猫町倶楽部という読書会に参加することにしたので
読書記録も 猫町倶楽部中のブログにお引越し
することにしました~。
というわけで このブログは今回が最後なり。
猫町倶楽部という読書会に参加することにしたので
読書記録も 猫町倶楽部中のブログにお引越し
することにしました~。
というわけで このブログは今回が最後なり。
【目次】
第一部:戦争の遺産
第1章 物理的破壊
第2章 不在
第3章 強制追放
第4章 飢餓
第5章 道徳の破壊
第6章 希望
第7章 混沌の風景
第二部:復讐
第8章 血への渇き
第9章 解放された収容所
第10章 抑制された復讐ー強制労働者たち
第11章 ドイツ人戦争捕虜
第12章 抑制されなかった復讐ー東欧
第13章 内なる敵
第14章 女性と子供たちへの復讐
第15章 復讐の目的
第三部:民族浄化
第16章 戦時の選択
第17章 ユダヤ人の逃亡
第18章 ウクライナとポーランドの民族浄化
第19章 ドイツ人の放逐
第20章 ミクロコスモスの中のヨーロッパーユーゴスラビア
第21章 西の寛容 東の不寛容
第四部:内戦
第22章 戦争の中の戦争
第23章 フランスとイタリアの政治的暴力
第24章 ギリシア内戦
第25章 巣の中のカッコウールーマニアの共産主義
第26章 東欧の隷従
第27章 「森の兄弟たち」の抵抗活動
第28章 冷戦の鏡
結論
【感想】
あ~ 読んだ読んだ。やっと終わった。
ヨーロッパは戦後順調に復興したようなイメージがあるが
そんなことは無いよ。終戦直後は無政府状態で悲惨・残虐なことが
沢山起こったよ。。。。というストーリー。
序章の「制度がない世界を想像してみよ」で開始される文章は
ブログ54、55の「政治の衰退」の内容を思い出させる。何も制度が
ないよりは 良い制度ではなくても何かあった方がまし 。
一つ覚えておかなければならないのが ドイツ人が「自分が被害者だとアピールしたがる」という
見方があるということ。確かにナチは悪いことはしたが ドイツ人はそんなことはしたくなかったのだ。。。
また 敗戦直後には ドイツ人も悲惨な目にあっており 被害者だ という主張のようだ。
他の国の人はそれは納得しないだろうなあ。
日本人も あまり「我々は戦争の被害者」的アピールをすると アジアの人々から
あきれられるのではないだろうか?
外国の人から見たら「軍部が悪いのであって 一般人は被害者だ」という
主張など受け入れられるわけがない。
【目次】
第一部 資本主義の危機と歴史の循環
第一章:新自由主義の崩壊
第二章:コンドラチェフの長い波・短い波
第三章:マルクスは正しかったのか
第四章:長く混乱した波
第二部 機能しない情報資本主義と無料の世界
第五章:ポスト資本主義の預言者
第六章:無料の機械に向けて
第七章:美しきトラブルメーカーたち
第三部 新自由主義からプロジェクト・ゼロへ
第八章:資本主義を超える経済への移行
第九章:パニックは理性的に
第十章:プロジェクト・ゼロ
【感想】
資本主義社会はこのままでは成り立たない。次の社会はどうなるか、どうなるべきか?
という内容。
ポイントは 「情報は ”希少性のある財”ではなく、増産の時の追加コストは
ほぼ=0なので 通常の経済学理論は使えない」ということ。
現状、無理やり情報に値段をつけるために知的財産権などの法律(じゃま)を作って
いるが この法律があることによりあきらかに全体最適になっていないということ。
それは 確かにそうであるが この場合 情報の新しい発展、技術は なにをドライビング
フォースとして行われるのであろう。この本では LINUXやWIKIPEDIAなどが無料奉仕で
行われているので そういう考え方を基本とすれば大丈夫だと言っているようだが
それはあくまで趣味でできる範囲だと思うなあ。
本年最後のブログ投稿
【目次】
第二部:諸外国の制度
第19章:アフリカの嵐
第20章:間接統治
第21章:自主的もしくは移植された統治制度
第22章:普遍語
第23章:強力なアジア国家
第24章:中国における法をめぐる苦闘
第25章:中国の国家再生
第26章:3つの地域
第三部:民主制
第27章:民主制が拡大したのはなぜか
第28章:民主制へ長い道のり
第29章:1848年から「アラブの春」まで
第30章:中産階級と民主制の未来
第四部:政治の衰退
第31章:政治の衰退
第32章:裁判所と政党の国
第33章:連邦議会とアメリカ政治の家産制復活
第34章:拒否権政治国家アメリカ
第35章:自律と服従
第36章:政治秩序と政治の衰退
【感想】
こういった本を最近時々読んでいるが 基本的発想は「欧米がbest、その他の国は
欧米とどのように違うのか?」という 方向性で話が進んでいく。しかしながら
この本は 一連の本とは異なり「なんでもかんでも 欧米のような”民主制度”があれば良い
というものではない」ということを 説明してゆく。アフガニスタンなどに無理やり選挙
制度を導入した後の結果を見ても この本の考え方が正しいように思われる。
また アメリカの政治が衰退してゆく という話にかなりの部分を割いている。
日本の話を書いた本では「アメリカの制度はすばらしい。それに対して日本は。。。。」
という話になりがちだが 現時点を比較しても一長一短あるのね。中国についても
ただ”民主制ではない”と否定するのみではなく 認めるべきところは認めている。
長い本は時間がかかって読了時最初の方を忘れてしまうので
分冊の場合は それぞれを「1冊」とみなすことにする。
【目次】
序論:フランス革命期までの政治諸制度の発展
第一部:国家
第一章:政治の発展とは何か
第二章:発展の諸側面
第三章:官僚制
第四章:プロセイン国家建設
第五章:腐敗
第六章:民主主義発祥の地
第七章:イタリアと低信頼の均衡
第八章:パトロネージュと改革
第九章:クライアンテリズムを生み出したアメリカ
第十章:猟官制の終焉
第十一章:鉄道・森林・アメリカの国家建設
第十二章:国民形成
第十三章:良い政府、悪い政府
第二部:諸外国の制度
第十四章:ナイジェリア
第十五章:地理
第十六章:銀、金、砂糖
第十七章:吠えなかった犬
第十八章:白紙の状態
【感想】
政府、権力の横暴、独裁を恐れ、制限するための議論が多いが
実際には それ以前に 「まともな政府、権力が無く 統治できずに
国が乱れている」という状況がかなりある と言う指摘。アフガニスタン
などまさにそうじゃないか。
あと 「民主制では情実にまみれた国、政府の役職を情実で配る国(ギリシャなど)」と
そうではない国(ドイツなど)の違いは何か? という話では 「順番が大切」という
私にとっては新知見があった。
官僚制の成立→民主化 の国は 情実支配が少ない
民主化→官僚制の成立 の国は 情実に支配されるところが多い。
日本では 「アメリカのように 官僚も政治任命すべき」
という意見が結構あると思うが それはそれで問題がいろいろあるね。
難しいなあ。。。