神々のいる山を訪ねる

巡礼登山家を目指して修行中、 一人淋しく霊山を訪ね歩いています。

野々神岳と雄神神社

2007-08-24 21:19:01 | 奈良の山


三輪山の東の高原地帯 柘植に聳える2つの山、二上山のように雄雅山と雌雅山を併せて称する野々神岳。 標高540Mの雄雅岳山頂には神に仕える黒いオロチが生息されていて、見たものは命を失うと言う言い伝えがあり  
和田萃氏の書かれた「三輪山の古代史」によると地元でもこの雄雅山には登ってはいけないとされ、むやみに登ると厳しい祟りがあると言い伝えられています。



麓に鎮座する雄神神社には 拝殿も本殿もなくお山そのものをご神体とする原始的自然崇拝の信仰形態を残し、三輪山の奥の院とも言われていますが、いくつもの共通点があるように思います。

三輪山と同じように神社から 西北の方角に 白石の国津神社がありますが、そこに至る途中に4ヶ所、たんぼの中に潅木の繁った小さな森(?)   それは「休ん場」(やすんば)と呼ばれる、雄雅神社の神様が、国津神社に行かれる時に、お休みになる場所で絶対に手を触れてはいけない、入ってはいけない神聖な場だと言うことです。



どちらの神社も 地元の方が丁寧に管理されている様子が伺える。 また一帯はただの農村とも田園風景とも異なる、威厳に満ちた感動的な風景を醸し出している。名阪国道 針インター下車 南へ10~15分