裏話【令和に繋がる、カール5世の野望】世界を裏で牛耳る支配者とコロンブスとアステカインカ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/570853700301b3ee644fcc739753df10

・ロスチャイルド財閥-388 アメリカの歴史ー31 社会的地位の上昇 https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e3277c60e6a761f571e651e7a1a22469

 

 

 


ロスチャイルド財閥ー387 神王TV:神王TV:ハプスブルク家の、歴史と裏話【令和に繋がる、カール5世の野望】世界を裏で牛耳る支配者とコロンブスとアステカインカ

2025-01-16 15:35:24 | 国際政治・財閥

神王TV:ハプスブルク家の、歴史と裏話【令和に繋がる、カール5世の野望】世界を裏で牛耳る支配者とコロンブスとアステカインカと株FX

https://www.youtube.com/watch?v=wamuvuC2obI

 

 


日鉄、買収頓挫でも成長の見方 市場「違約金も吸収可能」

2025-01-16 15:10:40 | 資源メジャー、環境エネルギー、資源・素材、


混沌とする米USスチールの買収計画は日本製鉄の株価にも影を落とす

 

日本製鉄による米USスチールの買収中止命令を受けて日鉄側が米政府などを提訴し先行きが混沌とするなか、市場では仮に頓挫してもインド事業などを軸に成長は維持できるとの見方が出ている。

異例の訴訟は足元で株価の重荷になっているものの、打開の糸口が見えてくれば稼ぐ力や株主還元が再評価される余地はありそうだ。

 

日鉄の買収計画に対しては3日にバイデン米大統領が中止命令を出し、6日には日鉄とUSスチールが共同でバイデン氏らや米競合などを提訴する複数の訴訟を起こした。

 

 

 

投資家の間では多額の買収資金や増資リスク、買収後の事業運営への懸念などから買収成立を警戒する向きがあった。

SMBC日興証券の山口敦シニアアナリストは「買収頓挫なら成長期待は後退するが、『いったん不透明要因は出尽くし』とみる投資家は多かった。]

 

日鉄が訴訟せず、仕切り直しでインド強化など次の一手を早めに打つことも考えられた」と指摘する。

買収不成立シナリオに肯定的な見方があった背景には、日鉄が構造改革や海外事業の強化などを通じて着実に稼ぐ力を高めてきたこともある。

 

多くのアナリストは仮に買収が不成立でも、2026年3月期以降はインド事業や原料事業の成長、高炉休止、高付加価値品の比率拡大などにより緩やかな増益基調が続くとみる。

野村証券の松本裕司シニアアナリストはUSスチール買収を前提に日鉄の業績予想を作っていたが、バイデン大統領の中止命令を受けて買収を織り込まない予想に変更した。

 

25年3月期は買収成立時のみ計上される米合弁の解消に伴う損失2300億円がなくなり、純利益の上振れ要因になる。

 

 

 

松本氏は26年3月期〜30年3月期にUSスチールの利益貢献を一過性影響を除いたベースで年間1000億〜1600億円ほど、買収の相乗効果も計約600億円織り込んでいた。

新たな予想ではこれらを除外し米合弁の継続による利益や利払い費・減価償却費の減少などを加味した。1株利益(EPS)の年平均成長率は買収成立時の5.9%に対し、買収頓挫でも3%を確保できると見込む。

 

SMBC日興の山口氏は日鉄が目標とする粗鋼生産1億トンについて「USスチールの買収がなくても、インド事業の拡大などで30年ごろに達成できる」と予想する。

買収不成立の際に発生するリスクがある違約金5億6500万ドル(約890億円)は「有価証券の売却などで吸収可能だ」とみる。

 

買収が不成立でも高配当が維持されるとの見方も強い。25年3月期の年間配当予想は1株160円で、配当利回りは5%を超え会社予想のEPSベースでの配当性向は51%と高い。

大和証券の尾崎慎一郎シニアアナリストは年間配当が27年3月期に180円、28年3月期に190円まで増えると予想する。

 

日鉄の株価は15日終値で3033円と、24年3月の直近高値(3847円)から21%安い。中止命令が出る前の24年12月30日終値(3182円)と比べても5%安だ。

鋼材市況悪化の影響もあるが、業界内では相対的に稼ぐ力は高い。それでも株価が振るわないのは、買収計画を巡る不透明感が強いためだ。

 

「買収の可否が確定しないと、日鉄株を手掛けづらいという投資家の声は一定数ある」。大和の尾崎氏は話す。

日鉄による訴訟については「内容に違和感はない」とUSスチール買収にこだわる姿勢に理解を示しつつ、不確実な状況が長引くことで投資家が日鉄株を様子見する状況は続くとみる。

 

中国のデフレ輸出や国内鋼材需要の縮小など外部環境の懸念は引き続き残るほか、米政府との対決姿勢を鮮明にしたことが今後の米国事業全般に与える影響も不透明だ。

それでも混沌とする買収計画の道筋が少しでも見えてくれば、稼ぐ力や株主還元の潜在力への再評価が進む可能性はある。

(堤健太郎)

 

 

 
 
 
 
日鉄のUSスチール買収

2023年12月18日、日本製鉄が米鉄鋼大手USスチールを買収すると発表しました。買収額は約2兆円で実現すれば日米企業の大型再編となりますが、米国で政治問題となり、バイデン大統領は25年1月3日に買収中止命令を出しました。最新ニュースと解説をまとめました。

 

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日経記事2025.1.16より引用
 
 
 
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