風の中でダンス

なんでもない毎日をちょっとメモしてみる。

ドナドナ♪悲しみの歌

2006年11月17日 | Weblog
私はバスに乗っていた。狭い路にすれ違う大型車。見るとそこには牛さんが・・・。
大きな瞳でこっちを見ている。
あっという間にすれちがって遠のいていったのだが、おもわず「ドナドナ」
の歌が声には出さず心の中で流れていった。いつ思い出しても物悲しい、そ
して何時までも忘れえぬ歌である。
ずいぶん以前になるがフォークソングが日本にやってきた時、一方の旗手で
あったジョーン・バエズがあの美しい声でうたった。訳詩の日本語の歌が多く
の人たちに歌われ、全盛だった頃の歌声喫茶でもみんなが歌った「ドナドナ」
そぞろ哀れを感じながらも時々思い返してはつい口ずさんでしまう。
もっと深い意味があるらしいのだが、私は牛さんのところでとどめている。

夢多かった時代。アメリカを目指していた時代。やがてベトナム戦争が始まる
とアメリカに対する幻想は音を立てて崩れた。ベトナム戦争反対で毎日のように
デモがあった時代。それでも映画や音楽にはずっとひきつけられた。
そんな自分がどうしょうもなかった中途半端な頃。
そしてずるずると中途半端に中くらいの幸せ状態の日々。今もなお。
「ドナドナ」は昔の自分をも思い出させる。
コメント
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