れきしぱうち

日本史を、まんが入りでノートにしました。
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平安中期 12章-2 「61代朱雀天皇、即位の影に呪いあり」

2013-12-02 | 平安時代
(1)第61代 朱雀天皇

【即位の影に呪いあり】
朱雀天皇が即位するには、菅原道真の呪いが切っても切れない。
兄「保明親王」が21歳で死亡、その子「慶頼王」5歳で死亡と
いう2代続けての皇太子の死と、父「醍醐天皇」が菅原道真の呪いを
恐れて精神を崩した結果の崩御によって、天皇の位がまわってきた。

母、藤原基経の娘「藤原陰子」は、呪いを恐れて、何重にも張られた
蚊帳の中で、外に出さずに、幼少時代の朱雀天皇を育てていた。

930年、父醍醐帝の崩御を受けて、8歳で即位。
摂政、関白ともに、叔父で醍醐時代より政治の重鎮だった「藤原忠平」が取り仕切った。

【不幸続きの朱雀時代】
即位前から不穏であったが、即位中も
935年、[平将門の乱][藤原純友の乱]や、各地の乱れ
937年、富士山噴火、地震、洪水、飢饉、伝染病の流行・・・
944年、子に恵まれなかった朱雀は、弟の「村上天皇」に譲渡する。