子供のころ、ヤツデはその葉が天狗のうちわだ・・と聞いたのを覚えている。
おそらく、ヤツデの花と言われても思い浮かばないのでは。
それくらいの花なんでしょう。
ところが、蜜蜂やハナアブなどの昆虫類にとっては、
越冬用の大切な食餌になっている。
昆虫に貴重な密を提供している花なんです。
天気の良い日は、羽音がするほど、かなりの数が群がっているよ。
ヤツデと言われるぐらいだから、葉は八列だと思われるが、
以外や実際には七列や九列など奇数が多い。
確かめてみてはいかが。
「八」は縁起がいいからそう名が付いたらしい。
白い球状に集まった花をつけ、熟すと黒い実になります。
こんどは、その実が小鳥の食餌になるんです。
その小鳥が止る木の下は、小鳥の糞から種が発芽して
何本も大きくなっている。
この木って、世の中・・・じやなくって、自然界では
大変お役に立っているんです。