稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

郵便差出箱一号丸型(丸型ポスト)のペンキ塗り替えをしました!

2012年09月02日 | 日記

博物館実習生のK子です。

8月28、29日と屋外展示の丸型ポストのペンキの塗り直しをしました。
以前のポストはこのような状態でした。



全体的に紫外線に焼かれて色褪せていたり、塗料がはげたり浮いたりしているのが目立ちます。
まだまだ厳しい夏の日差しを避けるためテントを立て、ポスト再生作業のスタートです。

まずは現在の塗装を落とします。
浮いている塗料の上からではきれいに塗れないだけでなく、
そこからポストが錆びやすくなってしまうからです。
グラインダーで塗料を大まかに落としたあと、細かな部分をサンドペーパーで磨き、
最後に、洗剤でポストを洗い、油分を落としました。



塗料の浮いている箇所や塗りムラがなくなり、つるつるになりました。
白字部分もすっかり色が落ちてしまいました。
本来ならば、以前のペンキはすべて落とし下地を作るのですが、今回はそこまで手が回らず…。
ある程度落としたところで、次の作業に移ります。

土台の石に塗料がつかないよう、新聞紙で養生して塗装します。
まずは、下地となる白いペンキを使いポストを塗っていきました。
下地を白で塗ることで、ポスト本体が錆びにくくなり、上から塗る赤の発色もよくなります。
また、もし白いペンキが下から出てくれば、再び塗替えの時が来たことを知ることもできます。



真っ白の斬新な(!?)ポストが出来上がりました。

この珍しい白色ポスト、このまま単純に真っ赤に染めるのは味気無い…。
ということで、急きょ、この真っ白なポストに記念を残そうということで、
来館していた皆さんに呼びかけ、メッセージを書いていただきました。
イラストや夢、抱負などみなさん思い思いに描いてくれました。



参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
願いが叶うといいですね。

さて、いよいよポストを本来の赤い色にする作業へと移ります。
みなさんの想いが強くこもっているのか、一度の塗りでは書いて頂いたメッセージがまだ浮き出ていました。
赤いペンキは簡単に落ちたり褪せたりしないよう、数度塗り重ね、厚塗りしていきます。



今度は全身真っ赤なポストが出来上がりました。
この赤い塗料が乾いた後、ポストの顔、白字の部分を塗って完成です!




最初の状態と比べ、見違えるようにきれいになりました。
赤が鮮やかで、屋外展示の中でもひときわ目立つようになったと思います。
来館した際は、目にとめて見てみてください。
このポストに下には、みんなのメッセージが込められているのですから。
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